私の車中泊スタイル

 

 

(1)目的

私の場合、車で各都道府県を周遊し、各地の自然を含めた

観光地巡りとカメラ撮影などが目的である。 

車中泊を楽しむことを目的にしているわけでは無く、

あくまで経費の節約手段なのである。

反面、台風直撃やその他の事情で、ホテルへ避難宿泊する

ときもある。

 

 

(2)日程

周遊するエリアで違ってくるが、だいたい2~3週間である。

車の中が狭いので、これ以上は疲れるのが理由、キャブコン

なら数カ月でも問題なし。

車中泊の大敵は、極寒と熱帯夜と観光地の混雑である。

なので、私の場合は初夏と秋しか旅に出ないのを基本とし、

具体的には。。。

 

①暖かく、観光地が空き始めるGW明けから、梅雨を避ける

   6月初旬まで。 

②猛暑も一段落する8月下旬から紅葉季節の11月下旬まで。

 

 

(3)事前準備

①周遊エリアを決め、ネット検索で、そこの観光スポットを

   ノミネートする。

②効率良く、観光地を回れるルートを決める。

③周遊ルート上にある道の駅の情報を収集する。

④入浴設備のある駅を最優先にし、無い場合は、周辺の

   銭湯の有無や位置までも検索する。

   そう、私の場合、お風呂を優先する。

 しかし、この銭湯、今ではめっきり減っており、

 各自治体単位でゼロも珍しくない。

 

 

(4)快適快眠

車中泊で最も重要なのが安眠環境づくりである。

2~3日の旅ならシートのリクライニングで何とか過ごせる

が、これ以上になると、適度なクッションを施したフラット

なベッドが必須になる。

なので、他を犠牲にしてでも、ベッドスペースの確保、

それに車内のフラット化へ手を加える必要があった。

改装結果、私の体格なら何とかストレスが軽減できる、

長さ180㎝×幅60㎝のベッドを制作したが、これが

車内スペース的に限界である。 

     

 

 

(5)食事

自炊をしないので、もっぱら、コンビニ調達での食事、最近は

イートインコーナーが重宝する。 

むろん、コンビニ弁当ばかりでは飽きるので、時々は外食や

各観光地の名産もいただいている。

自炊がコストダウンに寄与するのは分っているが、できる

スペースも無く、車内で火を使うことへの抵抗、それに鍋.

食器の洗浄、何より、ごみの発生が一番困るからだ。

   

 

(6)車内装備

DC/ACインバーターは120W、走行充電装置は10A、

ディープサイクルバッテリーは45Aである。

これは、かなり非力ではあるが、スマホ・パソコン類・

デジカメへの充電には充分で、電気ドリルも使えた

ぐらいなので、特に困ったことは今まで一度も無かった。 

多分、20インチまでのテレビなら40W ぐらいなので、

余裕で使用できると思うが、正弦波タイプではないので、

実のところは分からない。

もっとも、電子レンジ、冷蔵庫、湯沸かしポットを

使用するなら、このスペックでは絶対無理だ。  

車内照明としてLED照明を2か所に取り付けているが、

これで充分すぎるぐらいに明るい。

それと、重要なのが防虫対策で、いわゆる網戸である。

私の場合は、ネットで検索しても既製品が無かったので、

オリジナルで制作したが、普及車種の場合はネットで

購入できる。

 

 

 

 

(7)防犯リスク

①車中泊の防犯

 あまり神経質になってもいけないが、ホテルで宿泊するわけ

 では無いので、無神経でもいけない。 

 特に私のような一人旅の場合、誰もいない道の駅での

 車中泊は避けているが、起床すると、私の車だけがポツンと

 1台だけのことは何度もあった。

 だれもいないところだと、危険な状況になっても、誰も助けて

 くれる人がいないからだ。

 まあ、日本は比較的に治安がいいので、そういう被害に会う

 確率が相当低いと考えるが、全くゼロではないことを認識して

 おく必要がある。

  それと、他の車中泊の車両がいる場合は、出来るだけ

 声掛けをし、顔を憶えていだだくことだ。

 人は不思議なもので、全く知らない人が困ったことになっても、

 余程のことが無い限り、見て見ぬふりをするものだと思う。

 しかし、言葉を交わし、顔見知りになれば、相互に助け合うと

 いう国民性が出るもの。

 よって、車中泊の際は、隣近所の車両へあいさつをして

 おいた方が防犯対策にもなるし、観光に関しての情報交換も

 できるメリットがある。 

 私の知人の話によると、道の駅が無い時代には時々、警察署の

 駐車場で車中泊をしたようだ。

  むろん、許可を得ての上だが、これが一番安全だと思うが、少し

 勇気がいるね。

 

②入浴時の盗難リスク

 風呂屋は盗難の多いところなので、私は必ず貴重品ロッカー

 利用する。 無い場合は、番台へ預けるようにしている。 

 

③車内目隠しはカーテンを利用

 当初、サンシェードタイプを利用していた。

 メリットは完璧に車外から見えないので、プライバシー保護には

 適しているが、その分、車内からも見えないわけで、物音などが

 聞こえても、スピーディーに外をうかがうことができない。

 また、脱着が面倒で、吸盤タイプの場合、起床すると落ちている

 こともあったので、私はカーテン派だ。

  これなら、夜中に物音がしてもカーテンを引くだけなので、すぐに

 確認できるし、脱着の必要もない。

 ただ、カーテン生地は遮光性に優れているか、どうかの確認と

 取付けに際し、レールなどを含め、ある程度の工夫も必要になる。

 

