昔の話しを楽しむには
25年ほど前、職場の先輩2家族、先輩の友人1家族と、4家族で神奈川県の山にグルキャンに行った。僕はムスメとタンデム、妻と男の子2人は電車。駐車・駐輪場所から野営地まで物を運んだという記憶がないので、林道の分岐先の末端みたいな場所だったと思う。
そこはキャンプ場ではなく、今でいうところの、農水省管轄下地方自治体で構成される林野庁による、国有林野の貸付けってやつ。場所によって条件は変わるらしいけど、その場所は常識の範囲でその森で何をしても良くて、現状復帰義務はないとのことだった。
貸し出しの目的は、国有林に人が入ることで、原生林に戻ることを抑制し、再開拓にかかる費用を抑えられることらしい。
主に貸し出し対象は法人や自治体で、キャンプ場やサバゲーフィールドとして利用されるケースもあるようです。
僕たちは単なるお呼ばれさんだったのだが、その3家族はその場所をグループ共有していて、ツリーハウスを作ったり、ブルーシートの下に野営道具(ブランコ、ティピー用に切り出した柱材、ノコギリとか)を保管したりしていた。あまり記憶にないけど、トイレも作ってあったと思う。
不思議なことに、トイレの記憶って消えるんだよね。ボーイスカウトの時も、山の中に穴掘って布で目隠ししたトイレを毎回作ってたけど、穴をどう処理したかとか、トイレットペーパーをどう処理したかとか、全く思い出せない。
過去の経験が美化されるのって、こういうふうに、不要な記憶が消えることに通じるものがあるのかな。
子供達がツリーハウス・・ってほどでもない、木の上の地上4mあたりにロープで枝を結んで足場を作っただけの展望台? に嬉々として登っていくのが恐ろしかった。
自分が作ったわけでも、プロが作ったわけでもない場所。当時でムスメが小3、長男小1、次男年中組くらいだったと思う。子供が落ちたら死んでしまうかもしれない。もちろん全てが自己責任。
結局、事故は起きなかったけど、あれはビビった記憶。
なんで急にこんなことを思い出したかというと、そのキャンプに誘ってくれた先輩が久しぶりに本社の僕のいるフロアで、なんか書類仕事をしている様子を見たからです。
あの場所、今どうなってるのかって、そもそもあれはどこだったかって、訊いてみたい気持ちはあるんだけど、聞きにくいんだよね。そもそも、挨拶以上の会話をしようとすると、なんか目を逸らされてしまって・・。
あの日、一緒に楽しく過ごした先輩の奥さんは病気で亡くなってしまい、うちのムスメの1つ年上の先輩のムスメちゃんも、ちょっと訳ありみたいで・・。
いつでも誰とでも、昔話で盛り上がり、楽しめる環境を保つためには、そういう空気を作る努力を自分がしなきゃならないんだなと、思った次第です。
