へんな村
仲間から勧められたキャンプ場に通じる一本道。
乱暴に打ち広げられたコンクリートには、侵入を拒むかの様な文字が彫られている。
呪村 危険 ・・・
どうやら玄関口に来たらしい。
奥へ進もうとすると、突然、男の声で「おい!!!」と怒声を浴びせられる。
右側の民家の様な建物から、男が飛び出してきた。
明らかに不機嫌そう。
「予約はしているのか?」
「してません。友人のO2さんが村長さんと知り合いだということで勧められました」
「そんなのは知らないけど」
「そうですか・・」
「使わせてやってもいいですがどうしまス?やめて帰ってもいいよ」
「・・・利用させてください」
「3分待ってて」
「はい」
なんだろうか、この上から来る感じは。
あ、林の中にポケットバイクみたいなのが朽ちてる・・。
左手に子供の骸骨がくくられている・・。
しばらくして先ほどの男がやってきた。
「俺がこれから軽トラで案内するからついてきて」
「はい」
細い未舗装の山道。爆走する軽トラになんとかついていく。
最初に案内されたのがこの頂上のサイト。満遍なく日が当たっててとても暑そう。
※上の写真は買い出しから帰ってきてから撮ったものです。
「ここと、他にも見たかったら案内するけどどうする?」
「他もみたいです」
このキャンプ場は山の斜面を4区画に分けて平地化している。
さきほどの広いエリアと、細長いエリアが2つ、そして一番下の広いエリア。
下のエリアは中央が通路になっていて左右に分かれている。
僕が選んだのは下側の細長いエリア。
下の広いエリアを見下ろすことができる。
「ここにします」
「そうか」
ちょっと意外そうな顔をした男。
そしてここで説明が始まる。
・水道はあるがすべて川の水を引いているだけだから飲むことはできない
・キャンプ場には照明がない
・トイレの照明もない
・ゴミは分別してくれれば捨てていっていいが分別したくなかったら持って帰れ
・最も近いスーパーマーケットと日帰り温泉施設について
・自分は当直だから入り口のところの家にいる
・何泊するか
・料金は1500円をここで現金払い
・明日の予約は入ってないからチェックアウトは何時でもいい
・チェックアウト時に挨拶はいらないからそのまま帰れ
キャンプ場の多くは、利用にあたって住所や電話番号なんかを書かせますけど、ここは口頭で名字を言うだけでした。
各エリアにドラム缶が置いてある。これについては説明はなかった。
後から知ったのだが、ドラム缶風呂とのこと。
ドラム缶風呂の数が日本一ということだった。
とりあえず設営。タープは使用しない。
風呂道具とクーラーバッグは積んだ状態で、温泉に出発。
すっ飛ばす軽トラの後ろを必死に走っていたので見えなかったのだが、こんなところに女の子がいた。
案内ごくろうさん。
頭に草の髪飾りがついている。これ、ここから生えてるのかな。そうじゃなかったら、誰かがつけてあげたのか、自分でつけたのか・・・。
いってきまーす。
男の話では道の駅の裏に温泉施設があるということだったが、道の駅の名前を言ってなかった。
何度か寄ったことのある場所で、前々回は昼飯も食べた道の駅・・の名前・・・。俺も記憶力がない。
Googleマップで「近くの日帰り温泉」と音声入力し、行ってみる・・・が。
たどり着いたのはこのわけのわからない山奥。道が終わってる。
なんか、建物はあるのだが・・
これはどう考えても違うな。
目的地は観音温泉。
その温泉自体が潰れたのか、移転したのか・・・
その手前にこんな場所があった。
一応温泉施設の様なのだけど、ここも封鎖されてる。
なんか、ホテルの案内看板はあったので、この際そこにも行ってみよう。
温泉をペットボトルに詰める、けっこう綺麗な工場があり、その脇をあがっていくと・・
あー、あったよ観音温泉。
なんか、ホテルと運動場(ボクシング、柔道、剣道とか)と温泉の複合施設だった。かなり立派。
こちらは道場とか宴会場とかの入り口。
猪木が贈ったというミーアキャットがいました。あと、猫もいっぱいいた。
日帰り湯の券売機がある方の入り口。
食堂があるけど、宿泊客向け。
敷地内を結構歩いて、男湯に到着。
女湯は少しホテル側の別の場所。
中はひんやり、エアコンきいてました。
平日の真っ昼間なので、他に客はおらず。
工場で出荷していた飲用の観音温泉が飲み放題。
あたたかい、常温、つめたい から選べます。
脱衣所に貼られた全国温泉ランキングのポスター。
ここって全国一桁常連の名湯なんだって。まじすか。
おー! すげえ! なんか檜もぶっとい! そして清潔感!
露天風呂ももちろんあります。
ただ、泉質が透明度の高いわりにぬるぬる感がすごい。お湯のついた足で歩くと、すっ転びそう。
奥は寝転び湯。
蝉の声。夏ー。
温泉ジャグジーにサウナに水シャワー。
1時間縛りがありました。
あまりに居心地が良くて、長居してしまう気持ちもわかります。
本館に戻ってくつろぎの牛乳タイム。
買い物してきたよー。
マックスバリューなので、氷いっぱいもらってきた。
しかしやっぱり伊豆だからか、クーラーボックスいっぱいに入れる様なことはしないでねと注意書きがありました。
へんな村スタッフさんが教えてくれた日帰り温泉は木曜定休でお休みでした。
夕飯タイム。スーパーのデリカ寿司、海老天、芋天、赤いきつね。
一息入れて、散策に出かけます。
馬の頭があるー。
メリーゴーランドの馬に見える。
晩・・・バンガローか!
