FRIDAYの記事以降、内容を否定するコメントを一度出したきりだったが、次はいきなり引退表明という、まさかの成宮寛貴。
大沢樹生との子供のDNA鑑定で劣勢に立たされた喜多嶋舞の突然の芸能界引退を思い起こさせる。
引退して一般人となれば、マスコミから執拗に追われることはない、という理窟である。
芸能界を引退して、既に何年も経過しているのであれば、そのような理窟も通用するかもしれない。
しかし、コトの真偽が明らかになる前、まさにスキャンダルの矢面に立たされている真っ只中での引退は、返って本人には負の憶測を呼ぶ。
引退理由のコメントにもある『間違った情報が拡がる恐怖と不安と絶望感』から逃れるには賢明な選択とは言い難い。
間違った情報を払拭できるのは、芸能界に存在し続け、その誤解を解くべく発信することだ。
引退してしまえば、マスコミから追われることは少なくなる一方で、本人の言う『間違った情報』をただす機会もなくなる。
成宮の所属するトップコートは、菅田将暉、木村佳乃、松阪桃李、杏など売れっ子を多く抱えるナベプロ系の、新興ながら層の厚いプロダクションである。
もし記事の内容を完全に否定できない可能性が少しでもあるならば、他のタレントに悪影響が及ぶのを回避するため『成宮斬り』せざるを得なかったのだ。
ただしこれまでの事務所への貢献を考慮し、解雇ではなく自主的な引退という形をとらせたのであろう。
これは、貢献者の面子を潰さないように、実態は落選なのに『卒業』とか『辞退』という、引導に対する逃げ道を、あたかも花道の如く用意する紅白歌合戦のようだ。
トップコートは以前にも、舞台をすっぽかした田島優成を引退に追いやったケースがある。
田島は当時、水谷豊の娘と付き合っていたが、この事をただでさえ快く思っていなかった水谷としては、娘の交際相手がプロとしてあるまじき舞台のすっぽかしをしでかしたとなれば、娘の評判にも傷がつきかねないと大激怒したのだ。
『相棒』シリーズのヒットで確固たる地位を築いた水谷に対して落とし前をつける形で、トップコート側は将来性に不安のあった田島を引退させたのである。
水谷は、言わばその返礼として田島の所属事務所の先輩である成宮を『相棒』に抜擢したのである。
皮肉にも事務所の『田島斬り』のおかげで大人気シリーズの相手役を得た成宮自身もまた『成宮斬り』に遭ってしまった。
そして、本人の言う『間違った情報』は置き去りにされた。