皆さんこんにちは。副院長の福です。
おかしな天気もようやく落ち着いて、5月らしい良い天気になりました。皆さん如何お過ごしでしょうか。
さて、本を読むのにも大変良い気候ですが、今日は本の中身ではなくて、外側のお話をしたいと思います。
一般の単行本は、小説かノンフィクションかを問わず、ハードカバーの四六判がほとんどです。これは、一ページの紙のサイズがタテ×ヨコで18.8cm×12.7cmで、これにハードカバーの表紙が付くので本全体では、おおよそ19.5cm×14.5cmぐらいになります。実際に本棚に並べれば一目瞭然なのですが、出版社によって微妙にタテの長さが違うことに気づきます。特に新潮社さんの本は、他社を圧倒して数mmほど高く聳え立ちます。
今回の話題は、出版社ごとの違いではなく、同じ出版社の、同じ著者の、同じシリーズの本が異なるサイズになるというお話です。
代表例を見てください(写真上2枚)。川瀬七緒さんの『法医昆虫学捜査官』シリーズです。川瀬七緒さんは、『よろずのことに気をつけよ』で江戸川乱歩賞を受賞した実力派の作家ですが、このシリーズは昆虫法医学というちょっと変わった分野のミステリーです。です。昆虫とミステリーとなると、私のツボにぴったりハマり、第一作の『147ヘルツの警鐘』から読ませていただいていますが、ちょっとグロテスクな場面があり、シリーズ化できるか不安だったのですが、 出版社の講談社さんもいささか不安があったのか、『147ヘルツの警鐘』はハードカバーでしたが、第二作の『シンクロニシティ』からはソフトカバーになってしまいました。しかし、そんな不安を吹き飛ばして、『法医昆虫学捜査官』シリーズは、順調に続き、最近は第六作の『紅のアンデッド』が出ています。『紅のアンデッド』まだ買ってません。川瀬七緒さんごめんなさい。
もう一つは、畠中恵さんの『しゃばけ』です(写真下2枚)。畠中恵さんは、この作品で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しています。すぐ寝込んでしまう病弱な若旦那とかわいい妖怪たちが繰り広げる、時代ファンタジーですが、大賞ではなく優秀賞だったためか、第二作の『ぬしさまへ』からはハードカバーからソフトカバーに格下げ(?)になっています。しかし、そんな不安をものともせず、現在は第十六作の『とるとだす』まで続いています。しかも『しゃばけ』シリーズは、ハードカバーの第一作『しゃばけ』を、第二作以降と同じソフトカバーで再出版するという快挙(?)まで行っています。ここで面白いのは(私だけかもしれませんが、) 『しゃばけ』シリーズは新潮社から出ているので、ソフトカバーになってもそんなに小さくなった気がしないようです。
出版社の予想がいい方に外れて、シリーズが長く続くことを期待したいと思います。それではまた。



