『ミギとダリ』観た
「坂本ですが?」のマンガ原作者、佐野菜見によるもの。
余談ですが佐野菜見先生は卵巣がんのため、去年の8月5日に36歳の若さで亡くなっています。
この作品はその2か月後なので、作者自身は観ることができなかったものということになります。
これから見る方は、自分を通して、作者に届けと思いながら見ると供養になるかもしれないです。
本作の最初の感想は、魔夜峰央によく似たギャグだなというものでした。
師弟関係などの事実は確認できませんでしたが、お好きだったのだろうなと想像できました。
さて本作。
子供に恵まれなかった夫婦が、孤児院を訪れて、養子を迎えるところから始まります。
まあ、イメージボード見れば丸わかりなので書いてしまいますが、その養子となったのが二人で一人を演じる、13歳の少年です。
少年たちの目的は、養父母の住む町で起こった、実母の死の復讐。
ありていに言うと、自覚ないままに「奇想天外」なことをしでかしながら謎を解いていく(ギャグ)サスペンスです。
全13話。
一気見するだけの魅力的な展開でした。
まあ、物語の内容については、興味のある方が調べていただければいいと思うので、自分なりの、いつもの視点で感じたことだけ書きます。
リズムが良かった。
おもいきり日本が舞台なのに、外国っぽかったのが不思議で、魅力だった。破綻した感じはなかった。
友達っていいなあって思った。
女の子が女の子らしく、かわいく描かれていた。
物語の締め方がとても丁寧だった。
逆に、難しかった点。
13歳という設定を忘れさせるキャラデザイン。
いくらギャグマンガでもそれはどうなのか、と思う強引な流れ。
でも、見てよかったです。
高倉健には勧めないけど、土屋公平には観てほしいかなと思いました。