いじめを考える | 晴れわたる青空の下で

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人類の歴史は、「侮辱された人間が勝利する日」を、しんぼう強く待っている。インドの詩人タゴール

何故だろう。


何で、死を意識するほど悩んでいるのに、こんなに人々は動こうとしないのだろうか。


動くべき人々とは、誰なんだろうか。


政治家なのか。


人権闘争の志士なのか。


学校なのか。



教師たちなのか。


教育委員会なのか。


テレビなのか。


中高生本人たちなのか。


今、一部のテレビは誠実にいじめの悲惨さと向き合ってくれている。


中高生たちも、しっかりとした声をあげる実力をつけはじめている。


いじめ防止ネットワークは、ホームページが格段に充実している。


日本の老若男女の文豪たちも、優れた作品を出し、世に問うている。


生徒の命を守る……。


いじめに苦しむ若い大切な人々の命をどう守るか。


人権闘争は、若い人々でないとできない。マーティン・ルーサーキング・ジュニアが、革命を起こしたのは、27、28歳の頃である。


革命を起こす時に気をつけなければならないことがある。


革命に多くを期待してはいけません。革命は暴動であり……


と言った人がいる。


ロシアの文豪アイトマートフ氏だっただろうか。


自らの死をもっていじめを無くしたいとするのはあまりにも愚かであり、絶対にやってはいけない。


いじめっ子、いじめられっ子と学校の生徒たちを色分けしてしまうことに、大いなる戸惑いを感じている生徒、児童もいる。


戦争に正義がないように、テロリストに正義を語らせてはならないように、いじめっ子にいじめをしてもよしとする理由付けを絶対に認めさせてはならない。


まずは、大局をはっきりさせること。


戦争は絶対悪である。


いじめは絶対にしてはいけないことと教えること。


ここで別の角度からいじめを考える。


何故、いじめが起こり、何故、一瞬でも死を考えてしまうほどに追い込まれてしまうのか。


一つは、信じているものの拠り所は何か、という現実である。


私は、十代の頃から不思議でならないのが


憧れる人の存在である。


指針となる、人、書物、思想である。


私が十代の頃、高校生の憧れの人の名前のトップ5には、当時人気の女優が占めた。


三十代になり、彼らが未だに、当時の人気女優を自分の指針としているかというと皆無に等しいだろう。


小学校一年生の子供が、憧れの人は「ウルトラマン」「仮面ライダー」と言っているのと何も変わらない。


そんな高校生たちが幼稚だと批判するつもりは一切ない。


ただ単に、そんな人や思想の存在が日本には皆無なのだ。


信仰をしている高校生たちは、指針があり、拠り所となる思想があると言う意味では幸せだ。


信仰を持たない高校生が多数いて、確固たる思想を羅針盤とする人は少ない。


歌手であったりアイドルであったり、俳優であったりスポーツ選手であったりする。


大人になると自分の生きる指針を見つける人は格段に増えるが、見つけられない人、必要としない人がたくさんいるのだろう。


日本人が、そんなしっかりとした指針を子供の頃からもっていたとしたら、私は何もテレビ局をこんなに激しく責め立てる必要なんて全くない。


いじめはいけないことなんだよと、しっかりと確信を持って言い切れる大人が今はまだ少ない。


何らかの民衆運動が必要不可欠だろう。


どんな民衆運動が適切かは、今、現役の小中高生にゆだねます。


彼らが近い将来、見事な民衆運動のうねりを必ずつくりだすでしょう。


革命を起こすなら、死者を出してはいけない。


非暴力で行うことだ。


テロリストになってはいけない。


いじめは絶対にしてはいけないんだよと自分の子供に確信を持って語れる大人にみなさんがなれば、いじめは必ず無くなっていく。


だから、いじめを無くすために、あなたは生きなければならない。


自分の子供や、身近にいる子供たちに、語りかけ続けなければならない。


だから、いじめを受けて苦しんでいるあなたは、長く生きなければならない。苦しくても未来のために。



今読んでくれている皆さんの中には、堂々といじめはいけないと主張出来始めた人がたくさんいると思う。


あなたは今、若い立派な樹に成長をはじめている。

しかし、あなただけが将来立派な樹に成長してもいじめは無くなりません。


多くのいじめと戦う人々が必要です。


例えるなら、森のように。


あなたには巨大な森を育ててほしい。


多くの木々が成長し、大森林が世界中に出来れば、いじめの無い麗しい世界が実現出来ます。


生きてください。


さて、彼らの立ち上がる前に私たち大人が今できることはなんだろうか。


真剣に、考えてみたい。