トイレと紙コップ | スライダーズおやじ

トイレと紙コップ

部署のあるルームから出て、廊下をしばらく行ったつきあたりに、コーヒーベンディングマシンがある。
一杯ごとに挽きたてのうまいコーヒーが飲めるし、もちろんお金も不要なので、結構気に入っている。

トイレはちょうどその途中にある。
僕は席を立って、部署のドアを開け、コーヒーを注ぎに行く。
そのついでに、トイレに寄るのは効率的である。

トイレと紙コップ まだ人に見られたことはないけれど、トイレと紙コップってのが、ヤバイ取り合わせだってことくらい、自覚している。
それに、いまだに抵抗はある。

でも、他の人みたいに、一杯ごとに新しい紙コップを使うなんて、もったいなくて。

使い捨て? アホらしい。1日1個で充分じゃないか、と思う。

コーヒーを飲んだ紙コップで、ミネラルウォーターも飲む。その逆は言うに及ばず。
カップスープ、インスタントの味噌汁を飲むときはさすがに捨てるけど。

でも、こうして紙コップをトイレに持ち込んでいる様子を見た人は、きっと不快な気分になるだろう。
僕の人格も疑われるかもしれない。

ベンディングマシンに、紙コップをセットして、トイレの帰りにピックアップする方法もなくはない。
しかし、みんなで使うベンディングマシンだ。僕がトイレに行っている間に、そこを使おうとした人がいたら?

コーヒーの染みのついた、明らかに使用済みの紙コップを、手に取らせてしまうのは申し訳がない。

ああ、神様。
僕はどうしたらよいのでしょうか。