書きかけになっていた大神島のまとめ。
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船に乗って宮古島に向かうため、島の船着場に戻っためんどりさん。




大神島は、歩いて回れる広さだけど、島の半分ぐらいが、島人さえも入る事ができない祭祀で管理された場所。




道路が途切れた向こう側の海岸や、山の一部。




島を回って島の全体像が頭にできて来ると、たぶんあの辺が祭祀を行う場所とわかってきますが。




わかっても決して入る気にはならない場所。





島の人にとっての聖地でよい。




よそ者が、私利私欲のために踏み込んだところで、パワーなんかもらえるわけがないから。




これは大神島だけじゃなくて、他の沖縄の聖地と呼ばれる場所にも言えるけど。




久高島や斎場御嶽。

金の勾玉が出土したところ。





……金って、金属の中では加工しやすいと言われてても、それを精製して勾玉にするとなると。





個人の力では難しすぎる。




めんどりは、大理石で勾玉を作ってみたけど、普通の石を勾玉の荒い形にするだけで、土日丸々使いました。




今のように工具が発達しているわけではなく、金そのものも、精製する技術が限られた人にしか知らされていない時代の勾玉。



確か4世紀だか5世紀に作られたらしい。


そんな時代の勾玉って。



どう考えても、ここが琉球王朝の崇める場所としか言いようがないでしょう。




知識と権力の集大成がここから出るってことは、それぐらい斎場御嶽や久高島が崇められていたということ。





むやみやたらにウチカビやお香なんて燃やせませんよ。




文化財の上でたき火してるようなものだし。




……大神島の船着場から、船は観光客を乗せて出発します。




大神島は泊まりができないので、観光客が帰ると、島人の暮らしが戻ります。




船舶免許を持っていれば、島尻と大神島を行き来するのはたやすいし、隣の伊良部島に橋をかけているぐらいだから、それよりはるかに短い距離の大神島に橋をかけても、と思う人もいたけど。




橋をかける必要もなければ、かける理由もない。




そして、島民以外の人が便利と思うことが、必ずしも島民のニーズとは限らない。




宿泊が出来なかろうが、大神島は大神島。



来たけりゃ船で渡れば良い。




などと考え事をしているうちに、船は15分で島尻漁港に到着。




徒歩のめんどりさん、数の少ない路線バスに乗るため、バス停に続く坂道を登ります。




ここで書いてもしょうがないですが。




路線バスが、漁港までバスを乗り入れてくれると、ガイドオジィや島のオバぁが楽になります。




買い物袋で、売店前のバス停から、坂道を登って島尻漁港まで行くのは、少なくとも5分はかかるので。




あと、最寄りの売店前のバス停から、島尻漁港は影も形も見えないので、わかりやすい看板と。

やっぱり路線バスを島尻漁港まで走らせてくれると、方向音痴のめんどりや旅行者も助かります。




……などと書き込んだところで、坂道を歩くめんどりの後ろで、叫び声。





うそ~、車動かない~。




………罰当たりかどうかは別にして、めんどりとガイドオジィの通る横で、拝所をぺたぺたさわってた、柄の良くない観光客。





車のバッテリーがあがっちゃったよう
で。




そりゃあ、何台も重機を撃沈させた神様が本当にいらっしゃるのなら。





車一台くらい、バッテリーをあげるのは楽勝でしょう。




なんくるないさ~




想定内。想定内。





めんどりは無視してとっととバス停に向かいます。





ガイドオジィを始めとする、大神島の皆様。






島が荒らされることなく、平穏な暮らしが今後も末長く続くことを心からお祈りします。