20230328(火)



仕事終わりに一杯呑んだ帰り、電車内で奇声をあげる女性を見かけた。

横には笑顔でなだめる小学5年か、6年くらいの女の子がいた。 

恐らく、この2人は親子なのだろう。

お母さんの奇声が大きくなると、女の子はお母さんを抱きしめながら、諭し始めた。

恥ずかしい気持ちとか、止めて欲しい気持ちを抱いて当然な年頃なのに、笑顔を浮かべながら諭していた。  

優先座席に座っていた初老の女性が立ち上がり、女の子にお母さんを掛けさせてあげるよう促した。

初老の女性に一瞥もくれず、女の子はお母さんを掛けさせて引き続きなだめていた。

笑顔を浮かべながらも、内心は御礼を述べる余裕がないことが読み取れた。




親が子を想う気持ちは深いが、子が親を想う気持ちも同じく深い。

あの女の子の健気な愛情が、いつか幸せに繋がると信じたい。