全国高校野球選手権、南北北海道大会は現在4回戦~準々決勝が行われておりますが、いやぁ、雨に泣かされておりますね、今年は。例年だと7月の第一週から第二週あたりは試合が無いんですけれども、今年はトーナメントが一本化されてね、7月の第二週目も試合が行われておりましたが、先週末は全道各地で連日の大雨、継続試合や順延が相次ぎました。日程も大幅にずれ込み、南北海道大会函館会場では本日4試合日となって、函館のファンの皆さんにおかれましては、なんと羨ま…いや、さぞ大変だったことと思います。順調に日程をこなしていれば北北海道は今日にも4強の紹介等できたのですが、このまま行けば明日ですかね、ベスト4が出揃うのは。南北海道も明日、出揃うことになります。南北海道は準決勝まで日が空くのでね、無理に4試合もやらなくて良かったとも思いますが、やっぱり宿泊費等の問題があったんでしょうね。ということで、今回は今日までの試合の中から印象に残った試合をピックアップして、感想を述べたいなと思います。
帯広大谷ー旭川志峯(北北海道大会3回戦)
春の北海道王者、旭川志峯がまさかの3回戦敗退となりました。序盤から大量失点して苦しい展開も終盤追いつく粘りを見せたんですけれどもね、11回タイブレーク、7-6でサヨナラ負けを喫しました。帯広大谷は昨夏4強、けっして弱くはないチームなのはわかっていましたが、その時の相手が旭川志峯、リベンジに燃えていたんでしょうね。でも帯広大谷は新チーム結成以降、秋春と支部ですら勝てていませんでしたからね。今年はちょっと厳しいかなと思っていたんですが、やりましたよね。一方の旭川志峯は昨夏と今春で優勝し、弥が上にも優勝候補の筆頭に挙がっていたのですが、私はね、今夏は厳しいというイメージしか無かったので、だから先日のブログでもクラーク記念国際よりも評価は低くしたんですね。理由はその時も書きましたが投手力の弱さと連覇の重圧。特に連覇の重圧に関しては、春の北海道大会で勝たなければもしかするとクラーク記念国際よりも評価は上で帯広大谷にも勝てた可能性があったでしょうが、春優勝したことがね、私は足かせになったと思います。そんなに夏2連覇も春夏連覇も簡単ではありませんよ。昨夏の甲子園で4番を打ち、個人的にも注目していた旭川志峯の億貞選手は、大学進学を明言。大学で結果を残してぜひ、プロを目指して欲しいなと思います。
帯広三条ー士別翔雲(北北海道大会4回戦)
もう少し競った試合を期待したんですがね、11-2、7回コールド、春の北海道大会4強の士別翔雲が完敗です。試合が始まってすぐに大雨が降ってね、しばらく中断があって、グランドコンディションの悪い中、士別翔雲は集中力の切れた守備が続いてしまいました。序盤、あれだけ大量に失点してはね、好投手相手には厳しかった。昨秋も両校は対戦があって、その時は士別翔雲が逆転勝ちしているのですが、当時も先発した安藤投手(帯広三条)を打てませんでしたからね。今回もやっぱり手も足も出ない状況となってしまいました。安藤投手は昨秋から見てますけどちょっとバランスがね、悪くて制球も乱すところもあるのですが、むしろ私はバッティングを非常に評価しておりまして、自らの投球を楽にするべく、今後は打撃でも頑張って欲しいなと思います。
クラーク記念国際ー紋別(北北海道大会4回戦)
いやぁ、ナイスゲームでした。5-2、クラーク記念国際とすれば負けていてもおかしくない試合だったと思います。とはいえ、紋別は昨秋の北海道大会8強でしたから、決してクラーク記念国際としても楽な展開にはならないだろうと、でも7回終わって紋別の1点リード、なんとなく波乱の匂いがプンプンし始めて…結局8回に一挙4点を挙げたクラーク記念国際が逆転勝ちしましたが、紋別がこれだけ良い試合をした要因にエースの好投がありました。右のサイドスロー投手に対し、特にクラーク記念国際の右打者は打ちづらそうにしてましたからね。負けられないというプレッシャーもあって、7回までは紋別の術中にハマっていった感じでした。クラーク記念国際エースの佐々木投手は7回2失点。徐々に調子を上げてきている感じですが、この試合も初戦同様リリーフした淺野投手がね、流れを引き寄せましたよね。今後のキーマンはもしかすると淺野投手かもしれません。
白樺学園ー帯広大谷(北北海道大会準々決勝)
十勝支部どうしによる旭川決戦は、1-0、9回サヨナラで白樺学園がものにしました。旭川志峯を破って勢いに乗る帯広大谷は好守備で投手を盛り立て、白樺学園は小刻みな継投でピンチを凌ぐ展開。好ゲームでした。にしても帯広大谷の成長ぶりには驚かされますね。公式戦で1勝もしていなかったチームが春の王者を破り、秋の準優勝校にもあと一歩。素晴らしい戦いを見せてくれました。
小樽双葉ー札幌平岡(南北海道大会3回戦)
