ここからは、宗教二世の問題に詳しい、立正大学心理学部の「西田公昭さん」にお話しを伺います。



どうして、こうした問題が、これまで見過ごされてきたのでしょうか。




西田氏


これは、一般的な宗教の問題では決してない訳です。

新宗教の問題でもありません。


特定の宗教団体の中で、子供に息苦しい人生を押し付けしまうような習慣や道徳といったもの、教義を実践している団体がある」

ということなんです。


そこで生まれ育った子供たちが、心理学的な成長を考えても、

物事の善悪や自分の好き嫌い、社会的な価値観(の形成)には、長い時間がかかる。


ある程度の成長を遂げなければ、自分の判断は付かない、と思います。

ようやく、自分の頭で考える事が出来る様になって、

そうした、他の同じような境遇にいる人々の声を聞く、チャンスに恵まれるようになって、こうした社会問題が浮上していると、理解すべきだと思います。






アナウンサー


今回、番組では複数の宗教団体に対し、取材を行いまして、回答も得ています。








信者の子供の人権が侵害された場合、その責任は宗教にあると考えますか?

親にあると考えますか?




アナウンサー)


この回答を見ますと、宗教団体側は子供の人権を侵害する事を否定していますが、今回取材した方々は「苦悩を抱えている」…。

この状況を、先生はどう見ますか?


西田氏)


一見すると、親子問題にされがちです。

しかしながら、宗教団体が持っている教義に基づいて親たちは行動している。


いくら教団や組織がやっていないと言った所で、これだけ多く訴えている事からすると、看過できない問題と我々は見ていく必要がある。


アナウンサー)

今回は、苦しむ方の声を取り上げたが、取材した50人あまりの方からは様々な声も聞かれました。



二世の信者の声です。



二世の親の声




…アナウンサー)


そうした中で、声を挙げ始めた人たちを、どう支えて行けば良いのか、新たな取り組みが少しずつ始まっています。




つづく