忍びの４２「オトモ忍ウォーズ！ネコマタの逆襲（中編）

天晴たちは変身

６人で萬月を囲（かこ）み

斬りかかる。

萬月「ちょこまかと

ムダなあがきを！」

萬月は黒い妖気を出し

ニンニンジャーを圧倒します。

八雲「みんな、このまま

作戦どおりにいくぞ！」

ネコマタに変身した旋風が潜入し

まずは萬月をおびき出す

あとは、６人が食い止めている

間（あいだ）に、シュリケンジンを

奪い返すって寸法だ

作戦のリミットは、３０分。

奪還するには、コックピットの

シュテンドウジがジャマだ。

旋風「あの～…  

助けにいったほうが

いいかもしれないニャ。」

「うるせえ！

黙ってねえと、おまえも消すぞ！」

５人のガマガマ銃＋

スターニンジャーのスターソードガン

これは強烈だ。決まったか？

いや、剣のひとふりで

萬月に弾き返されてしまった

凪「こうなったら…！」

だが、すぐに気づいた。

萬月「幻（まぼろし）か。

こんなもん屁（へ）でもねえな！」

（オナラプゥー）

今度は天晴が幻術攻撃だ。

萬月「しつけえな…」

一見、ワンパターンな

攻撃のように見えますが

じつは、これは潜入した旋風が

シュリケンジンを奪還するまでの

時間かぜぎ。

旋風「あの…  みなさんで

お茶でも飲みにいきませんか？」

「だまれ！

こんな時に何を言ってやがる！」

旋風「ここから出ていってほしい

だけなんだけどニャ…」

世の中、そんなに甘くはないです

萬月「牙凌道（がりょうどう）

萬月斬！」

すごい速さで飛来してくる

無数の刃に

さすがのニンニンジャーも

防（ふせ）ぎようがありません

好天「久しぶりじゃのう

ライオンハオー。」

そう言う好天の頭上（ずじょう）には

獅子王が。

獅子王「行ってやんねえのか？

やつは、天晴たちより

強（つえ）えぞ。」

好天「今、弟子たちは

ワシの教えから離れ

一人前の忍者への一歩を

踏（ふ）み出そうとしておる。」

一方、シュリケンジンの

コックピットでは

メガネコマタ（旋風）が

シュテンドウジに

怒られていた。

「うるせえぞ、この時計ネコが！」

外では、ニンニンジャーが

戦っています。

けど、圧倒的に劣勢（れっせい）だ

八雲「どうする？ タカ兄！

作戦の時間は過（す）ぎたぞ！」

天晴「大丈夫だ！

親父は絶対、成功する！」

霞「かくなる上は、最後の手段です

５人で結界を張りますので

天晴くんは一騎打ちを

お願いします。」

八雲、凪、風花、霞、キンジが

萬月を取り囲みます。

『五トン忍シュリケン』の力で

萬月のまわりに結界が張られたぞ。

こんな事もできるのか！

これを見たシュテンドウジが

コックピットを飛び出したぞ。

「俺も行く！」

これはチャンスだぞ。

結界の中では、

天晴が萬月と戦っています

二刀流（にとうりゅう）で

猛攻（もうこう）をしかける天晴

萬月は天晴の剣を見切って、反撃。

蹴（け）り飛ばしたのでした

それでも天晴は

さらにスピードを上げ

攻（せ）めつづけます。 

萬月「こざかしい！

結界を張ったことを

後悔（こうかい）させてやる！」

天晴の体に渾身（こんしん）の

火球（かきゅう）を、ぶち当てた。

（萬月に偉そうなことを

言ってたくせに…

天晴サイテー）

獅子王「変わらねえな

本心を押し殺して、

なんの得があるって言うんだ！？」

『本心を押し殺す』と言えば

十六夜九衛門も…

そう、好天は

いつも肝心（かんじん）な時に

見てみぬフリだった。

旋風との事も、

弟子の九衛門との事も。

瞑想しながら、好天は思い出した

天晴の言葉だ。

『じいちゃんは、

じいちゃんのやりたいことを

やればいいんだ』

突然、立ち上がると。

好天「かわや（トイレ）に

行くだけじゃ。」

好天がこういう言い方をする時は

何か行動を起こす時だぞ

一方、結界の中では

天晴が萬月の必殺技を食らって倒れ

シュテンドウジの

不意打ちで風花も倒され

結界も解除されてしまった。

萬月「おまえらにも、くれてやる！」

八雲、凪、霞も次々と倒され

変身を解除され生身のすがたに。

旋風「天晴！風花ちゃん！」

思わず敵であるニンニンジャーの

名前を呼んでしまったために、

ヒャッカラゲから怪しまれていますw

メガネコマタから旋風の姿に。

時間切れ？

それとも八雲が倒れたから？

ニンニンジャー激ヤバ… 

まあ、大丈夫なんだけどね。

ニンニンジャー 忍びの４２

本編感想。（後編）に続きます