特待生か中卒か | スライダーズおやじ

特待生か中卒か

昨日、UFJ銀行等の合併の件で、経理から給与振込先銀行名・支店名の確認書類が全社員に配られた。
いつものことながら、給料の低さについて、冗談めいた不満が上がります。

小学生の子どもを持つある兄ちゃん社員が言いました。
「うちなんかこれじゃ高校に行かせられないですよ。中卒で働かせます」

僕はいつもはこうした会話には加わらないんですが、この日はひとこと
「うちは前から、特待生で奨学金もらえるなら行っていいよって(笑)」

彼は
「ほんと、そんな感じですよね~」
強く頷いていました。

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家に帰ると、PCで趣味のサイトをだらだらと眺めている長女がいました。

「いつもそんなことばっかりしてるけど、高校いけそうなん?」
「え?」

「奨学金もらえるんだろうね? もしだめならうちは高校行かせられないからね」
「え~。それほんとなの?」

「むかしっから言ってるじゃん。何をいまさら」
「え~。そうだけど~。絶対無理だよ~」

「ん? お父ちゃんの高校には特待生が5人くらいいたよ」
「そんなあ。わたしの成績がどれくらいか知らないの?」

「知らないよ。っていうか、勉強嫌いだったら高校行かなくていいんじゃない?」
「いまどき高校くらい出てないとだめだよ~」

「グレてみる?(笑)」
「無理だよ~。小心者だもん~」

「どうしても行きたいなら、定時制高校ってのもあるよ」
「え~。そんなあ~。わたしは勉強が好きなんじゃなくて、学校がすきなの。高校生になりたいんだもん」

「高校ってのは義務教育じゃないんだよ。勉強したい人がいくところだよ」
「おとうちゃんだって高校行かせて貰ったんでしょう?」

「大学もね。お父ちゃんのうちは裕福だったからさ。でも、お父ちゃんの家はバラバラだったよ。家族で顔を合わせるのなんて月に1回あるかないかってくらいだったし」
「?」

「家族旅行もやめて、贅沢なごはんもやめて、きりつめてやっていけばうちでも高校くらい行かせてやれると思うよ。でも、家族みんなで楽しく暮らしていくのも大事かなあって思ってね。」
「高校っていくらくらいかかるの?」

「そういうことこそネットで調べてごらんよ」
「・・・3年間で300万円以上。こんなにするの~!!(愕然)」

どうやらムスメは、ネット歴8年にもかかわらず検索の腕がないらしい。
そりゃ私立高校の学費だよ。・・・いい子です(笑)

しばらく自分の部屋(二段ベッドの上の段)で、「まいったあ」といいながら身もだえしています。

「まだ中1なんだから間に合うよ。がんばってみたら?」
「うん~。困った~。がんばる~」

勉強をはじめました。

ほとんど勉強しないくせに、中間テストは学年10位以内、期末テストは調子が出なくて、それでも20位に入ってるらしいです。これが“悪い”とは・・・なんとたくましい(笑)
もしやる気を出したら、どこまで行くんだろう? ってよく想像します。

僕からみたら、彼女ならかる~く特待生になれそうな気がしちゃうんですけどね(笑)