こんばんは。
学校の児童のコロナ発症が珍しくなくなった横浜市。
めんどりは相変わらず、電話に貼り付いていましたが。
白衣の下はオリンピックシャツだったりするわけで。
めんどりは知人の予選が終わり…健闘を喜びつつ、ちょっと向こうの席にいる同僚を眺めます。
何か落ち着きがないな。
…そうだ、パラリンピック初出場の高校生だ。
めんどりも小さい頃に見ている子なので、電話が終わるなり、不謹慎にもスマホをのぞくも、まだ予選が始まっておらず。
予選は3組に分かれてるんだけど、高校生は3組目。
丁度、1組目の予選が終わり、タイムが出てたんだけど、速さに驚愕。
…彼のベストタイムを出して、予選通過か…
などと、めんどりは思うわけで。
同僚もめんどりも、この後それぞれの仕事で席を立ちますが、めんどりは戻るなり、またスマホをのぞきます。
予選3位…
あれ?パラリンピックって、上位8位までだったっけか。
種目によっては7人で決勝になったりするんだけど。
このへんが、めんどりはよくわからず、とりあえず各予選のタイムだけ見ると、あれ?ひょっとして?とめんどりは鳥肌ぷつぷつ。
8位だ。
同僚に知らせたい、いやでも知らせて、実はだめでしたなんて言ったら、同僚に首絞められるぐらいじゃ済まされない。
正式に発表するまで待とうと、めんどりは仕事に没頭します。
お昼休みになり、めんどりは堂々とスマホをのぞき
ほゑゑゑっ!
変な絶叫で職場の人達に大笑いされます。
めんどりのスマホにゃ、横浜市から出場した高校生の名が書いてあり、その横にはQの字…
やばい、決勝だ!
テレビだ!
めんどりが同僚の所に行くと、察したのかスマホをのぞき…
きゃああぁぁ〜
めんどりの両手を握り、ぴょんぴょん跳ぶ同僚ですが、こりゃあすごい。
そんなわけで、めんどりと同僚は、また職場のテレビを占領するわけですが。
…夕方6時ですから、退勤時間後なので問題はないわけです。
めんどりは白衣を脱ぎ、オリンピックシャツ…
…めんどりさん?今度は赤?
パラリンピック、ガチでチケット取ってたんだもん。
めんどりはこの間の青シャツだけではなく、それよりも前に、赤いオリンピックシャツまで買ってまして、コロナ第5波がなければ、知人を応援に行ってたわけですよ。
知人の予選は終わっちゃったけど、今度は高校生を応援だ!と、めんどりは同僚と大騒ぎするわけですが。
…同僚の知る彼、そしてめんどりも小さい頃に見た彼の名前が、テレビの画面を通して呼ばれた瞬間、同僚いきなり大号泣、めんどり大拍手。
かっちょええ〜っ!
しかし、知ってる人がパラリンピック出るのはいいものですな。
ただ、めんどりは、他の選手の体格を見て、小柄な彼を心配しますが、逆によくぞ決勝に食い込んだと感動するわけです。
うるさい中年二人の後ろに、他の職員が何人も集まって来ますが、まだ幼さの残る初出場の彼が、よくぞこの大舞台に立ったと口々に言うわけです。
そしてスタート台へ。
腕のない彼が、飛び込む瞬間…
めんどりは飛び込みが苦手で、プールで笑われたっけな…
文字通り頭から突っ込んでいくんですよ。
手を前に出していたって怖いのに、すごいな。
バタフライは腕の動きが特徴的ですが、この決勝は一人をのぞいて、腕が肩からない人たちだったので、水面を魚のように、バサロキックで進むんです。
彼はこの動きを、どれだけ苦労して身につけたんだろう。
予選8位のタイムだった彼は、7位でゴール。
相変わらず泣きっぱなしの同僚以外は、拍手をします。
同僚いわく、最初はバタフライのみ出場と聞いていたけど、今日の競技の前に混合リレーに出てて、更に30日にも出場予定があるそうだ。
めんどりはまた応援すると言うと、若手がオリンピックシャツ着てくると言ってましたな。
若手もオリンピック、バスケを観戦予定だったんだ。
めんどりの職場は、コロナ対応でずっと忙しいけど、パラリンピックにめんどりの知人や同僚の知人が出たことで、共通の話題ができました。
コロナ禍でオリンピックもパラリンピックもやるべきでないと言う人もいます。
でも、めんどりはパラリンピックに出るまでの知人を知ってるから、今回はチケット取ってまで見たかったし、コロナ禍で行けなくても、応援はしたかったから、予選の日は白衣の下にオリンピックシャツを着てました。
今日はこのあと夜遅く、7位入賞の彼がテレビに出るので、めんどりは同僚と夕ごはんを買いに行き、ソーシャルディスタンスで黙々と食べたら、明日の分の仕事をして、またテレビを見ます。
…めんどり?いいかげんテレビ買ったら?
テレビはオリンピックとパラリンピックしか見てないんですよ。
こんなにテレビ見たの、久々だし。
パラリンピック終わったら、次にテレビ見るのは紅白か、笑ってはいけないシリーズの時ですからね。
コロナ禍で神奈川県から出ない夏だったけど、パラリンピックがあって良かったな。