ビタミンB12の血液検査で高い値を示した場合、慢性骨髄性白血病や真性多血症などの骨髄増殖性疾患が疑われます。これらの疾患では顆粒球の交代率が高まり、血中のトランスコバラミンが著増する結果は、ビタミンB12量が増加すると考えられています。慢性骨髄性白血病では正常の10倍、ないしは数10倍の高値となることもあります。
ビタミンB12の高値の原因は
慢性骨髄性白血病や
真性多血症などの骨髄増殖性疾患
⬅多血症
低酸素状態になると赤血球が増加する。低酸素状態や赤血球が不足すると、血球の産生を刺激するタンパク質(エリスロポエチン)が増加し、骨髄で多くの赤血球が作られるようになる。
多血症(赤血球増多症)とは、血液中の赤血球やヘモグロビンの量が基準値よりも多くなり赤血球が増えることで血液が濃くなりドロドロとしてきます。全身に十分な酸素や栄養を送り届けられなくなり、頭痛、めまい、耳鳴りなどが起こります。
睡眠時無呼吸症候群でも、睡眠中にたびたび呼吸が止まってしまい低酸素状態になることで、代償性に赤血球が増加する。
腎不全
ビタミンB12の服用
経口総合ビタミン剤や健康サプリメントの服用
🔴異常を知りながらスルー
これが医師篠永
俺は
ビタミンB12
ビタミン剤サプリメント無
殺・犯はいつでも・人犯の顔してるわけじゃなく100%いいひと面
2 FT3 L1.60
FT3(フリーT3)は甲状腺から分泌されるホルモンで、新陳代謝や交感神経の働きを調節しています。
FT3の正常範囲は、一般財団法人 京浜保健衛生協会によると、2.30~4.00です。日本赤十字社 岐阜赤十字病院によると、2.3~4.0pg/mlです。
FT3のみ低値の場合は、低T3症候群と呼ばれます。低T3症候群は、消耗性疾患や栄養障害時にみられ、生体防御反応とも考えられており、通常は治療の必要はありません。
低T3症候群の原因としては、心不全、腎不全、肝硬変、糖尿病、摂食障害、慢性炎症など🔴全身性の消耗性疾患が挙げられます。エネルギー消費を節約するための生体反応として、T4が非活性型のリバースT3に転換されることによるものです。
甲状腺ホルモンは、糖の代謝やたんぱく質合成など、人間のエネルギー代謝をおこなうために分泌されます。
3 抗核抗体 H40
抗核抗体検査では、抗体価40倍未満が陰性、40倍を超えると陽性とされています。
抗核抗体とは自分自身の体を構成する細胞の核に対する抗体(自己抗体)。
慢性肝疾患、感染症(伝染性単核球症など)、悪性貧血、特発性間質性肺炎、橋本病などの膠原病以外の疾患などでも検出され抗体価は低い(40倍以上160倍未満)
4 CA125 外注
CA125は女性特有の
がんリスクに幅広く対応する腫瘍マーカー
5 ビルビン酸H1.01
ピルビン酸の基準値は、空腹安静時で0.30~0.90mg/dLです。
組織の酸素欠乏はピルビン酸の酸化障害となるため、高ピルビン酸血症を引き起こします。
血液検査でピルビン酸が高い場合は、乳酸アシドーシスと呼ばれる代謝性アシドーシスの可能性があると考えられます。乳酸アシドーシスは死亡率の高い疾患です
乳酸アシドーシス
乳酸アシドーシスとは、血中の乳酸が異常に増えて血液が酸性になった状態です。死亡率の高い代謝性アシドーシスの一つで、
⭐ショックなどによる循環不全や全身性の代謝異常によって引き起こされます。
乳酸アシドーシスの初期症状には、胃腸症状(悪心、嘔吐、腹痛、下痢等)、倦怠感、筋肉痛などがあります。症状が進行すると、過呼吸、脱水、低血圧、低体温、昏睡などの症状が現れます。
亜鉛代謝異常は種々の疾患でみられるものの、亜鉛欠乏症は微量元素欠乏症の中でもっとも頻度が高いため重要とされています。
食欲低下に加えて慢性下痢もよく見られる症状です。腸管粘膜の状態維持に亜鉛は働いていますので潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群といった診断をされている方はもちろん、普段から何となくお腹の調子が悪いといったレベルの人まで、一度亜鉛不足を疑ってみると的確な打開策が見えるかもしれません。
