愛知県岡崎市に移住し、某所に勤務して今日は初めての休日でした。
岡崎市には、とても立派な市民図書館があって、読書家の僕としてはぜひ頻繁に利用したいと思い、利用者登録をしようと訪れたんです。
なんでしょうかね。こういうのでも初めてって僕、緊張するんです。
なぜ、緊張するか…
だってスムーズにいかない予想外のことが多いんですもの。
今回もやはり、そうだったんです。
カウンターの年配の女性の方にまずは勇気を出して声をかけました。
「あの…初めてなんですが、利用者登録したいんですけど…」
受付:あ、はい、ではこちらに記入をお願いします。
と、名前、住所、連絡先、生年月日とありきたりの情報を老眼鏡をかけて記入しました。
受付:そうしましたら、住所が確認できる書類を何かお持ちですか?免許証とか身分証明書で結構です。
はい、きましたね。ここまでは想定内です。これに対処するために入念に検討して対策を講じていました。
僕:すみません。実は県外からの転勤で岡崎に来ておるんですが、住民票を移してなくて免許証などの身分証明書は、県外なんです。ただ岡崎市内で勤務していることを証明するために会社の辞令を持ってきたんですがそれでいいですか?
とドヤ顔で提示すると…
受付:え?それはちょっと・・・免許証か保険証かでないと・・・
あれ、あかん、この人、マニュアル星人やってなって、
僕:ですよね。ただ、それらには住民票を移さないと住所はこちらに書き換わらないんですよ。でもこちらに在勤ならばOKというルールですよね。僕、それは確認したから来たんです。で、在勤を証明するものだからいいんじゃないですか?
受付:ちょ、ちょっと待ってもらえますか?上に確認してみます。
と、受付のお姉さんでは判断できないらしく、別部屋へ消えていきました。
5分~10分ほど待たされました。
受付:お待たせしました。やっぱり、会社の辞令では住所が記載されていないのでダメなんですよ。
僕:でも社名がありますよ。これ、ここあなたもご存じですよね。どうみても岡崎市内の会社ですよね。
受付:はあ、それはそうですが…でも…すみません。
なるほど市の職員、つまり地方公務員は融通が利かない。はいはい、でもその点も折り込み済みですよ。
こんなこともあろうかと僕は次の手を用意していました。
僕:では今住んでいるアパートの賃貸契約書を持っているんですが、それなら大丈夫ですよね。
受付:はあ…契約書…あの…でも…ちょっと上に確認してきます。
また待たされること10分。
受付:何度もお待たせしてすみません。やっぱり賃貸契約書ではダメなそうなんです。
僕:え?なんでですか?住所も記載されているし、契約期間から印鑑までついてるのに。
受付:あの、ガスや電気の請求書とかがあれば大丈夫なんですが…。そういうのありませんか?
僕:あの…ごめんなさいね。僕、クレーム言ってるつもりはないんですよ。でもね、ガスや電気の請求書がOKで居住の契約書の原本がダメの意味が分からないんですよ。光熱費の請求書より契約書の方が断然最強じゃないですか?
で、そもそもガスや電気の請求書なんて普通持ち歩いてるわけないですし、今はWeb決済なので紙で送られてこないんですよ。
なんなら、Webページを一緒にご覧になりますか?
受付:はあ、まあおっしゃられることはごもっともだと思うんですけどね。
ではマイナンバーカードは持ってませんか?
僕:持ってますよ。でもマイナンバーカード見ても住所書かれてないでしょ。
受付:あ、でも大丈夫なはずです。マイナンバーカード貸してください。
何を言ってるんだこの人は…とは思いながらまあええかと差し出すと、
受付:あ、そうか、住所は分からないですもんね。
だから、さっきからそう言ってんじゃん!とだんだん僕もちょっとイラついてきましたが顔に出さないように努力してニコニコ顔をなんとかキープ!
受付:もう一度、上に確認してきます。
といって3回目、上司に聞きにいきました。
これ、別の方だったらどう対応するんだろう?この人だからこうなっちゃうのか、自己判断できないのか、判断してはならないとされているのか…とかいろいろ考えているうちに・・・
受付:あの、保険証はお持ちです?
僕:だから保険証も同じで、こっちの住所は書いていないんです。
受付:いえ、保険証の裏側に書くところがあるんです。そこに書かれてあればOKなはずです。
このおばちゃん、何を言ってるの?だんだんトンチンカンになってきた…
僕:じゃあ、見てください。これが保険証です。はい、裏はこう。ね?
では、ここに今から僕が住所を書き込んだらOKにしてくれるんですか?
いいですよ、それでOKにしてくれるんなら今ここで書き込んじゃいます。
受付:あ、ちょっと待ってください。ちょっとお借りしていいですか?
確認してきます。
といって4回目、上司のところへ消えていきました。
もう、上司、お前が直接出てこいよ!と思ったんですが、「上の者だせ!」って言ったら完全にクレーマーがやるセリフやん!ってなったので、それは思いとどまりました。
ただ、ちょっと、ぼくもうんざりしてきたので、もうあきらめようかという気になってきました。
そこへ受付の女性がやっと帰ってきて…
受付:あの、やっぱりあの運転免許証か身分証明書、ガス、電気の請求書でないと難しくて…
僕:なるほどわかりました。
僕は、岡崎市に在住または在勤の方は誰でも利用登録できるって聞いたので、在勤を証明できればいいと思ってきたんですけど、おっしゃられるような書類しか認められないということですね。
もう、僕もこれ以外に出せるものを持っていないので、つまり僕は利用者登録はできないということですね。承知しました。
受付:ちょ、ちょっと待ってください。もう一度だけ上と相談してきます。
僕:あ、いや別に僕は文句言ってるんではないんですよ。そういうルールなら仕方ありませんから結構ですよ。
受付:いえ、あと少しだけお時間ください。再度確認してきます。
そういって、5回目の上司確認に行きました。
だいぶ時間かかりました・・・
やがて・・・
受付:大変お待たせして申し訳ありません。
では、辞令があるんだったらそれでOKなので、それでカードをつくらせていただきます。
なにそれ?
しかも結局、辞令が決め手?
そこ?
それ、1の手やん。なら5分で用件済む話やったん!
この決着するまでに約1時間を要しました。
受付の年配の女性の方もがんばってくれました。
突っぱねてくれてもよかったのに何度も確認をとってくれて、結局融通を聞かせてくれました。
いい人ですよ。
こうなってくると、なんかイラっとくるのは背後にいる顔見えぬ上司ですよね。
こういうときは、決定権のあるヤツがさっさと出てこいや!
って思っちゃいますよね。