今は物置としてだけ使われてるみたいです。
なんかひとりぼっちで寂しいなあと思ってたら、ひょこっと。
なかなかの完成度・・。
左目と右目の形状が微妙に違っている。
服の上を虫が這いまわってるのもなかなか・・・。
女子トイレ側の入り口には、がっつり蜘蛛の巣。女性には不人気なのだろうか。
男性側のトイレは個室が4つあり、一番手前が小、奥の2つがウォシュレット付きの洋式・・なのだが、見たことも聞いたこともないメーカーだった。ちょっと使う気がしない。
手前から2つ目の個室は・・ここでは書きません。
明るいうちに見ておいてよかったです。
飛んだり跳ねたりする虫は、トイレにはほとんどいませんでした。
蜘蛛はいろいろいた。でかいハエトリグモもいた。ハエトリグモは最上級の益虫で、友達です。
一通りチェックしたので戻ってきました。
これって・・チョウセンアサガオ?
FBでテッポウユリではないかと教えていただき一安心。
日が沈んで、暗闇に包まれました。ほんとに照明ひとつないキャンプ場。
ドラム缶風呂の上の高照度LEDはサイト全体を照らしつつ、虫をひきつける役目です。
テーブル側は暖色系LEDランプです。
あー、そうだ。普通、日が暮れるとアブは出てこなくなるはずなのに、ここんちのアブは時間関係なしでした。
朝〜!
草が夜露で濡れているので、崩落防止のコンクリを打ってある場所に荷物を全部移動して撤収作業です。
実はひどい夢で目が覚めました。けっこう恥ずかしい夢なのでFBの方では書いてないんですけど・・。
どうしよう。
まあ簡単に言うと、妻と息子と3人でいるときに、学生時代に別れた昔の彼女の家族からという小包が届いて、包みを開けたらその子のフルネームのが筆書きされた、年月を感じさせる木の表札と、死亡鑑札なるものが入っていた。
もうなんかさ・・。
なんだろうかこの時の気持ちは。
なぜ親が俺に? なぜ当時の苗字のまま? なぜ古びた表札?
ちなみにその女性とは別れた後、少しの期間だけ、習っていた日本舞踊の発表会に呼ばれたりしたことがあったけど、それっきりだった。昭和の終わり以降は一度も会ってないし、なんの連絡もなく、人づてに様子を聞いたということも一度もない。
なんかほんとに、嫌な夢だった。
嫌だと思うのはやっぱり当時の、若い頃のキラキラした思い出というか、その子のいいところしか記憶に残っていないこととか、若いままで脳裏に定着し、永久に上書きされない美しさだったり・・・ね。
ほんと、馬鹿な夢を見せてきやがる。さすがへんな村。
こんな危険な場所からは、さっさと出て行こう。
汗だくだく。
人がいないのでズボン脱ぎ、トランクス一丁で撤収です。
たまにアブが来るけど、刺されなかったよ。
アブは刺すとは言わないのかな。
噛みちぎりにくるといえばいいのか。
流血自販機コーナーがあった。
TASPO不要。稼働はしてません。
マイセン 220円
キャスター、ラキスト、フロンティア、ショッポx2 240円
マルボロ、マルボロライト、マイセン、マイセンライト、セッタ、ラーク 250円
キャンマ 280円
マイセンx5 1100円
なんか変だな。
俺は当時、ハイライトしか吸ってなかったので他の銘柄の値段はわからんけど、キャビンだけが飛び抜けて高価だったという時代がある気がしない。
とりあえず、マイセン220円は1986年〜1997年らしい。なげえな。
マルボロも1997年まで250円。
あ、こんなのあった。
マイルドセブン新デザインってなってるから、1994年か!
1994年というと、うちのムスメが生まれた年だ。
あー、あの頃は確か、第一次オートキャンプブームと言われてた頃だな。僕はすでに1台目の軽キャンパーを手放し、いすゞファーゴをベースにした2台目のキャンピングカーを作っていました。
ほんで、参考にしていたRVマガジンに、ときどき僕の投稿したアイディアが掲載されていました。
車中泊時にマグネットで窓に貼る網戸、リアゲートから吊るすカーテン、開いたリアゲートの外側をぐるっとカーテンで囲って、荷室を拡大して居住スペースを伸ばすとか、今はけっこうメーカーオプションなんかにもなってますが、最初に発案したのは僕だった模様です。
ただ、お金にしようという発想がなかった。
腕がありました。
灰皿はわりときれいだった。
あー、カレーヌードルとシーフードヌードルの間にあるやつ、カップヌードルの初代とんこつだ。(←ポークとは別)
このパッケージ、色褪せてなかったら、けっこうな貴重品かもしれない。ネットで検索しても全然出てこない。
2列目の右から4つ目のやつですな。
以前は小杉原オートキャンプ場という名前だった様です。
なるほど。
代替わりしたか、今のオーナーが買い取って、コンセプトを変えた感じかな?
あらまあ。
けど、面影はありますね。
金庫が転がってました。
案外、中に札束・・・はないな。
























































