青春リアル | 晴れわたる青空の下で

晴れわたる青空の下で

人類の歴史は、「侮辱された人間が勝利する日」を、しんぼう強く待っている。インドの詩人タゴール

れびのひとりごと



なんでだろう……。

被災地には、あんなにたくさんの応援団がいて、明るく朗らかに

「頑張ってますよー!」
とか
「心が折れて泣く日もあるんですよ」
と笑顔で話せる。

なんで、今まで僕たちいじめ被害者は、こんなにも理不尽な思いを続けなくてはならないのだろう。

いじめ加害者の残虐な行為を伝えれば伝えるほど、いじめ後遺症の苛烈さを打ち明ければ打ち明けるほど、シラケた目で見る人がいたり、加害者の処罰方法ばかりに目がいき、いじめ犯罪被害者への眼差しがあまりない。
東電を責める、当然さ。
いじめ犯罪加害者を責める、当然さ。
被災地で生きる人々には、全身で応援する人が、いじめ犯罪被害者には応援しない。
メッセージの多くは、
「逃げろ」
「我慢しろ」
「君は悪くない」
全部正しいし、ありがたい。
いじめ犯罪被害者は、いつも悲しい事件が明らかになってから。

死ぬほど苦しい思いをしている中学生が今もいる。
死ぬほど苦しい思いをしているいじめ犯罪被害後遺症を抱えている人もいる。

私はこんな弱気とも愚痴とも言える思いを書いてみた。
だからこそ、私がいじめ犯罪被害者の応援団長として、何が出来るのかをこれからの人生で考えていきたい。

テレビでは、バラエティー番組がたくさんあって、芸人さんもたくさんいる。
いじめを助長する目的で、番組を作っているわけではない。それは、めちゃイケメンバーも熱く語ってくれたことがある。

だけど、テレビ画面から流れているバラエティー番組は、閉鎖空間の人間関係模様を演出も加えた「いじめ劇場」にどうしても私には映る。


いじめのつもりはなくても、虫を無理矢理食べさせる。
いじめのつもりはなくても、集団で一人を殴る蹴る。当然、そこには手加減があり、実際はあまり痛くないかもしれない。

いじめのつもりはなくても、笑いのためにだました上で放置したり。


さしこのクセに
という、いじめ加害者の常套句が、そのまま番組タイトルになったり。

いじられキャラといって、いじめてくる同級生がいたり。


テレビで、いじめを許さない空気作りを発信してくださいなんて書いたら、言論統制とか、プロバガンダとなってしまうのだろうか。

言論の自由といっても、テレビでのバラエティー番組は、その範囲内の言論の自由を越えている。
既に越えてしまった上で、長年そのままずるずると、放送を続けている。
田村淳さんが発言してくださった
「お笑いにはお互いに信頼関係があるからいじめじゃない」

という言葉を私なりに誠実に噛み締めようとしているつもりだ。

だけど、お笑い番組を観ていると、この言葉に当てはまらない言動をしている人も大勢いる。


この表現の自由の衝突というのかぶつかり合い。


一切バラエティー番組はテレビで放送するな!とは思っていないが、もしも、そう訴えれば芸人さんは、活動する舞台、言い換えれば仕事場が減る。さらに、生活していくためのギャラもテレビ出演分減る。
つい先日、桂三枝から、桂文枝に襲名された桂文枝さんも、昔、お笑い番組でやっている内容を、「いじめ」みたいな言われ方をして、その相手に対して烈火の如く怒り飛ばしたと、どこかのネット記事で読んだことがある。
何行か前に書いたように、テレビ出演しているお笑い芸人さんたちは、いじめをしているわけでも、いじめを助長することを目的としているわけではないと言う。
だから、出演者同士間、表方と裏方の間には、「いじめ」も、「いじめ犯罪」もしようなどとはしていない。


つまり、テレビの中に限って言えば、バラエティー番組の表方にも裏方にも、加害者も被害者もいない。
テレビの中に限っては……。

ただそれを、真似てしまう子どもや大人が実際にいるのが大問題なんだと思う。

私はビートたけしさんが自転車に乗って明石家さんまさんの愛車に突撃して車を傷つけるというコントは、不安もありながらも面白おかしく笑っていた。


だけど、あんな卑劣な行為を、相手との打ち合わせも了承もなく真似してしまう大人や子どもがたくさんいることを考えると後味が非常に悪い気分だった。



この間の27時間テレビで、たけしさんとさんまさんが、打ち合わせの上でのコントであったことを種明かしされていた。


それを聞いた上で今私はこれを書いている。


早い段階での種明かしがないと、ビートたけしさんがとんでもない卑劣漢だと多くの人々が勘違いしてしまう。近くでゲラゲラ笑っている女性アナウンサーは人間性を疑われてしまう。
「人間としてこのラインはOKなんだな」と勘違いした大人や未成年が、打ち合わせも、相手への了解もないまま、実際にやってしまう。
出川さんに虫を食べさせたり、周りの芸人さんがはやし立てたりする。


それを、中学生が勘違いして、信頼関係が築けていない人に対して、模倣してしまう。これは残酷ないじめ犯罪となる。


信頼関係を感じていない被害者が苦しんでいても、
加害者達は、いじめたという認識なんてないのかもしれない。

「テレビでやっていて、面白かったから真似をした」

と言うのだろう。


いやいや、それを「いじめ」と言うんだよ。

いやいや、それを「いじめ犯罪」と言うんだよ。


いやいや、それは「人間として絶対に許されない行為」、「人間として絶対にしてはいけないこと」なんだよ。