心にズシンと来た「猫は抱くもの」好きなシーントップ5! | Brain Note

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感じたこと、考えたことのメモ帳

 

注意:この記事には6/23公開の映画「猫は抱くもの」のネタバレが含まれます!!未鑑賞の方はブラウザバック!推奨です!!!!

 

セリフ全体的にうろ覚えです!!!感じて!!!!

 

 

 

 

 


△ポストカード左が1週目、右が2週目です。どっちもゲットできてよかったー!

 

 

猫は抱くもの、本日2回目を見て来ました。

当初は1回見るだけのつもりだったんですが、入場者特典のポストカードが1週目と2週目でデザイン違うという噂を聞いて、しかも2週目のデザインが私の好きなシーンだったので、これはもう行くしかない!ということで見てまいりました。

 

そもそもこの作品を知ったのは、最近私の中で最推しの吉沢亮さんが、猫の役をされる、ということで!

(調べたら今年だけで8本も映画公開されるみたいですね〜、まさに今注目の俳優さんという感じ。テレビより映画派の私に撮っては、劇場でご活躍を見られるのは本当に嬉しいしありがたいです!)

 

 

「吉沢亮が猫」以外の情報を入れないまま、一度目は完全にヨシオ目当てで見に行ったわけです。

しかし、主役はあくまでも沢尻エリカさん演じるサオリ。演劇を見ているかのような独特の演出、意外に重くてリアルなストーリー、全体に散りばめられたふしぎの香りなど、今までにない映画体験でした。

 

演劇やミュージカルに慣れていない私には、正直一度見ただけでは根本的なところまで理解することができませんでした。よくわかんないけど映像も音楽も綺麗だし、ヨシオ可愛かったな〜〜〜という感じで......

 

 

ただすっごく気になったことが二つあって。

 

 

一つは、サオリとゴッホがなぜかお互いの境遇を共有していること。

サオリは初めてゴッホを見た時、その生活を色々と妄想するんですが、実際のゴッホも妄想通りの人間なんですよね。ゴッホの方も、途中まではお互い知らない人同士だったはずなのに、サオリと言い合いになった時、サオリの今までの苦労を全部知っていると言う。これに関してはサオリも、なんでそんなこと知ってるの、という態度。

ほんとなんでなんですかね!二回目を見て、もしかしたらこのシーンのゴッホは実際のゴッホじゃなく、サオリの内部での自分との対話なのかなとも思いましたが、真相はわかりません....。そもそもゴッホがサオリのイマジナリーフレンド説も......。原作を読めば解消されるのでしょうか.....?

 

もう一つは、ヨシオとサオリが再会して抱き合うシーンのキイロのセリフです。

スクリーンの前の私たちに、サオリたちに祝福の拍手をしてあげてください、ほら早く、と語りかけて徐々にフェードアウトするのですが、セリフの最後に「魔法の力ももうすぐ消えてしまう(的な、セリフうろ覚えですいません)」って言ってるんです。老猫の力が魔法なのはなんとなくわかるのですが、このシーンでの魔法とは一体なんだったのか、全然わからず、キイロが急にこちらに語りかけてきた理由もわからず.....もやもやしてます。

 

 

 

ともかく一度見ただけではよく分からなかったので、2回目はストーリーに集中して見て来ました。

ここでちょっと自分の話になってしまうのですが、私いま、絶賛自分探し期間なんです。ずっと「これがやりたい」と信じてきたことが崩れて、改めて「何がしたかったんだっけ...」となってしまって。

なので、劇中で自分の居場所が分からなくなってしまった登場人物たちと自分が重なって見えて、ストーリーに集中すればするほど、サオリやゴッホのセリフが刺さって刺さって仕方がなかったです。

そう言う意味で「心にズシンときた」映画となりました。

 


 

「猫は抱くもの」好きなシーントップ5!!!

 

 

はい、というわけでやっと本題!!!(前置きが長い)

特に刺さったシーン、気になったシーンをランキングしていきます!!!!

 

 

第1位:ゴッホがサオリを描くシーン

 

やっぱここがクライマックスというか、一番大事なシーンな気がしてます。

冒頭でも言った通り、ポストカードにもなってて、好きなシーンですね。

 

どんなことしてでも歌いたかった、でも全然うまくいかなくて、久しぶりのテレビの仕事でも「居場所はここじゃない」ことを突きつけられて、本当は今の生活に何にも納得してないサオリ。きっと誰にも話したことはなかったであろう本来の自分を全てゴッホに言い当てられて、涙を流します。ゴッホはその姿を見て、衝動的に筆を取り、ものすごい熱量で絵を描き上げて行きます。

 

キイロとヨシオはそれを窓から眺めます。キイロはチラとみてすぐに去りますが、ヨシオは見たことのないサオリの表情に驚いた様子。キイロがゴッホの様子を一目見て去ったのは、サオリとゴッホを見て「ゴッホはもう孤独じゃない=自分は必要とされない」ことを悟ったからでしょう。

