春季高校野球北海道大会が昨日、終了しました。優勝は旭川志峯。おめでとうございます。決勝は北北海道勢対決、それも珍しいことなのですが、春にクラーク記念国際と旭川志峯が勝ち上がったのもね、とても珍しいなと思いますね。クラーク記念国際はともかく、旭川志峯なんかは完全に夏型のチームなので。私は1~2回戦の11試合を現地観戦しました。というわけで、試合ごと結果と感想を記事にしていきたいなと思います。

 

一回戦

クラーク記念国際8-1釧路湖陵(7回コールド)

クラーク記念国際が初回から毎回のように得点し、完勝です。釧路湖陵の先発投手はエースではなく、支部代表決定戦でリリーフで好投した種村投手の先発でしたが、調子の良さを買って先発させたんでしょうけど通用しませんでしたね。けっきょく初回4失点で途中降板、リリーフしたエースの佐藤投手もね、2回以降失点を重ねてしまいました。力の差はあったのでしょうがない部分はありましたけどね、それでも5回以降は無失点に抑えてますから、それを自信に繋げて頑張って欲しいなと思います。クラーク記念国際は支部代表決定戦でノーノー(8回参考記録ながら無安打無得点試合)を達成したエースの佐々木投手が先発し、5回を2安打無失点に抑えました。球速は常時130キロ台と決して速くはありませんが、エースとしての貫禄がありましたね。旧チームからレギュラーを張っていて6番打者ながら打撃も良かったですしね。チーム力も現段階では道内トップクラスの投打の安定感を感じました。唯一の課題は2番手投手の育成でしょうか。

 

北海9-0旭川東(7回コールド)

この試合は密かに注目していたんですけどね、思わぬ大差がついてしまいました。両チームともにエースが先発、6回までは3-0と接戦も、7回に北海が集中打を浴びせて一挙6得点、快勝しました。北海は5投手の継投で7回無安打無得点に相手打線を抑え、投打で圧倒した感じですが、近年の北海はいろんな投手を使いすぎて大黒柱となる投手が育っていない。複数投手制は決して悪いことでは無いと思いますが、夏はある程度は大黒柱を決めておかないと、厳しい気がします。打線は上位は力があるものの、下位がちょっと弱いかなぁ。守備は相変わらずの安定感がありました。旭川東はね、打力と守備力を強化して頑張って欲しいなと思います。

 

北照3-1函館大有斗

両チームともにエースが先発、締まった好ゲームとなりました。ただ、両チームとも打力がね、ちょっと弱い。特に北照はセンバツに出場して夏への始動が遅かったですからね。打順を組み替えたり試行錯誤の段階だとは思いますが、昨秋から打力の弱さは気になります。センバツでも投げた島田投手が完投したものの、夏に向けて各校打力が上がってくる中では少し厳しい内容。島田投手以外の投手力強化と打力の向上が課題と感じた試合でした。

 

札幌日大3-2駒大苫小牧

ヒット数では駒苫が上回っていたんですけどね。札幌日大が不思議と勝った印象です。というのも攻撃のミスが多かった。これは駒苫にも言えるんですけどね。4回だったかな、1点を追う札幌日大の攻撃で無死一二塁、犠打の状況で二塁走者が飛び出してしまって捕手からの牽制でアウトになってしまったんですよね。そのプレーに対し、札幌日大の森本監督は大激怒。私の位置から札幌日大ベンチが丸見えだったのですが、相当怒っておられました。一瞬、球場内が静寂に包まれた瞬間がありましたが、その時も怒りが収まらず大声で怒っていたため、森本監督の怒声が球場内に響き渡るというね。たしかアウトになる直前にも同じようなプレーで際どいものがあったので、その辺を言ってたのかなと想像しますが、温厚そうな森本監督の激おこにはね、驚かされました。でも、その後は選手を集めて円陣を組んで鼓舞していたり、フォローの姿勢は見えた気がします。

 

士別翔雲6-3東海大札幌

不満なんですよね、士別翔雲の野球。昨年も言ったかな、出来ることはしっかりやって欲しい。特に同校は今や道内でも立派な強豪校ですからね。振り逃げでアウトのタイミングであっても、全力で一塁まで駆け抜ける。私でもできますよ。それができていないうちは、私は甲子園は無理だと思います。甲子園なんて到底無理のチームにはそんな苦言はしませんよ。あと一歩の同校だから、それができるようになったら甲子園に手が届くチームだから言うわけで。そんな手を抜いたプレーを強豪校はしてますか?ぜひ、強豪校の真似をして頑張って欲しいなと思います。試合の方は7回に東海大札幌の一昨年のセンバツでも投げていた砂田投手をとらえて逆転勝ち。3投手の継投で東海大札幌打線を振り切りました。

