
水滸伝 一丈青 扈三娘 Ben Nevis 1999 26年 46,1度 700ML 61600円(税込)
・Cask Type: Hogshead
・Cask No.: 64
・本数: 252 本・輸入: 60 本
扈三娘(こ・さんじょう)は「一丈青(いちじょうせい)」の異名を持ち、扈家荘の名門に生まれた令嬢である。
美貌に恵まれるのみならず、卓越した武芸を身につけ、馬術に秀で、日月双刀を自在に操り、さらに紅錦の投げ縄という秘技をもって梁山泊の豪傑たちと互角に渡り合った。
『水滸伝』の中でも、名門の出自を持つ稀有な女性英雄である。
しかしながら、彼女もまた伝統的な社会における女性の宿命から逃れることはできず、政略結婚と人心掌握のための道具として扱われることになる。
声を奪われ、沈黙を強いられたその姿は、まさに悲劇の英雄と呼ぶにふさわしい。
スコットランド・ハイランド地方に位置するベン・ネヴィス蒸溜所は、かつてヴィクトリア女王にウイスキーを献上し、王室の認可を受けた由緒ある蒸溜所である。
また、モルトとグレーンの両方を生産できる数少ない多才な存在でもあった。
しかし、操業停止、閉鎖、所有者変更といった数々の試練から逃れることはできず、1989年に日本のニッカウヰスキーに買収された後は、主にブレンデッドウイスキー用の原酒供給を担いながら、徐々にシングルモルトとしての歩みを取り戻していった。
数奇な運命のもと、静かにグループを支え続けてきたこの蒸溜所は、今なお多くのウイスキー愛好家にとって、ひときわ輝く宝石のような存在である。
本ボトルは1999年蒸溜のベン・ネヴィス。
26年という長い熟成を経て、豊かなトロピカルフルーツに、味わいを引き締める乳酸のニュアンス、程よいハーブとスパイスが溶け合い、洗練され尽くした成熟の境地を見せている。
その凛とした佇まいは、まるで正子公の筆によって描かれた、颯爽たる扈三娘の姿を彷彿とさせる。
~テイスティングノート~
・NOSE:
アプリコットジャム、乳酸のニュアンス、ヨーグルト、白桃、マンゴー、蜂蜜、オレンジブロッサム、乳脂、砂糖漬け柑橘、アップルパイ、フルーツティー。
・PALATE:
白桃の紅茶、ヨーグルト、乳脂、ブラッドオレンジ、マンゴー、シナモン。
・FINISH:
ジューシーで豊かなトロピカルフルーツ、マンゴー、砂糖漬け柑橘、ドライオレンジピール、乳脂、清涼感のあるハーブが長く続く。