しかしそもそも猫であることを否定してきたヨシオには、事実を受け入れるのに少し時間がかかったようです。

ゴッホが筆を走らせる時、ヨシオにはゴッホの指がサオリの体に触れているように見えていて、ビクリと跳ねたり、顔をしかめたりします(黄色味の映像は途中の「猫が見ている色」の説明から、おそらくヨシオ目線ということでしょう)

 

ヨシオはずっと、サオリは自分にだけ本音を話す、と思っていました。それは恋人だからこそだとも思っていたでしょう。しかしこのシーンで、サオリはゴッホに文字通り素っ裸の自分をさらけ出し、ゴッホだけが「描く」行為を通じてその素のサオリに触れることができます。ヨシオには絵を描くことができないし、ゴッホのようにサオリの本心に触れることはできません。猫ですから。

ここで、ヨシオは初めて「人間同士の気持ちのやりとり」を目にし、今まで自分が信じてきた「サオリが僕にだけ見せる本当の姿」は全くサオリの本質ではなかったことを悟ります。しばらくおっかなびっくり2人を眺めていたヨシオですが、徐々にその表情は固くなり、今まで目を背けてきた「自分が猫であること」そして「サオリの本心は人間にしか触れられない」ということを受け入れていきます。そして涙を流して「さよなら」を告げ、キイロに「僕は......猫だね」と語ります。ここの猫二匹がめちゃくちゃ切ないんですよね。

 

 

コムアイさんの澄んだ歌声が響く中、実際に絵が描かれる様子、ヨシオから見たゴッホとサオリのやりとり、そしてヨシオの表情が交互に移り変わって、全員の感情が一番最高潮に達しているシーンだと思います。

 

余談ですが、ヨシオ役の吉沢さんの顔の美しさが際立ってるシーンでもあると思います。涙を流すところとかほんと彫刻みたいで綺麗です。モデルをしてるサオリもほんと非の打ち所がなくて、単純に見惚れました。というか私の中では主役の2人が完璧美人と完璧美男子それぞれ一位の人なので、すんごい贅沢なキャスティングだなというか。どのシーンのどの表情も芸術作品みたいなんですよね。それだけで見る価値ありますよこれ。

 

 

 

第2位:サオリ「一度でも完成させたことあんの!?どんなことしてでも生き残りたいって思ったことは!?」

 

サオリとゴッホの言い合いのシーンです。セリフうろ覚えですごめんなさい。

これは今の自分にグッサーーーーーーーときてしまいました。

 

それまでのサオリは「なんでこんなことしてるんだろ」状態で、ゴッホが「あんたもやりたいことやれば?」とアドバイスしています。しかし酔って帰ってきた後のこのセリフでサオリとゴッホの立場が逆転していることがわかります。どうしても生き残りたくて努力して努力して夢破れたサオリと、息をするように描くと言いつつ、まだ描きかけだからと言い訳して、一枚も絵を完成させたことのないゴッホ。飲みに行く前はゴッホの方が偉そうにしてますが、実はゴッホ、口だけの甘ちゃんじゃん、というのが分かります。

 

私は始め「なんでこんなことしてるんだろ」と思いながらどうでもいい日々を繰り返すサオリの方に自分を重ねて見ていたのですが、このセリフ以降、なんの努力もしてこなかった自分とサオリを重ねるのは違うな、と気付きました。重ねて見る資格は私にはなかったです。私は「やりたいことやるぜ〜」と言いながら他人に否定されるのが怖くて自分で限界を決めてしまう、ゴッホの方だったので、このセリフがすんごく刺さって、痛いですね。このシーン、たまに思い出して自分を鼓舞したいと思います。

 

 

ちなみにゴッホはこの後、サオリを描くことでおそらく初めて絵を完成させました。その完成した絵は、姪っ子が働いている(?)喫茶店に飾られており、ゴッホが自分の殻を破ってちゃんと作品を発表できたことがわかって、サオリは満足げな表情。老猫がヨシオに孤独を説く中で「孤独な人間が猫を求めるのはよくあること(うろ覚え)」というセリフがあり、キイロとゴッホはこの後会っていないようなので、やっぱりゴッホは、サオリと出会ったことで自分の中の孤独と向き合い、キイロに甘えた引きこもり生活とおさらばできたんじゃないでしょうか。それで結局野良になってしまった少しキイロが可哀想ですが.....

