これは、3人の少年のお話。
1人は中学3年生
と
2人は高校3年生
たった3人の少年のお話
1人は、いじめに苦しんでる。
2人は、いじめを止めたい。
学校に制服が無く、自分で着ていく服を毎日選ぶことが出来る。
この日少年は、ピンク色のシャツを選び登校した。
ピンク色のシャツを男子が着ると言うことは、少しヤンチャな少年たちにとっては、からかいの対象にしやすかったみたい。
からかいは強くなり、いじめとなった。
今、いじめに苦しんでるあなたのように少年は、笑われ、バカにされ、戸惑い、下を向いた。
苦しかった。
恥ずかしかった。
いじめの地獄のような日々の恐さを思うと、とても不安だった。
明日学校に行きたくないな……。
またあいつらに、何か言われる。
心が重くて前に歩けないほどに。
だけど、この少年は頑張って学校に行った。
そしたら、どうだろう!
学校の多くの人々がピンク色のシャツを来て、笑顔で登校している。
1年生から12年生まで
体格の違う子が、たくさんピンク色のシャツを着ている!
女子だけでない。
多くの男子もピンク色のシャツを着ている。
おはよう!
と知らない人々が声をかけてくれる
あこがれの先輩たちも
かわいい後輩たちも
同級生も、先生も
僕は教室に入る
昨日、僕をいじめていた連中は、
頭をかいて、なんでもないようにしてるけど
僕が昨日、ピンク色のシャツを着てきたことを、からかう人間はいない。
誰1人いない。
そして……
昨日僕をいじめていた人に対しても、誰もとくに何も言わない。
ただ、ピンク色のシャツを着て、笑顔で話してる。
授業中、改めて、教室内を見回すと、男女問わず、ピンク色のシャツを着て授業を聞いている。
そんな背中がまぶしかった
そんな背中を見てうれしくなった。
僕の中でピンク色のシャツを着ることは、恥ずかしいことから、素敵なことに変わった。
僕は、いじめられることはなくなった。
いじめてきた彼らは、大勢のピンク色のシャツを見るたびに、どんな気持ちになったのだろう。
『いじめ反対』の意思表示が、学校中にある。
いじめ、からかっていた彼らの作った小さな閉鎖空間は破られた!
教室の中にも、教室の外にもピンク色のシャツ。
不安になっても、ピンク色のシャツを見るたびに、僕の被害妄想は破られていく。
またいじめられるんじゃないかという恐怖が、ピンク色のシャツを見るたびに、破られていく。
さりげない、意思表示。
彼らはとくに、何も語らない。
ただ、いじめ反対の意思を示すシャツを着ているだけ。
あとは、普段と変わらず過ごしている。
不機嫌そうにしているあの人も。
元気いっぱいのあの人も。
ピンク色のシャツを着ている多くの彼らには、いじめの傷の深さはきっと理解できないに違いない。
ただ、それでも、僕は、とても、うれしかったんだ。