こんばんは。


今日は仕事絡みで出かけて、電車の中のめんどりですが。


特別支援学級の交流授業の制限について、めんどりが真面目に思うことを書きます。


まず、文科省が特別支援学級在籍者は、一般級の交流授業を半分までにすべし、ということなんですが…


めんどりは厳しいことを書くけど、それぐらいしないと、支援級在籍児童の保護者による交流ゴリ押しが止まらないと思います。


めんどりは前に、就学時に支援級判定が出るのは実は深刻なんだ、とブログで書いたことがあるけど、それでも支援級判定の子を一般級に入れる親はあとを絶たず、箸にも棒にもかからない状態になって支援級に入級…なんてのが基本で。


その箸にも棒にもかからない状態で、子どもが支援級に入ってからも、できる限り交流させろさせろで…


結局子どもはどっちつかずで、あまり伸びずに中学の支援級に行きますが。


中学の支援級じゃ一転して、こんなんじゃ交流なんてさせられません、ときつく言われるようになり。


…中学校は高校受験があるから、かなりシビアな物言いをする特別支援学級はめずらしくありません。


当然高校受験なんて射程距離にも入らない状態で3年が過ぎ、仕方なく支援学校の高等部に行ったら、なんとそこでも下の方で、一般就労にはとても至らず…という話を度々聞くんです。


支援学校の高等部卒でも、上の方の子は車の免許取りますからね。車の免許取るには、小学校高学年の国語力は必要なんで、それができなければ、一般就労は確かにきついでしょう。


小学校就学時に知的障害や情緒障害で支援級判定というのは、義務教育の後が厳しいですよ、と言われてるととらえてほしいのに、ついていけない一般級の授業に無理矢理ゴリ押しして、それで子どもが登校拒否なんぞしたら、先生変えろだの、クラス変えろだの、わけわかんない事言う保護者を何十人と見てきました。




交流ゴリ押しの保護者も困るけど、もっと甚大な被害を受けるのは、交流先の担任や交流級の子どもたち。そしてゴリ押しされて交流級に来る支援級の子。


交流ゴリ押しが叶って満足なのは保護者だけで、後は誰も幸せにならない状態も、決してめずらしくありません。




…今から十年前。

めんどりが午後は久々の空き時間で、さあ書類つくろう、とパソコン開いた途端、黒い画面に半泣きの6年生の担任の顔が映り、あわてて振り返ると、めんどりさんお願いがあります!と。


午後から遺跡を見に行くんだけど、◯◯君の付き添いが…


…めんどりは何も言わず、パソコンをシャットダウンして、帽子とスマホと財布を手提げに放り込み、社会は◯◯君交流してないのに、また何か言われたの?と、下駄箱に向かう6年生の担任を追いかけて聞くと。


…学年主任も支援級の担任も交流学習の対象じゃない、と電話で突っぱねたそうですが、保護者が連れて行かないと教育委員会に…と、ごねたそうで。


行ってみろよ、言ってみろよ、教育委員会に…


しょっちゅう教育委員会に行くめんどりは、悪態をつきながら管理職に、私が付き添い行ってもいいですか?と聞こうとしたら、教務主任が校長室を指差し、めんどりに拝む仕草をします。


校長室からは、泣き叫ぶ◯◯君の親の声。


うちの子だけなんで…は常套句というか定番。


やれやれ、と思いながらめんどりは、件の◯◯君と手をつなぎ、連れてきますよー!と、◯◯君を連れ、遺跡見学に向かいますが。


正直、遺跡に連れていったところで、弥生も縄文も◯◯君の中には概念すらあるわけがなく。


…職員の話も聞かず、高床式倉庫の横の溝を覗き込み、落ちそうになってめんどりに引きずられ。


大半の6年生が真面目に遺跡の横でメモをする中、◯◯君は、また溝をのぞき込もうとして、めんどりが捕まえるわけですよ。


そもそも普段、社会を交流教科に選んでいないのに、みんなが外出するから、参加させてくれと保護者がゴリ押しするも、本人はおとなしくしてられるわけがなく、真面目に学習する子たちの周りを、奇声をあげながら走り回るわけで…


こういうのが社会の学習に限らず、他の教科にもあるから、それこそ交流級の子どもたちは、たまったもんじゃないなと思いました。


支援級在籍児童を交流級で学習させたがる保護者の中には、支援級の我が子が明らかに学習についていけないのに、交流を増やせと言ってくる保護者がおり、そのことが原因で、交流級の児童が多大な迷惑を被るケースが少なからずあります。


前にも書いたけど、支援級の児童のお世話係を交流級の児童から出すのは、めんどりは違うと思います。


支援級の児童に学ぶ権利があると言って、ついていけない交流級の学習に保護者がゴリ押しするなら、明らかについていける交流級の子どもたちにも学ぶ権利があるわけで、それを侵害するのはどうかと思います。


交流授業の制限…


支援級児童の実態を把握せずに、無理矢理一般級で交流させるために保護者が圧力かけて、担任にゴリ押しすることを防ぐためにできた…と思われても仕方ない現実があまりにも多すぎます。


すごく嫌な言い方だけど、インクルーシブ教育って、すごい教員に負担がかかる場合があるんですよ。


例えば、知的に遅れがない肢体不自由の児童が交流授業に出るにしても、移動で誰かしらの手が取られるわけで。


ただ、物理的な事情なら、移動に必要な人員及び機械をあらかじめ準備することも可能なわけで、それでも数百万はかかるかなと。


乙武さんはわかりやすいですよね。


体育をはじめとする技能教科の実技の内申点が低くなっても、都立のトップクラスの戸山高校行って、一浪して早稲田に入る頭の持ち主で。


こういう感じの子が交流する…っていうんだったらわかります。

…そもそも、公立中学で五教科はほぼクラストップと思われる乙武さんは特別支援級に在籍しませんでしたが、知的に遅れがない肢体不自由の児童が、交流授業に出て、周りの子と同じ学習をするのはわかるんです。


でも知的障害や情緒障害となると、学習について行けないばかりか、交流級に行くにも支援級担任や介助員をつけなくちゃならない程の子もいて、そういう次元の子を保護者のゴリ押しで、交流をたくさんいれても本人はどうなんだろう…そして周りはどうなんだろう…って思うんです。


交流級の先生はそれこそ大変です。


交流級の中にだって、手のかかる子がいるのに、支援級の子が親にゴリ押しされて、クラスに来てしょっちゅう奇声をあげられたら…


実際それで病んで、休職した先生がパラパラいるんです。


インクルーシブ教育なんて言うけど、やる側は本当に大変です。


特に今は、先生が足りないなんて言われてるけど…


神奈川県じゃ、百人以上の不足らしいですね、今。


産休代替が見つからないのは最近じゃザラで。


…ここだけのぶっちゃけ話…

とある地区で、臨採の先生を何人か年度途中の産休代替にしようと、4月からの仕事をあえて切ったら…その先生達が怒ってよその教育事務所に3月末に駆け込みで登録に行き、その日のうちにそこで採用され、産休代替要員は全部消えたらしい。


そんな状態に加えて、特別支援絡みのおかしな保護者に引っ掻き回されて、先生が消える休むなんてなったら、たまったもんじゃありませんわ。


すっかりブラックな学校現場に、めんどりもどん引きすることも度々で。


だから今回の、支援級在籍の子の交流の制限…


賛否両論あれども、現場を知るめんどりは、やむを得ないだろうな、と思うわけです。