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交感神経が高ぶるのは外傷を受けた際の一時的な現象で、通常の場合、外傷が治癒すると交感神経の反射が消失し、正常な状態に戻ります。
ところが、CRPSの場合、外傷が治癒しても交感神経反射が続いてしまいます。
すると、アドレナリンが放出されるために血管の収縮状態が続き、血流障害が起こります。
血液は全身の細胞へ酸素や栄養を送るとともに、老廃物を回収する重要な働きをしていますから、血流障害が起こると、必要な栄養素が行き渡らなくなり、老廃物がたまってしまいます。
また交感神経が緊張状態にあると、副交感神経の働きが抑制されます。
治癒すると交感神経の働きが収まって顆粒球の働きも落ち着くのですが、CRPSの場合、交感神経の緊張状態が続くため、顆粒球が増加し続けます。すると「活性酸素」が放出されて、必要な細胞まで殺傷してしまいます。
①血流障害
② 排泄機能、分泌機能の低下
③ 活性酸素による組織の破壊
こういった症状が長期間続くと、患部や幹部周辺に「灼熱痛(焼けるような痛み)」が出てきます。
以上がCRPSの典型的な症状です。
今回紹介した複合性局所疼痛症候群の症状は、従来は「RSD」といわれていたものです。
最近では、交感神経の働きを抑制する「ブロック療法」を実施しても、効果が出ない症例が報告されており、交感神経の異常な高ぶりを原因としない局所痛があることが判明しました。
そこで、1994 年にIASP(世界疼痛学会)において、交感神経の異常な高ぶりとは異なる局所性疼痛をまとめて「CRPS(複合性局所疼痛症候群)」と定めました。抜粋おわり
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またな🥀
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