葬儀と歯車 | スライダーズおやじ

葬儀と歯車

9月22日に伯母が他界いたしました。
92歳でした。
 
僕はちょうどその頃、アメフトの撮影中でした。
訃報が届いたのは、家に帰ってからでした。
 
持ち直したと聞いていたので、ちょっとがっかりしたのですが、母が東京に来ていたので、仲良しのお姉さんの最期を一緒に過ごせたのはよかったのかなと思います。
 
お通夜が火曜、葬儀が水曜でした。
僕は仕事が入っていたんですが、休ませてもらうことができました。
 
細君はお通夜の日は早めに仕事を切り上げさせてもらえることになったが、水曜は休めないとのこと。
 
うーん、ちょっとおかしいな。
スーパーマーケットチェーンの惣菜のパートの仕事があるから、近しい親戚の葬儀に出られないとか、それはおかしいなと思ったので、再度確認してくるように指示した。
 
やはり休めることになったとのこと。
うん、それが普通だと思う。
 
なんか、休みを取ることが申し訳ないと思って、パートのシフトを管理している人に「休めませんよね・・」とでも言ってしまったのかな。休めるわけがない、と思い込んでいたのかな。
 
葬儀より優先される仕事って、なんだろうね。
いやもちろん、タレントさんとかだったら、わからなくないけど。
 
細君に言ったのは、自分の代わりがいないから・・というのは、勘違いかもしれないよということ。
じゃあもし、急にコロナに罹ったら? 急に交通事故に遭ったら? 休めないなんてことは絶対にない。
 
他の人に負担をかけるだろうけど、それはお互い様というもの。
自分が休まないことで、他の人も休めなくしてしまうことだってありうる。そして、そんな職場ならと、辞めてしまう人もいるかもしれない。
 
自分と血のつながった親戚ではないというのもあったんだと思う。
 
長男の妻としての役割もある。うちはその親戚から一番近くに住んでいて、しかもマンション建て替え中の仮住まいのアパートも提供してもらっていた。特別にお世話になっている。
 
自分たちが手伝えることだっていくらでもある。
葬儀は、結婚式よりも大切。葬儀に優先する他のことは、おそらくない。頼むから休みとってきてくれと。
 
押し切ったけど、本人は腑に落ちていないようで、休みが取れたことも僕に報告するでもなく、ずっと不機嫌でした。
 
現場の1枚の歯車として、重要な仕事を担っているという自覚は良い。
しかし、都内だけでも約50店舗展開している営利企業サイドに、パート1人緊急離脱時の代替手段がないと思っているのは、ちょっと世間知らずすぎるよなとも思ったり。