―涙腺―七つの涙― | 晴れわたる青空の下で

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人類の歴史は、「侮辱された人間が勝利する日」を、しんぼう強く待っている。インドの詩人タゴール

9年前から いつも思うことがある

母の一つの癖についてだ

いつもいらいらしていて

辛辣な母だが、しばしば堅く閉ざした少女のような強張った表情をする
時がある




その表情を思いだそうとしたとき私は


胸が苦しくなり


目頭が熱くなり


本当に切ない気持ちになる


彼女の父にも母にもにも夫にも同僚にも友人にも

理解されなかった



純粋な信念の美しい塊


そのあまりにも美しい

凝縮した魂のかたまりの

主成分は涙であろうか


母が逃げずに守り続けた固く美しい心情を思い





有能と危険のはざまを行き来しているうちに

もう夜が明けそうだ