亜鉛不足症状としては血糖値悪化があります。血糖値を下げるインスリンホルモンの合成・分泌にも亜鉛は関与します。また脳の働きにも重要な役割を果たしており、記憶を司る脳の海馬には亜鉛が多く存在するので亜鉛不足は記憶低下につながります。また「やる気ホルモン」と呼ばれる脳内ドーパミンの合成が減るためうつの原因にもなります。さらに体のあちこちに慢性疼痛を訴え色々検査しても原因のはっきりしない方の気付かれにくい要因として亜鉛不足による神経障害性疼痛があります。
亜鉛欠乏症の一般的認知度はまだ低く、その臨床像も様々であるがゆえにチェックが行き届かないケースも多いと考えられます。また長期的な薬物療法が行われるいくつかの慢性疾患がたった数か月の亜鉛補充ですっかり改善するケースもありますので、医療費節減の観点からも大いに見直されるべき疾患と言えます。
【参考資料】
日本臨床栄養学会ホームページ「亜鉛欠乏症の診療指針2018」
小野靜一『マンガでわかる亜鉛の基礎と臨床』金芳堂、2018年
溝口徹『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門』光文社新書、2018年
🐤
南長野医療センター篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病センター1)健康管理部2)胸部外科3)産婦人科4)
小野静一1)宮本英雄2)青木孝學3)加藤 清4)
健康診断に
亜鉛測定は必要かから抜粋する
関節リウマチという特殊な病気で,私が他院在籍中の 20 年前に左
人工膝関節置換術施行の直前には 64μg/dL であり,術後の亜鉛値 32μg/dL に低下した時点で糖尿病が発症してしまい,予定していた反対側の手術が延期になった症例があった.
なぜ亜鉛が外注検査時であまり行われない時代に亜鉛値を測定し
たかというと,患者さんの皮膚が異常に弱かったためである27).
27)小野静一:慢性関節リウマチ患者における血清亜
鉛値について.中部リウマチVol31 No.1:14-15,
2000
28)Chimienti F, et al:The diabetes-susuceptible
gene SLC 30A/Zn regulates hepatic insulin
clearance. J Clin Invest 123:4513-4524, 2013
29)伊佐地秀司:Discipline with refining in carreer
in pancreatology.膵臓 32:1-14, 2017
30)小野静一,丸山正昭,米田和彦,他:多疾患を併
発したが亜鉛補充により4つの人工関節置換術を行
い順調に経過した関節リウマチの症例.亜鉛栄養治療
当時,上司は亜鉛値は糖尿病とは
全く無関係と言っていたが,今日では ZnT8 はインシュリンβ顆粒に関与28)していると分かっているので,術前には亜鉛補充すべき症例であったと思われる.膵臓は亜鉛を最も早く取り込み転換する臓器28)であるので,これが特異的に損傷を受けたことは納得できる.
妊娠と手術も身体への同じストレスであると考えるならば,手術2か月前から亜鉛補充した群と6か月前から補充した群とで,手術後の癒合などの差があった報告1,3,29)(図 15 A , B)からも,妊娠を予定する6か月前から,子宮内の羊水ができ上がる準備段階で亜鉛値を高くしておくことが安全と考えている.その観点からも,年2回の健康診断における亜鉛値測定は必要ではないかと私は考えている.
妊娠,手術を控えている人は,少なくともイベントの6か月前から亜鉛錠剤の内服を行って80μg/dL以上に上げておく必要がある.癌,妊娠の後に亜鉛値が普段に比べて 30 以上下がった例を同時期
に経験した.癌,妊娠を早急に認識するためにも,年2回以上の亜鉛値検査は必要であると思われた
(健康診断に亜鉛測定は必要か
抜粋おわり)
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