マンションの敷地内で財布を収得した。
中を拝見すると1.5万円ほどが入っており、診察券の生年月日から中学1~2年生の小林君の財布であることが分かった。

マンションの管理事務所に財布を託そうとしたが、警察へ届けて欲しいと謝絶を受けた。

仕方がないのでマンション内の郵便ポストのネームプレートで小林邸を検索すると、見事に見つかったのでお届けに伺った。

インターホンを鳴らした向こうからは、年配の男性が気だるい声で、「はい?」と応答があった。

人がせっかく、財布を届けてやっているのに、こいつは、なんという不躾な対応なのだ…(;´д`)

怒りを抑えながら、「こちら、小林○○さんのご自宅でよろしいですか?」と訊ねた。

「はぁ?誰ですか?それ?、、あなた誰?」と、不審者扱いの回答を受けた。

どうやら、小林君の自宅ではなかったようだ…(;´д`)

逃げるように小林君の自宅でない小林邸をあとにした。(ややこしい)


仕方がないので、高いガソリンを炊いて、交番まで車を走らせた。


人がせっかく、財布を届けてやっているのに、警察官は留守だった。

デスクの上に設置されている本署へ直通で繋がる電話機で本署の警察官とやり取りを行った。

やり取りをしている最中に、コンビニ袋をぶら下げた交番勤務の警察官が帰って来たのだが、私に怪訝な目線を投げ掛けてきた。

またしても不審者的な扱いだ…。何故だ…!何故なんだよ!!


この善良な市民に対し、こいつはこんな目線を向けることしかできないのか?お?

まして、言っちゃあなんだがな、その辺のおじさんよりは優良納税者でもあるのだぞ?お?

あんたの給料はどっから出てると思っとんのじゃい!!


ハァ…(;´д`)


ハァ…ハァ…(;´д`)

財布を収得したがために、たらい回しにされて、不審者的に扱われて、一気にイライラが頂点に達した。

こいつの腰からぶら下げている拳銃を奪って、あちらこちらで発砲してやりたい気分になった。


「財布を拾ったのですが…」

怒りを抑えながら、私がそう言ったとたんに態度を軟化させて、手のひらを返したような応対になった。

収得した権利などの面倒な話をしだしたので、調書を取るのはお断りをして、交番をあとにした。


拾ったものを自分のモノにすることは犯罪になるので届けただけに過ぎない。

ただ、神様が本当にいるならば、正直に生きているわたしを見てくれているだろうな…。

と、思っていたのだが、その日の夕方に交通違反でパトカーに捕まった…(;´д`)


罰金9,000円だとよ!!


神様も、警察も、おまけに小林君も嫌いになった。


しかしながら、小林君は優良納税者を自負する、このおじさんよりもお金持ちだな…。


もう、落とすなよ。ったく…。