ファンはスライダーズに似る? | スライダーズおやじ

 ファンはスライダーズに似る?

何年か前に新聞で、UCLA大学の実験で「ペットは飼い主に似ない」という結論が得られたという記事を読みました。
結果から言うと、「飼い主には自分に似ているペットを選択する傾向がある」ということなのだそうです。

純血種の犬を飼う25人と彼らのペットの写真、雑種の犬を飼う25人と彼らのペットの写真を、それぞれバラバラにし、被験者に組み合させることによる正解率を求めた結果、純血種の方は高確率(16/25くらい)で正しいペアを選出し、雑種の方では犬と飼い主が似ているという結果は得られなかったということでした。

このことから、成長後、どんな外見になるか予測できない雑種の子犬に比べ、純血種は成長した姿が想像可能なため、子犬の時点で、成長後に自分と似ると予測した犬を、人間の側が選ぶ傾向があると定義したようです。

ペットだけでなく、音楽や、自分が好きだとおもう相手に対しても、そんなことがあるのかもしれないですよね。

例えばスライダーズのファンは、スライダーズが自分に近いものを持っていそうだから好きになる・・・と。
ここまで書いて、はたと気が付いた。共感できる、もしくは自分の性質に共感された気分になるから、好きになる・・・って、これってあたりまえのことだったりしますかね?(笑)

まあ、前置きはこれくらいに。

えっと、人間、憧れの人の真似をしたくなるのは、普通だとおもいます。
僕も、彼らの生き方や立ち居振る舞い、世界観なんかにも、いろいろと影響を受けてきました。ライブでは、スライダーズのステージ衣装を思わせるファッションの人も多くいました。

僕もスライダーズのファッションに影響されたような時期がありましたが、今はそれよりも、メンタル的な部分や外界に対する姿勢への憧れが強いです。
しかし、そのあたりの情報がほしくても、スライダーズの場合、「こうするべきだ」、「オレはこういう人間だ」という部分をアピールするようなことはあまりありません。インタビュー記事なんかで読んでも、回答の内容が毎回違っていたりして、気まぐれなんだなってこと以外、さっぱりわけがわからないという感じでしょうか。

まあ、そんなわけで、ファンがそれらを嗅ぎ取るには、彼らのライブや作品の中から、自分の感性でかきあつめなければならないわけですが、僕は『スライダーズ』のどこが好きで、どんな部分をまねっこして、どんな影響を受けてきたかということを、バンドとして、またメンバー別に、書いてみたいなあとおもいました。

ただ、スライダース好きな自分とスライダーズを比較することで、なんか自分のアイデンティティがぐらついたり、悪癖があらわになったりしそうな怖さもありますけど。