和歌山に到着した。
ホテルは驚くほど昭和感丸出しで、お世辞にも綺麗とは言えないが、泊まれるところがあっただけでも良しとすることにした。
チェックインして、先ずは仕事。
悠長に休んでいる場合ではないのだ。
お腹が減ったので軽く一杯へ。
ほぼノープランの夜徘徊。
店名からおっさんが集う店だと勝手に決めつけていたが、内装は現代風であり、客層も幅広かった。
時間とか、仕事とか、明日とか…
それらを頭から排除して、何も考えずにリラックスしながらお酒をいただこうと決めた。
おすすめはマグロとのこと。
ここ最近、海鮮系が続いていたので、目先を変えるべくマグロユッケを選択した。
普段はあまり進んで日本酒は呑まないのだが、せっかくなので和歌山の地酒を。
熱燗でいただいた。
お客が途切れない盛況なお店だった。
飲食店はちょっとしたプロデュース力の差で、生き残るか?生き残れないか?の結果に大きな差が出る。
このお店はプロデュース力があると思う。
お勘定はなんだかんだで¥3,000円程度。
次は和歌山ラーメンでも食べようか…と、検索すると、歩いて数分の場所に高い評価を得ているお店があると判明した。
年季をベースとしたインパクトがある店構え。
言葉に表せない感情が湧く店内の雰囲気。
先ずはコップ酒(熱燗)と餃子を。
なんだろうな…
特別に美味しいわけではないし、印象に残る味ではないのだけど、お客に美味しい餃子を食べて欲しいとの想いが伝わるような代物だった。
たった1人前300円ではあるが、されど300円でもあり、お金をいただくのは大変なんだという世の中の深さを感じた。
ラーメンも同じく。
和歌山ラーメンにしてはベースのスープは薄めで、醤油が立ち過ぎている印象。
だけど、このお店が流行ることを否定ができない。
おそらく、昭和の頃は斬新で先鋭的な味だったのだろうな…。
その味が令和にまで引き継がれていることが、素晴らしいことなのだと思う。
お勘定は¥1,500円程度だった。
このラーメン屋さんへ向かう道中で、夜の繁華街を見つけていた。
私はラウンジ、キャバクラ、スナックなどにはあまり行かないのだが、地方都市の情報を収集すべく、潜入捜査をするため、お店を検索した。
若い系の女性が接客する現代風スナック的なお店を選択した。
私のお相手をしてくれた23歳の女性は大学院に通っており、自分の学費を稼ぐためにこのアルバイトをしているとのこと。
次の半期の学費の支払いまで頑張って働かなければならないらしく、自分はホストなんかに金を遣うようなバカではないと力説をしていた。
身につまされるような話を聞いていたのが、なんだかんだで、私にパパになって欲しい(パパ活)みたいな話に。(半分冗談レベル)
例えば、幾ら渡せば今夜、私の自由になるのか?は聞かなかったが、女性は老若問わず、したたかで逞しいとの情報は収集できたので、おいとますることに。