 

札幌龍谷学園4ー3札幌静修

9回サヨナラで札幌龍谷学園が8強入りです。と言っても、実は1~2回戦で唯一、この試合だけ見てないんですよね。なので論評はできません。札幌静修が全校応援だったようですが、盛り上がったんでしょうけどね、私は同校の全校生徒と入れ替わるようにしてモエレ沼公園野球場を後にしました。

 

倶知安7-4網走南ヶ丘

支部代表決定戦ではセンバツに出場した北照に惜敗、特に北照打線を2点に抑えた倶知安の松田投手には注目しておりました。しかし、松田投手は先発を回避、おそらくリリーフ登板を予定していたのでしょうけど、初回からチーム全体が浮足立ってね、いきなり4点リードされる展開となりました。シートノックから気にはなっていたんですけど、チームとしては初めての北海道大会で緊張していたのかなぁ。ポロポロやっていて、それがやっぱり試合の序盤にも出た感じでしたね。でも2回から松田投手が登板し、倶知安町から全校生徒も応援にかけつけてね、そこから徐々に調子を上げていった感じでした。松田投手は右のサイドスロー。終わって見れば、やっぱり松田投手のチームなんだなと実感させられる展開に。網走南ヶ丘打線はヒットは出るものの最後まで松田投手から点を奪えずに逆転負けとなりました。

 

旭川志峯10-5帯広三条

旭川志峯の伝統は健在です。絶対届かない打球に対しても全力で追いかけてダイビング。こういう姿勢はね、特に士別翔雲には真似して欲しい。甲子園常連校が何をして甲子園に行けてるか、何が自分たちには足りないかというのをね。ただ、相変わらず旭川志峯の「ノータイム野球」も健在。旭川志峯の山本監督はね、前監督を引き継いで守備の間はベンチの奥にドカッと腰を下ろしてね、指示すら出さず暇そう(かどうかはわかりませんが)にしておりました。タイムを取ればね、この試合も5点も取られることはないと思うのですが。打力は良いですよ。特に4番の億貞選手の存在感は抜群でした。億貞選手はショートの守備もピカ一。守備も周りの選手とは別格の存在感を示しておりました。私は野球素人ですけど、おそらく高卒でプロに行ける逸材じゃないですか?それくらいのレベルにある選手だと思います。

 

トピックス

今大会はモエレ沼公園野球場が会場となった春季高校野球北海道大会。例年は札幌円山球場が会場として使われるんですけどね、札幌市が運営する硬式用野球場の他2会場(円山、麻生)が老朽化に伴い順次改修が行われておりまして(麻生球場は改修済)、今年はモエレ沼公園野球場が使われることになりました。おそらく来年はね、円山球場に戻ると思います。モエレ沼公園野球場は元々軟式用の球場でしたが、昨年硬式用に改修されリニューアルオープン。グランドはエスコンフィールドやプレミストドーム(旧札幌ドーム)よりも広い中堅122m、両翼101、5mというね、おそらく国内の屋外野球場でも最大規模の広さだと思います。札幌支部予選で使われている麻生球場が中堅111m、両翼92mですから、えらい違いですよね。モエレ沼は石狩川の一部が残ってできた三日月湖で、元々は湿地帯でした。それを人工的に手を加えて20年ほど前に公園として整備、全国的にも珍しいアートパークとなっております。ただ、元々湿地帯で今も周辺は自然や畑が多く存在しているため、得体の知れない虫さんがいっぱい。4日間現地観戦しましたけどね、常に虫との戦いでした。私の武器は虫よけスプレー。別に、虫さんが何をしてくるわけじゃないんですけどとにかく人にまとわりつく。そして留まれるところがあれば所かまわず留まり、体を振って振り払っても飛んでいかないというね。それが一番やっかいでしたね、そこそこ大きいので。放っておいたら服の中やバッグの中に知らぬ間に入ったまま、家までお持ち帰りなんてね、嫌ですもんね、そんなの。円山球場は住宅地の傍なのでカラスがいっぱいいてね、でも食べ物さえ気を付けていたら何もしてこないじゃないですか。でも虫さんは大量発生していて、けっこうなスピードで突進してくるのでね。なぜか、カラスが恋しく感じた4日間でした。

 

次回は、二回戦の感想と大会全体の総括や夏への展望などを記事にしたいなと思います。