 

 

 

第3位:人間ぶるヨシオとそれを面白がるキイロ

 

川で溺れて野良猫の集会場に流れ着いたヨシオは、足を怪我した捨て猫キイロと出会います。

キイロはゴッホのところに帰りたいから連れてって、と頼み、2人でゴッホの元を目指すシーンです。

 

この頃はヨシオはまだ自分を人間だと思い込んでいるため、自分には人間の恋人がいると自慢しながら、キイロが「ゴッホも恋人かな」というと「それはないない!だって、人間と猫が恋人なんて!!」と全否定。初めて野良猫たちと出会った時のヨシオは、話し方がぎこちなくて、頑張って人間の真似をしてる感じが出ててすっごく可愛かったです。他の猫はそれをからかい「あんたは猫だよ」「飼い猫はこうなるんだ」と言うのですが、キイロだけは「そうだね、そうそう」とヨシオに合わせて面白がります。キイロかわいい......。

 

ゴッホの家を目指す途中、猫ハンター(?)から隠れた時も「すまないねぇ僕ら人間のために、君たち猫が犠牲になっていたなんて」というヨシオに「そうそう、あんたたち人間のせいで私たち猫が犠牲になってんだよ」と面白がるキイロ。天使か。

くすくすしてるのがすんごくかわいい。単純にコムアイさんがかわいいので3位にランクインです。なんかのインタビューで吉沢さんがコムアイさんが猫っぽいとおっしゃっていたのを見かけたのですが、ほんとに猫でした。

 

 

 

第4位:冒頭のサオリとヨシオのイチャイチャシーン

 

いやここ!!!!一度目の時なんかもうエロすぎて見てられなかったですよ!!!!

猫を人間が演じる違和感を消すために、最初に1番の爆弾を持ってきたのかな、とおも、思いますが.....ほんと雑念払うのに必死でした..........

ヨシオが恋人を自称するのも頷けるいちゃつき具合(と言ってもサオリはただ猫を撫でてるだけなのですが)

お腹撫でられて気持ちよすぎてピャッとサオリの腕を飛び出すのがほんと猫で、そのあとむふふ〜って言ってるヨシオも可愛くて好きです。

 

冒頭以外にも、ヨシオが倉庫を飛び出すまでの間は、度々倉庫での餌やりシーンがあって、どのシーンもヨシオが可愛くて全部好きです。餌を催促したり、拗ねたり、他の男に嫉妬したり、人間からは猫にしか見えてないけど、ヨシオは恋人のつもりでサオリと話している、というのがほんとにかわいい〜〜〜〜〜〜。こんなの見たら猫飼いたくなっちゃいますね。

 

ちょっと後のシーンですが、失恋して「ヨシオ、男はもうあんただけでいいよ」と言うサオリの頭をヨシオが優しく撫でるシーンとかもお気に入りです。ヨシオ目線でのサオリの頭を見ているカットが入って、本当に恋人距離で素敵だな〜〜って思います。この頃のヨシオはあんまりサオリの複雑な感情とかわかってなくてやってるのかな?とも思えて、そのすれ違いが切なくもあり......

 

あと内容には全然関係ないんですが、沢尻さんの顔が小さすぎてヨシオと圧倒的に縮尺が違って驚きました。吉沢さんも割と小柄な方だとは思うのですが、沢尻さんと一緒の画面にいると大きく見えるんですよね。やっぱ沢尻さんリアルリカちゃんですよね。ヘルタースケルターで全身整形モデルを演れちゃっただけあります、綺麗な人ですね〜〜。

 

 

 

第5位:踊るヨシオ、歌うヨシオ

 

二連続でヨシオかわいいシーンで申し訳ない!しかしこの映画の半分は「ヨシオかわいい」でできているので!!!!仕方がない!!!!!!

序盤のサオリの紹介でロマンス交差点を一緒に踊るヨシオと、野良猫集会で孤独の歌を歌うヨシオのシーンです。

 

踊るヨシオ、ドヤ顔でめっちゃかわいいんですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!しかもちょっとぎこちないのがまた良い〜〜〜〜〜!!!衣装がぴったりしてるので、振り付けがいちいちセクシーでまたドキドキしますね。

 

歌うヨシオは、猫集会で老猫に「孤独は人が呼び合うための音楽のようなものだよ」と言われ、幻のサオリに思いを伝える歌を歌うシーンなのですが、「サオリサオリ僕の、愛しいこいびと〜〜〜〜〜」って、堂々と歌い上げたかと思えば最終的に「サオリは、孤独....なのかぁ......?」って自信がなくなってしまうのがすんごい可愛くて......もうかわいいしか言ってないですけど......かわいいんですよ......ヨシオ.........

 

猫集会のヨシオはみんなに変猫扱いされていて、実際外ネズミなところが出てて本当めんこい......もうみんな見てや.....ヨシオかわいいから.........

 

 

 

 

結論:ヨシオがかわいいので猫抱くは最高

 

 

 

 

あれ、心にズシンときた映画の話をするはずでは.......?

後半全部猫かわいいしか言ってないですが.....まぁ本心なので仕方ないですね.......ヨシオかわいいもん.......

 

もしも、まだ見てないけど読んじゃった!って方がいたら、ぜひ劇場でお気に入りシーンを探して見て欲しいです!

そして最初に書いた私のモヤモヤを解消できる方も募集中です.....!とりあえず原作は読んで見るつもりなんで、原作読んだらまた追記するかもです。

 

ではまた。