のろけてみる | スライダーズおやじ

のろけてみる

結婚して33年9か月。
いまさら細君の事をあれこれ言うのも変なのだが、昨日なんかほかの女の子のことをブログに書いたせいか、とんでもない夢を見てしまったので、あらためて考えてみたいと思う。

夢というのは、昨日書いた文通の子が出てきたとか、そういうのではないです。高校時代に付き合ってた女の子が年相応の姿で出てきた。そして顔が何と、うちのムスメとそっくりだったというわけのわからんものでした(笑)

あ、前振りとしてあらかじめ脱線しときますが、その交際相手とは20歳で別れたきり、一度も会ってもいないよ。それどころか見かけてもおらず、高校時代の同級生から風のうわさでーなんてのも、一切なんにもありません。

でもたまに夢に見るんだよな。いつも突拍子もないストーリーで、だいたい俺がこてんぱんにされる夢。



まあ、そんなものを見るのは、やはり僕の中でその子の印象が強かったということなのだろうと思います。今もふと、未就学児くらいの女の子が男の子に交じって遊んでたりするのを見ると、思い出すことがあります。幼馴染ってわけでもないんですが、なぜかな。

とまあ、考えてみても意味がないので本題に入ります。
僕は23歳で結婚をして、子育てもおわって、夫婦二人きりになって、日々を送っています。

外食や映画や旅行などに細君を連れ出すことが多いので、周囲からは奥さん孝行を欠かさない、優良な夫に見えるようです。

ただ、こんなことを言うとなんですけど、実情は違います。
僕はお金の管理が苦手なので、結婚当初から給料は全額細君に渡し、毎月お小遣いをもらうスタイルでやっています。

なので、自分の小遣いを減らさずに外食したい、映画に行きたい、旅行に行きたい、という欲望を叶えるうえで、財布である細君を連れ出すというのが本当のところです。



で、細君の良いところをあげてみます。
必ずしも良いかというと、そうでもないかもしれません。

・極度の倹約家であること。このおかげで我が家の生活は破綻せずにここまできました。

・給料が少ないことを責めてこない。もっと稼いで来いとか、お隣は海外旅行に行ったわよなどと言われないので、気が楽です。

・バイクのタンデムが好きなこと。本音を言えばエアコンのある、安全な車移動が良いんだと思うけど、バイクでも我慢してくれることです。この夏はムスメの旦那さんの実家を訪問すべく、バイクで青森まで行く予定です。

・料理、かたづけ、掃除、洗濯ぜんぶ細君が引き受けています。新潟の女性はそういう人が多いみたいです。

・俺を変人扱いしないこと。たぶん、一般的な56歳はおれみたいにアニメや漫画や映画やプラモを1日中とか徹夜して2日ノンストップとかってことはないと思います。俺はまあ、映像業界だからということもあるかもですが、一切干渉されません。

 

・田舎の暮らしが好きなのに、都心の生活に付き合ってくれていること。本当は過疎地で農業がしたいらしい…。怖くて聞けませんが。

まあ、こんなところでしょうか。
そりゃあ僕も細君も人間なので、お互い気に入らない部分もあるでしょう。

僕もたしかに、ここは本当に・・・というのはあります。
でも、それは30年以上変わらないところなので、言っても無駄だし、言えば即全否定なので、見ないようにしています。

もっとも、向こうが俺に対して快くなく思うことの方が、絶対にデカくてヤバイというのは明らかですし。

いま、子育て(養育)という人生最大の出費の期間を超えて、それなりに平穏な日々を送っています。

ようやく細君も振り返る余裕ができたのか、ときおり「なんで私と結婚したのか」「どう考えても合わない」「絶対に私を選ばないはずだ」などと、問いをぶつけてくることがあります。

俺はそういうことはあまり考えませんが、たしかに細君は俺の好きな女性のタイプとはぜんぜん違うかなと思います。仮に学校なんかで同じクラスになっていたとしても、話をすることはなかったでしょう。
もとより細君本人にはバレバレです。


おれは正直なので、「そんなことはわからない、けどもし俺たちが結婚しなかったら、子どもも、孫たちもこの世に生まれてこなかった。そのことだけで十分なんじゃないか」と答えます。

細君は、「なるほど・・」と納得してくれます。
そういうところが良いのだと思います。