#今よりブラック

だったと思うこと

その4

今よりブラックだったと思うこと

 

 

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何を隠そう

私がブラック&パワハラ

おじさんでした。

 

営業を経験した方は共感できると思いますが

そうでない人にとっては、つまらないブログ

ですのでご了承願います。

 

 

会社からこんな条件提示が。。

これって

どうなのか?

 

 

条件は次の通りでした。

 

係長から課長への昇進、

給料も固定で〇〇万円。

 

 

但し、セールスマン10数名の面倒を

見てやってくれと。

その代わり、私は売らんでも

ええからという話。

 

一見、収入も安定し、いい話のようですが

結局、収入が減りますねん。

 

 

(画像は全てお借りしました)

 

それに、

一匹狼としてサラリーマン生活を

エンジョイしていたのに。。。

 

 

ミナミの鰻谷のおしゃれな喫茶店Fの

きれいなママさんやバイトの可愛い

女の子たちとも会われへん。

 

 

この頃、松田聖子が人気絶頂のころ、

携帯どころか、ポケベルも無い

そんな時代でした。

 

私、これらを断りましたが、会社として

決めたことなので、是非、私の

ノウハウをみんなに伝授してあげてくれ

とのことでした。

 

仕方なく、嫌々引き受けました。

 

 

ただ、これを境に愉快なことがありました。

 

創業メンバーで年上の嫌われ者、M係長、

私に「〇〇君、コーヒー入れてくれや」と

一般社員のころ、よく言われました。

 

これがむかつきますねん。

何で、お前のコーヒー入れやなあかんねん。

これは、完全にイジメですね。

 

しかし、私が課長になったことから、上下が

逆転し、虎だったK係長が猫になり、

面白かったです。

 

まあ、サラリーマン社会ではよくあること

ですね。

 

しかし、愉快な話は、これぐらいで、

その後は管理職として責任も重くなって

いき、暗黒でつらい毎日が始まりました。

 

 

 

ついに、パワハラ全開!

 

やがて、

成績の奮わない者へは厳しく接していく

ようになり、私は

ブラック&パワハラ上司へと変貌して

いくのです。

 

 


 

「やる気、売る気、強気」がセールスの

三気! などと囃し立て、

「何で、こんな簡単なことが

でけへんねん!アホか!」と、

褒めて育てるより、叱って育てる

そんな時代でした。

 

 

同行セールスも実践し、ノウハウを教えて

いくのですが、まさか、私がやってたように

午前中は喫茶店でサボってもええで!とも

言えませんしね。

 

それと、

同じように教えても、できる社員と

できない社員がいてましてね~。

 

 

ヒトに売らせることより、自分が売る方が

ずっと楽なのです。

 

イライラして、成績の悪い社員には強く

当たってしまう毎日でした。

 

時代が変わっても、今も不変、どこの会社

でもこういう状況は変わりませんね。

 

ほんと、「企業は人なり」だと思います。

 

 

「販売は断られた時から始まる」が

私の持論でしたから、断られると

すぐに、ドアを開けて出ようとする社員が

多く、出られないように外から

ドアを押さえることもしょっちゅう

でしたね。

 

業界用語で「アプローチアウト」と言うの

ですが、これが多い営業は大成しません。

 

 

もっと、セールストークを工夫しろや!

が私の教育で、朝礼が終わると、

YES~BUT方式の話法を錬磨させる

ロールプレイングの毎日でした。

 

ロールプレイング(略してロープレ)とは?

 

私が「お客さん役」となり、落語のように

口移しでトークを教えます。

ただ、言葉のチョイスやセンスなどもあり、

全員が金太郎飴のようにはいきませんね。

 

 

そんなこんなで。。

 

当時の私は、完全に体育会系というか、

軍隊式でしたね。

 

このころ、会社も世の中も土曜が半ドン

(午後から休み)が定着していた

ころでしたが、強制的に全日勤務を

させました。

 

ノルマ未達者は祝日出勤をさせ、

夜は9時まで回らせたり、暴言は

日常茶飯事でしたね。

 

与えられた日数、時間が平等にも

かかわらず、トップクラスのセールスと

ダメセールスの月間実績の差が5倍も

6倍も違うのです。

 

 

中でも、熊本県から出てきたI 君

当時21歳、全くダメで

いつも気に掛けていました。

 

そうそう、こんなエピソードが

ありました。

 

 

ある日、呑み会の席で、I君に

「売れないのは人の心を掴めないからや!」

「お前、今から表へ出ておねえちゃんを

ここへ連れてこい!」と。。

 

すると、何と、OLのおねえちゃんを

2人も連れてきましたわ。

 

むろん、ご馳走し、お帰りいただきました。

それにしても、どういう風に言って連れて

きたのか?

 

今から考えても不思議ですわ。

 

これって、めちゃくちゃなブラックな

話ですが、不思議なことに、これ以降、

I君に何かが舞い降りたのか?

一人前のセールスマンになりましたね。

 

このI君、素直でいい子です。

 

私が可愛がって、自宅で夕飯を

食べさせて泊めたりもしてました。

 

 

もう一人、常に厳しく接していたT 君も

やがて、マネージャーまで昇格し、

この会社で定年まで勤め上げたようです。

 

 

 

上司と部下は師弟関係

 

この時代、上司と部下は師弟関係に

あり、公私ともに面倒を見たものです。

 

言っても、パワハラ過ぎて

今なら、完全にニュースネタになりますわ。

 

しかし、ヒトはむつかしいです。

 

部下が5人いるとしたなら、必ず1人は

アンチです。

 

そして、

 

2人はニュートラルで、

残る2人は信頼できる部下なのです。

 

この法則は不変だと今でも信じています。

 

 

セールス活動を変えた

 

 

頭が痛いのは、売れない社員を

どうするかなのです。

 

当然、売れないので辞めていきます。

 

タイムカードを入れるパネルも

ある段から下は、入れ替わりが

激しく、名前を覚えるまで間もなく

辞めていきました。

 

一番早かったのは、初日の午前中で

辞めた人もいましたね。

 

私はこの状況を何とか止めたいと思い、

あれこれ考えた結果、考えたのが

チーム制による販売で、会社側も

了解してくれました。

 

中身はこうです。

 

4人一組で車で行動します。

リーダーは車内で待機し、3人は見込客を

見つけるために、その周辺を訪問します。

そして、1時間後に集合し、見込客の報告が

あると、リーダー(主任、係長クラス)は

クロージング、要するに成約に向かいます。

 

当然、リーダーは商談の上手な者を選出

していますが、部下からは

「絶対、決めて下さいよ」と、言われる

こともしばしばで、リーダーも

かなりのプレッシャーが掛かります。

 

 

これは、販売活動における手法のひとつで

「猟犬法」ですね。

 

(画像はお借りしました)

 

 

売れない社員は見込のありそうな

お客さんを見つけると言う

猟犬になり切ってもらうのです。

 

 

売れそうなお客様なのに

実力のないセールスは商談を潰して

しまうので、成約率を上げるのが目的です。

 

この手法で売れない社員でも給料が

安定し、オーバーライド制でリーダーも

潤うというシステムを確立しました。

 

このようなチームを4チーム作り、

私がその上に立ちました。

 

まあ、凸凹は少々ありましたが、概ね

良好に推移していたころ、

会社側からこんな提案がありました。

 

 

次回に続く