こんにちは。


お仕事嫌嫌モードのめんどりですが。


現実逃避に走り、ただいま片付け中。


机レベルでも、変な書類だらけだから時間かかっちゃうんだけど。


学校系は捨てられない書類が多くて、気がつきゃ…ってことが多いけど、めんどりがまわる学校の先生方は片付け上手が大半。


でも、ちょっと問題が起こると、あっという間に机が乱雑になるのもよくある話。


さて、ここから先は、休職された先生が退職されることになって、片付けを手伝った時の話です。


プライバシーの問題があるので、数件の事例を一件の事例として書きます。



大船駅の玉縄桜も散り始めたな。


さて本題。


…学級崩壊寸前で体調を崩し、休んだ先生の代わりに来た先生が更に病んじゃって、担任が更に変わったケースですが。


20年ぐらい前の話。

…最初にいたA先生が、明らかに発達障害の児童に振り回されて、放課後も相談やら電話やらに追われて、丸付けがどんどん溜まり…そして休職になったわけですな。


んで、次の方B先生が入りますが…


この方はあっという間に飛んじゃったんだ。


最初のA先生、実は信じられないほどの倉庫系溜め込み型で、残した荷物は整頓されていたんだけど、ギッチリ詰めてあるんで。


次の方B先生は、自分の荷物がしまえないって、青ざめていて、当時先生だった若めんどりは教室のぞいてみたけど、こりゃあかーんと思ったな。


ドンドンドン、ドンキ〜、ドンキ・ホーテ〜と若めんどりは歌って、管理職に頭をペシッとやられますが。


管理職は、物が整頓されていても、圧縮陳列は良くないわ…とつぶやき、休職された先生の荷物を箱詰めし始めます。


若めんどりも箱詰めしますが、未採点テストは半分若めんどりが丸付けしました。


…でも…置き去り荷物が、40リットルサイズのダンボールが8つ分はしんどい。


宅急便に電話して、送りました。


残り半分はB先生に丸付けしてもらいますが、B先生も程なく病みはじめ…机の上に未採点のプリントを残し、退職されました。


…実際に勤めた人はわかる、先生あるあるなんたけど、体調崩すとかなりの確率で、未採点テストやらプリントが溜まるんだな。


若めんどりが溶連菌感染症で学校休んだ時、補填の先生が、めんどりがやってないテストをめんどりの学級の児童にやらせたけど。


…たいてい病み上がりの先生の机には、未採点テストが山積みになるんだ。


自分が病欠の時のプリントを準備されている先生もいたな。


…病み上がり若めんどりは、休んでた時にやってもらったプリントを黙々と採点し…平常運転に戻っていくわけですが。


めんどりみたく単発の休みで済めばいいけど、慢性的に心身をやられると、机の上がだんだんプリントが山積みになるんだわ。


そして気がつきゃ…ってやつですな。


さて、B先生が辞め、今度は学校内の職員で回そうということになり、音楽専科のC先生がA先生のクラスに入り、何とか年度末まで持ちこたえます。


年度末にA先生の退職を告げる管理職でしたが、A先生と割と仲が良かった若めんどりは、一ヶ月前に御本人から知らされていて、退職が公になる頃には、めんどりはA先生のお家で、引っ越すためのお片付けを手伝っていました。


これがなかなか難儀で。


保護者からお金をもらって買ったテストやらドリルは、絶対に返さなきゃならないので、それは採点済みで問題なかったのですが。


学校で印刷したプリントが、大量にあって、これをどうしていいかと、A先生はシクシク泣くわけですが…


以前、採点して返せなかった業者テストを駅のゴミ箱に捨て、戒告処分になった先生の話を聞きましたが。


何でよりによってそんな場所に…とめんどりは言いたくなりました。


でも、A先生のプリントの山は保護者のお金で買ってないし。


これは学校で刷ったプリントだし、保護者も見てないし、しかも…



3年前から5年前のものだし。


当該児童は卒業済みだし。


めんどりはつぶやきます。


…私、体育の時間に窓あけっぱなしにして、大雨になって国語のプリント水浸しにして、これ乾かしたら配るね、と言ったら、みんなが要らん要らんの大合唱だったけど、親が見ていなくて、学校だけでやったプリントは、学校で評価したあと返さないこともあるよ。


年に数回あるかどうかだけど。


それに…


これを返されて喜ぶ人いるかな?


A先生はうつむきます。


変色したプリントの束を持ち、めんどりは言います。


これは評価したので、担任が責任をもって処分予定でしたが、病休になってしまったため、代わりにめんどりが処分します。


めんどりは、ミニシュレッダーでプリントを処分しました。


このプリントについて、問い合わせは一件もありませんでした。

だからもう大丈夫です、と言って。




…年度末で休職された先生の大半が、机の書類が溜め込み気味になるのはなぜなんだろう。


若めんどりは、休職されては辞めていく先生の机を見る度に思いました。


うつ病になると、色々なエネルギーが滞ってやる気がなくなるのはわかるけど。


最初の頃はわからなかったけど、一度先生辞めて、また学校に勤めるようになってからわかってきたのは…


子どもたちのことを思うと捨てにくい、というのが一番でしょうね。


めんどりも、辞めた時にもらった手紙、まだ持ってるからねえ。


あと、仕事をやり残してしまって申し訳ない、という気持ちかな。


だから捨てるに捨てられずズルズルと…って感じだと思います。


断捨離って、物に感情があると思うと捨てられないと思うから、それはリセットしなきゃならないし、逆の発想で、こんな場所に5年も放置して、この物は幸せか?と自問自答して捨てる過程があるけど。


返しそびれたプリントは、感情がこもってそうなものでもあるし、逆に感情がこもってそうだから汚い場所に放置もよくない…で、気がついたら溜め込んじゃうんだろうなと、今のめんどりなら理解できます。


溜め込みは心を病む原因でもあり、要因でもある。


…でも、めんどりの高校の担任は、爆笑レベルの机の汚さだったけど、一度も休職せずに、まさかの校長まで上り詰めたもんな…


ちなみに校長になっても、やはり爆笑レベルの机の汚さだった。


人柄抜群だったから、校長になって拍手だったけど、教育実習行って校長室に行ったら、めんどりの担任の時と変わんないんだもん。


この先生がうつ病とは、どう考えても思えなくて。






話は戻ってA先生の話。


うつ病で教員を退職されて、別の場所で数年後にお会いして、だいぶ元気そうになったのを見て、めんどりは安心しましたが。


片付けの話がA先生からでてきてドキッとします。


A先生、当時のプリントの山見ただけで死にたくなったって。だから片付けられなかった、って言ってました。


めんどりはう〜んとうなり。


ちょっと考えて敢えて聞いてみました。


…先生が死にたい気持ちでしまいこんでた、湿気ったプリント、何年も経って子どもたちは返されて嬉しいかな?


…嬉しくない。


じゃ、捨てて正解だったね。


あの時A先生は、めんどりが捨てたと言っていい、とめんどりが言いながらプリントをシュレッダーにかけ始めた時…


めんどりと児童に申し訳ない気持ちでいっぱいだったそうだ。


でも、あのままプリントを取っておいても何も変わらなかっただろうから、あれはあれで一つの手段だったと思えるようになったそうで。


めんどりはホッとしました。



さて。


卒業式が終わり、異動の季節です。


今年も大規模な片付け大会が始まりますが。


めんどりはこの季節になると、A先生が辞める時に捨てたプリントの山を思い出します。