輪行で明日香村へ(2)
2017年6月
先日、2回目の飛鳥へ。
前回同様、半日のポタリング。
最寄駅から電車の乗継タイミングが悪く、橿原神宮
前駅まで90分以上も要した。
 
まだ、お昼前だが少し早めのランチ。
これまた、前回と同じの「まいどおおきに食堂」で。
というのもこのエリアでは駅前も含め、ランチが
取れるところがなく、ここしか無いのが実情だ。
 
 
焼肉に目玉焼きがのっかっている。
これにポテトサラダと大根おろし。
税込809円。
ここのシステムは、おかずをセルフで取り、最後に
精算するのだが、注意しないと、思いつくままに
おかずを取っていると1,000円オーバーになって
しまうことがある。
 
ここの売りは、店内でコシヒカリを精米し、これを
かまどで炊いたごはんを提供する。
だから「おから」が出るので、これを無料で持ち帰り
ができる。
 
ここの1号店が大阪市北区の南森町にある。
今でもあるのか、どうかは分からないが、
昭和~平成一桁の時代、営業で回っていた
私にはランチ地点のひとつであった。
まあ、営業も長くやっていると、エリアごとの
ランチ店も知らぬままに決まってくるものだ。
 
ついでにここのHPはコチラ、大阪では有名
だが今では全国展開のようだ。知らなかった。
 
もともと天満でメシ屋をやっていたようだ。
フジオフードシステム株式会社
 
腹ごしらえを終えて、於美阿志(おみあし)神社と
檜隈寺跡(ひのくまでらあと)へ行ってみた。
ただ、自転車では、ここまでの坂が結構きつい。
 
この辺一帯は百済からの渡来人が居住していた
とのこと。
檜隈寺はこの神社の境内にあったようで、渡来人
たちの氏神であったとのこと。
 
ここを後にして、キトラ古墳へ向かう途中で、
大きな蝶に出合った。
 
こういうチャンスはあまりない。
大きい蝶ほど近づくとすぐに飛び立つので、
撮るのは至難の業。
 
カメラがコンパクトサイズなので、画像が良く
ないが、まだマシな方だと思う。
シャッターチャンスは10秒間ぐらいだった。
 
 
キトラ古墳公園へ到着。
 
ここは国営の公園である。
キトラ古墳の発見からまだ年月が経っていない
こともあり、ここの設備などは新しいし、内容も
充実している。
 
 
こちらの展示設備はスゴかった。
相当なお金がかかっていると思うが、無料なのが
ありがたい。
ぜひ、ここへの入館をおススメする。
 
 
もちろん駐車場も完備。トイレもきれいだ。
 
 
ここは公園前のバス停で近鉄飛鳥駅~キトラまで
運行しているようで、一日数本しかないようだ。
飛鳥駅から車なら10分ぐらいなので、タクシー
でもOKだと思う。
ただ、タクシーが駅前で止まっていたかは分から
ない。
だから、ここへは駅前のレンタサイクルがいいと
思う。 ただ、絶対に電動タイプにしないと運動
不足の人はここまでの登り坂が上がれない。
 
キトラ古墳そのものは、この公園から道路を挟んだ
東側にある。
 
 
人と対比したら大きさがよく分かると思うが、そう大きくはない。
キトラ古墳公園からここまで徒歩6~8分ぐらい。
 
キトラは何と言っても壁画が有名で近日、公開されるとのこと。
 
◆詳細はコチラ。
 
もともとは地元の方から「高松塚に似たような古墳と
思われるような場所がある」という情報を元に発掘
調査したのがきっかけだったようだ。
残念なことにここも盗掘されており、大量にあったと
思われる装飾品は無くなっていたとのこと。
また、盗掘されたのが鎌倉時代であったとのこと。
なぜわかるのか? 
飛鳥時代には無く、鎌倉時代に使用されていた
ランプ皿墓の中で発見されたことで分かった
らしい。 スゴ~ッ。
 
尚、だれの墓かは不明とのことだが、高松塚と並ぶ、
そうとう高貴な方らしい。
 
ここから高松塚古墳へ。
 
高松塚古墳周辺の公共設備はさすがに古く、
いろんな環境物が老朽化しているので
手を入れた方がイイと思う。
 
ここから飛鳥寺へ。
先日に引き続き2回目。
目的はご本尊である飛鳥大仏への合掌とご朱印を頂くことである。
拝観料とご朱印で650円だったと思う。
 
飛鳥寺は596年に蘇我馬子が発願し創建された日本最古の寺である。
 
◆詳細は
 
鎮座している飛鳥大仏は606年に推古天皇が中国より
渡来した仏師に造らせたそうで、東大寺の大仏よりも
150年も前とのこと。
 
 
驚いたのはカメラ撮影がOKなのである。
東大寺の大仏もOKだが、この辺の棲み分けがよく分からない。
 
 
韓国にある修徳時と言うお寺との姉妹寺院協定書が
展示してあった。
これを見ると佐渡島の本尊盗難事件を思い出す。
「これは韓国から盗まれたものだ」と言って証拠も
示さないまま返還に応じない韓国。
 
とは言ってもこの飛鳥時代は百済からの渡来人も
多く、彼らは朝廷にも使え色んな大陸からの技術や
知識を伝えたと思われる。
また、そのまま帰国せず、代々まで残ったという。
 
 
現に祖先が渡来人であった世界で最古の会社である「金剛組」が大阪にある。
 
以前、ブログでも紹介したが、この会社創立のきっかけは、
578年(飛鳥寺ができる10年前)に聖徳太子の命を受け
百済から3名の工匠が招かれ、中に金剛重光という方がいた。
彼らは四天王寺を建立させたが、完成後も重光だけ日本に残り、
その技術は現代までの1439年間受け継がれてきて、今後も
引き継がれるのだ。
 
◆詳細はコチラ
 
ただ、何年前か忘れたが倒産しかけたので高松建設が
救済し今はここの傘下になっている。
 
元来の飛鳥寺は今の20倍の敷地を誇り、塔もあった
立派なお寺だったそうだ。
 
ここの庭には郵便ポストがあるという不思議な空間。
 
ここに詳しく縁起が書かれている。
寺院名も幾度も変わっている。
また、現代は真言宗豊山派に属している。
豊山派は奈良県の長谷寺で西国三十三所寺のひとつである。
 
このように歴史の古いお寺になるほど、寺院名、宗教、宗派が変更に
なっているところも沢山ある。
 
 
 
この寺の裏には先日のブログにも
記載通り、蘇我入鹿の首塚があるのだが、
この日は数名の観光客が見学にきていた。
付近は田んぼなので普通に農作業が行われている。
 
 
これで、ひとまず明日香エリアのポタリングは終了した。
主なところは回ったと思う。
早朝から夕方までだと明日香を一日で回れると思うが、
じっくり回るなら、1日半ぐらいが必要だと思う。
 
 
電車はなるべく混んでいる急行を避け各駅停車に乗るように
している。
当然、折畳み自転車は不安定なので常に手で持っておく
必要がある。
今のところ駅の改札では止められていない。
もっとも、近鉄と大阪地下鉄だけだが。。
 
しかし、この自転車はキャリー一体型で、平らなところは問題ないが、
少しデキボコや段差があると転がしにくいばかりか倒れそうになる。
キャスター付きの大型旅行カバンのように引っぱるには、ゆっくり
歩かないと危険だ。
キャスター幅をもう少し広いと安定が増すと思うのだが、結局は
担ぐシーンもたまに発生する。
 
<以上>