責任者でてこい!
「ええかげんにせんかい!
責任者でてこい!」
このセリフというか、一文だけで、今は亡きヨシモトの漫才師、
人生幸朗・生恵幸子を懐かしむのは、六十路の関西人で
ある。
「まあ、みなさん聞いて下さい」から始まる時事問題への
批判、いわゆる「ぼやき漫才」である。
殆どがぶつけようがない内容なので、最後は
「ええかげんにせんかい!責任者でてこい!」
と吠えるのがお決まりという漫才で、面白かったなぁ。
そう、私も最近は人生師匠の気持ちが理解できるように
なった。
ということから、気になったこの2題を。。。
◆池袋暴走事故のその後
1月、88歳の老人が起こした例の暴走事故である。
2名が亡くなり、10人が負傷するという大事故を起こして
いながら、未だ、逮捕もされていないのは、どういうこと
なのか?
逮捕どころか、被害者宅へ謝罪にも行っていない。
怒りのポイントはこれだけでない。
事故後、何も公開されていないように感じる。
一方、大津で起きた園児が犠牲になった、あの痛ましい
事故は詳細に報道されている。
また、当人は手錠腰紐による逮捕であった。
この差は、何なのか?
池袋老人は逃亡のおそれがないからが、理由らしいが、
自死する可能性も否めないので、拘束するべきだったと
思うが、、、。
そのほか、私が感じる不信。
①両手に杖の状況にもかかわらず、運転免許を更新
させた所轄の警察署にも問題がなかったのか?
当時の更新時まで遡り、記録を公開すべきである。
②この車を販売したディラーは、この老人の身体状況
を知りながら販売したのであれば、道義的な責任を
感じているはず。
なので、購入当時の状況は、どうだったのか?
ここへの取材も無いようだが・・・。
③何よりも家族の責任は重いと思うのだ。
事故を起こす直近の身体状況を把握していた筈なので、
運転を止めるべきだったと思うが、上級官僚のこの方に
家族と言えど、意見できない家長としての威厳が
あったかもしれない。
④罪を認めていない。
未だ、ブレーキを踏んだのに効かなかったと言っている
ようだ。要するに、車の欠陥が事故の原因で、自分は悪く
ないということで、結果、罪を認めていないということ
になる。
これでも、逮捕もなく、半年以上経過しているのは
どういうことなのだろう?
このまま、うやむやになっては法治国家ではないのだが、
何か、目に見えない忖度が働いているのかと疑う。
◆「まさはる君が行く!ポチたまペット
大集合」
星稜高校と智弁和歌山の熱戦が終わり、チャンネルを変えると、
こういうタイトルの番組がながれており、大阪では
7チャンネルになる。
ここでの一コマ。
ドッグランを備えたワンちゃんも入れるレストランがある。
ここで、飼い主?が、ワンちゃん専用のハンバーガーを注文し、
食べさせるというシーンが放送された。
このシーンが微笑ましくていいのだが、驚いたのは、この
バーガーの値段が1個1,100円だということである。
1食を数百円で、やりくりしている母子家庭が五万とある
世の中なのにラブラドールワンちゃん一口で1,100円とは!
バラエティ番組とはいえ、これは度を越している。
そう感じる私が間違っているのか?
愛犬家にとっては家族同様なので、当たり前なのか?
もし、人生師匠がこれを知ったら・・・。
この2題へは「ええかげんにせんかい!
責任者でてこい!」 と言いそうである。
おしまい。