 

 

手組みをしやすいように殆どを蝶ねじで止めている。

穴は10ミリ、蝶ねじは8ミリ。

 

 

(8)その他リスク

 

 ①ガス欠

 地方のガリンスタンドは早く閉店する。

 早いところは18:00、遅いところでも20:00なので要注意だ。

 私も一度、夜半に長野県の山間部でガス欠寸前の恐怖を

  味わったことがトラウマになっているので、メーターが50%に

 なったら満タン給油を心掛けている。 

 

 ②カーナビ

 殆どの人が経験していると思うが、時折、とんでもない

  ルートへ案内する場合があるので騙されたらだめ。

 まあ、最終的には目的ポイントへは辿り付けることが

  できるのだが、ルートがメチャクチャな時があり、

 グーグルやヤフーのルート案内の方が正確な場合がある。

  特に山間部の道案内には要注意で、最新データーの

   カーナビでも、広くて新しい道路が画面表示されて

 いるにもかかわらず、狭い旧道を案内することが

 よくある、むろん、距離優先での設定はしていない。

  それに、目的地までが道なりに行くルートの筈なのに、

 ナビが曲がれ指示をしてくることがある。

   こういう場合、私はあえて従わないで、そのまま直進する

 ことがあり、これが、また正解なのである。

 私のナビはパナソニックでC国製の安物ではないが、

 こういうことがあった。

 山口県萩市にある萩城を指定しナビ任せに行ったが、

 結局、同じところをクルクル回らされるだけで、

 到着できなかった。

 ので、Googleマップを利用し何とか到着したことが

 あった。

 

③やっかいな旅先での交通事故

 地方へ行くと高齢ドライバーが、まあ多い。

  一度、逆走してきたおばあちゃんドライバーと

 ぶつかりかけた。

 自分を守る為にも安全運転、それにドライブレコーダー

 を取り付けておいた方が絶対いいと思う。 

 

 ④パンクリスク

   最近の車にはスペアタイヤが付いていない。

   代わりパンク修理剤が付いているが、これだけだと

  不安なのだ。

   釘が刺さったぐらいならいいのだが、ボルトが刺さると

   修理剤では無理。

   なので、ヤフーショッピングでティンパータイヤを

 購入し、保険代わりとした。

   それに最近のネット情報では全国的にパンクが増加して

    いるらしく、また、パンク修理ができない人も多いことから、

  JAFの出動回数も増えているらしい。

 

(9)トイレと洗濯

これに関しては、みなさんと同様、コンビニでのトイレ

拝借が多い。

なぜか、何かを買う時とトイレのタイミングが合う時が

多いので  「トイレ借りま~す」と店員さんに声をかけて

から利用させて頂いている。

声を掛けることが、いつも清掃している店への敬意で

あると私は考えている。

洗濯に関しては、コインランドリーしかないので専用の

袋をいつも用意している。

私の場合、1週間に1回で、洗濯から乾燥までで

1,000円は要す。

よく、山にも入り、スニーカーも汚れるので、たまに靴専用の

洗濯機も利用する。

乾燥機能を使わなかったら、300円でOKで、驚くほど

きれいになる。

 

(10)車中泊に適した場所

私の場合、ほとんどが道の駅で、たまに高速道路の

サービスエリアだ。

キャンプ場を利用する方も多いようだが、有料ということも

あり、それに自炊をしないので対象から外している

公園などの駐車場で車中泊をする方もいるようだが、

防犯リスクを考えて、私は利用しない。

また、不審車両と見られ、パトカーからの職務質問を

受けるケースもあるようだ。  

さて、道の駅についてだが、私の場合は。。。

 ① 入浴設備のあるところ。 

   (駅に無くとも近くにあれば良い)

 ② トイレが清潔なところ。

 ③ 広めの駐車スペース

 ④ 夜間、静かなところ。

 ⑤ 駅にレストランのあるところ。

   近くにコンビニがあればよりGood。

 

地産物販売の有無などは、あまり興味がない。 

と、挙げてみたが、殆どの駅はこれを満たして

いないので、ある程度は妥協が必要なのだが、

中には  「これが道の駅!?」と、驚くほど

劣悪なところが少なく無い。

なので、事前にホームページ情報から判断するのだが、結局は

行ってみないと分からないのが実状だ。

言えることは、駐車台数が20~30台ぐらいの小さな駅は

避けた方がよい。

 

(11)車中泊のお金事

基本的にホテル、有料道路を利用しないし、食事は

コンビニ食を中心にしているので、 節約ができているのだが、

自炊するともっと節約ができるのだが、前述の理由で

やらない方針だ。

私の場合、駐車料金、入場、入園料、ケーブルカー、

各地域の半日ツアー参加料などなどの観光経費の出費が

多く、これにフェリー、ガソリン、食事、コインラン ドリー、

銭湯などなどで、1日平均で4,000~5,000円

必要だ。

自炊し、有料の観光をスルーすると1,000~2,000円

で賄えるかと思う。

 

◆知人によく言われること。

車中泊の一人旅も、かれこれ、120日になったので、

慣れたもの。

よく、「寂しくないの?」と聞かれるが、みなさんが

思うほど寂しくは無い。

むしろ、一人の方が、気ままな自分の性格に合っている。

ただ、美しい風景を見ても感動を共有できる人が

いないので、時々、虚しさを感じるが、それを

相殺しても一人旅に軍配が上がる。

一人旅=暗い性格の人という判定が下りそうだが、

むしろ、私は賑やかな性格なので誤解無きように。。。  

 

では、では。。。