初戦でMAX148キロを計測した小樽双葉の近藤投手が、この試合は多くのNPBスカウトが見守る中、MAX152キロ、5回を投げて11奪三振と圧巻の投球を見せてくれました。今年の道内の高校生では最も注目される逸材。ぜひ、高卒でプロに行って欲しいですよね。試合は11-2の7回コールド、近藤投手とすれば制球を乱して2失点したのが今後の課題かなと思います。
駒大苫小牧ー鵡川(南北海道大会3回戦)
両校はこれで昨夏から4季連続の対戦となりました。7-0の7回コールド、4季連続のコールドゲームは少し残念。プロ注目の三浦投手(鵡川)は7回を投げて被安打10の7失点、毎回同じような展開ではちょっと厳しかったですよね。この悔しさを糧に、上のステージに行っても頑張って欲しいなと思います。駒苫は甲子園で初優勝した時、鵡川の好投手を打って勝ち上がりました。もちろん、当時とは状況も監督も違いますが、良いイメージを持つことはとても大事なこと。左打者が多いのも似ておりますからね。今後も期待したいなと思います。
北海道大谷室蘭ー立命館慶祥(南北海道大会3回戦)
ともに支部を代表する強豪私学どうしの対戦は、4-3で大谷室蘭の勝利となりました。個人的には立命館慶祥の方が力は上と思っていたんですがね。立命館慶祥とすれば2回戦で20点大勝したのが仇となったでしょうか。意外と大勝した次の試合でコロッと負けること、あるんですよね。もちろん大谷室蘭も力のあるチームではあるんですが、今大会の勝ち上がりを見てもね、同支部の公立校に1点差勝ちとかでしたから、まさか近年力をつけてきた立命館慶祥に勝ち切るとは思いませんでした。
文教大附属ー北照(南北海道大会準々決勝)
序盤は観ていないんですけれどもね、他の試合を見終わって確認したら8回を終わって1-7、まさかの展開に驚きました。正直、北照の楽勝だと思っていたんですよね。最終的には5-7で文教大附属の勝利、文教大附属の関係者の皆さん、北照の楽勝だと思ってしまってごめんなさい。文教大附属は元女子校。共学になって、文教大附属明清時代はメチャクチャ弱かったんですけれどもね。恵庭市に移転して文教大附属高に改名して、徐々に強くなってきましたよね。北照とすれば、島田投手以外の投手が育たなかったのが厳しかった。やっぱり夏は投手一人ではね、勝ち上がれないということだと思います。文教大附属は、春夏秋通して初めての8強入り。ファイターズの二軍施設移転も同市に決まりましたし、準々決勝に勝てばメチャクチャ盛り上がるんじゃないでしょうかね、恵庭市は。
駒大苫小牧ー倶知安(南北海道大会準々決勝)
倶知安が駒苫相手に互角の試合を見せてくれました。その立役者は右サイドスローの松田投手。にしても今大会はサイドスローの投手が活躍しますよね。紋別の投手も好投しましたし、他にもいたような…8回にようやく駒苫が1点をもぎ取って1-0、見ごたえある投手戦でした。駒苫は2投手の完封リレーでしたが2番手の左腕の投手はそれほど球速は出てなさそうなのに倶知安打線は打ててませんでしたよね。タイミングがずらされていて、ほとんど芯で捉えた打球は飛んでいませんでした。面白い投手だなと感じました。
北海ー函館大有斗(南北海道大会準々決勝)
試合は6-0と北海の完勝でしたが森投手(北海、2年)ね、8回からの短いイニングとはいえ、150キロ台を連発しておりました。気が早いですが、来年どんな投手になるんだろう…函館大有斗に関しては、実は今年のチームにはあまり期待してなかったんですよね。というのもバッテリーが2年生でベンチ入りの半分以上が下級生という若いチームでしたので。でも下級生に逸材がいるのもまた事実で、秋以降はメチャクチャ期待しております。あとは同校の片口監督がその気になれるかどうか。今から森投手と函館大有斗の成長が楽しみです。
大会前に私はベスト8の予想をしておりました。8強は出揃いましたので、以下、結果です。
北北海道大会
○帯広三条=準々決勝進出
✖深川西=4回戦敗退
○旭川明成=準々決勝進出
✖旭川志峯=3回戦敗退
○滝川西=準々決勝敗退
✖旭川東=3回戦敗退
✖帯広工業=3回戦敗退
○クラーク記念国際=準決勝進出
南北海道大会
○北海学園札幌=準々決勝進出
○札幌日大=準々決勝進出
○北海道栄=準々決勝進出
✖北照=4回戦敗退
○駒大苫小牧=準々決勝進出
✖知内=4回戦敗退
✖札幌大谷=1回戦敗退
○北海=準々決勝進出
北北海道は5割の正解率、南北海道は見事、勝ち越しましたね。北北海道はヒヤヒヤだったんですが最後の砦だった旭川明成が勝ってくれて感無量。北北海道はけっこう攻めた予想だったのでね。どうなることかと思いましたが。北海学園札幌は10年ぶりの8強だそうでして、学校関係者には申し訳ないですけど、支部予選があれば8強入りはおろか、支部突破も厳しかったでしょうからね。小樽双葉も北照の壁に跳ね返されていた可能性もありますし、この辺はね、支部予選が撤廃されて恩恵を受けた学校かなと思います。明日にも南北北海道大会の4強が出そろいますので、次回はその勝ち上がりとチーム紹介、準決勝以降の展望をしたいなと思います。