大相撲11月場所は終盤もつれにもつれて安青錦(関脇)が12勝3敗で優勝しました。ウクライナ出身では初めての幕内最高優勝、先々場所は前頭筆頭で11勝、先場所は小結で11勝、そして今場所は関脇で12勝、ほぼ、大関も手中にしております。いや、文句ないでしょ、この成績の安定感を見ればね。私は場所前に安青錦が優勝すれば場所後の大関昇進もあり得るとお話ししましたが、まさにそのとおりの結果となりました。おそらくね、優勝決定戦になった時点で大関昇進は確実だったと思いますよ。あっ、まだ現時点では完全に大関昇進が決まっては無いのか…でも、そういう相撲内容でしたもんね、安青錦は。一方、優勝決定戦で敗れた豊昇龍(横綱)は本割でも安青錦に敗れており、これまで一度も安青錦に勝てておりません。相撲を見ても相当苦手意識があるようですね。横綱が関脇に背中を見せるなんてね、あってはいけないこと。かつて千代の富士(元横綱、故人)は苦手力士の部屋に出向いて何度も何度も苦手のお相撲さんを指名し、稽古することで克服していった話は有名です。このことは千秋楽を解説していた琴風さん(元大関)も中継中にお話しされていましたね。ぜひ、豊昇龍にも真似て欲しいなと思います。前回のブログで豊昇龍のダメ押し疑惑のネガティブ報道についてお話ししましたけど、十四日目の安青錦戦でもネガティブ報道が散見されました。なにが悪いのか、私は説明できないので詳細を書くことはできませんが、他のお相撲さんなら良くて豊昇龍はダメだというような報道、そろそろ止めて欲しいなと思います。はっきりと批判できるものを批判しましょうよ、批判するならね。なんでもかんでもあらを探して報道するとアンチが喜びますから。私は安青錦との本割り、必死さが見えて良かったと思いますよ。もっと相撲内容について報道してあげましょう、横綱らしさがどうとかじゃなく。日本人は好きですよね、高校生らしさがどうとか柔道家としてどうとかいうどうでもいい議論。

一方、残念だったのは大の里(横綱)。十三日目の取組後に肩を痛めたそうで、千秋楽は休場となりました。衝撃ではありましたが怪我はしょうがないですからね。大の里の師匠である二所ノ関親方(元稀勢の里)も怪我をおして土俵に上がった結果、引退に追い込まれた経験がありますから無理はさせられなかったでしょうし、残念ではありますけど素晴らしい判断だったなと思います。でも、千秋楽に解説を務めた舞の海さん(元小結)は中継で「怪我してても出ろ」と。当日は北の富士さん(元横綱、故人)の批判もしておりました。なんという暴言の数々。さすがに見過ごせませんよ。特に亡くなった人の悪口を言うなんてどういう神経でしょうね。文句があるのなら北の富士さんが存命中にご本人に直接言うべきじゃありませんか?反論できない相手を中継中に批判するとは、とても正気の沙汰とは思えません。NHKはこの方の出演も含めて考え直して欲しいなと思います。大の里の話に戻りますが、私は前回のブログで大の里の終盤の脆さを指摘しましたけども、それは怪我をする前の話。わかりませんよ、元々痛めていたかもしれませんし、怪我の影響がなかったとは言い切れませんけどね。でも大の里って攻めてる時は圧倒的に強いのですが、立ち合いで押し切れないと脆いですよね。今は良いと思うんです、若いから勢いで、立ち合いの強さだけで勝つこともできる。でも歳を重ねれば故障も増えてくるでしょうし、勢いも無くなるのは明白ですからね。今のままなら短命横綱で終わってしまうのではないかと私は危惧しております。前から言っておりますが四つ相撲もね、大の里には覚えて欲しいなと思います。

三賞は殊勲賞を安青錦、敢闘賞を霧島(前頭2枚目)と一山本(前頭8枚目)、技能賞は安青錦と義ノ富士(前頭5枚目)が受賞しました。北海道出身の一山本は前回のブログで三賞予想をした時に入れようかどうしようか迷ったんですけどね。成績だけをみれば11勝ですから、十分敢闘賞に値するとは思います。ただ、序盤の内容は決して褒められたものではありませんでした。前に出る圧力がなく、押せないからすぐ引いてしまったり、四つ相撲の強い相手にあえて四つにいったり何をしたいのかわからない相撲が多かった。でもそこは突き押し相撲の強みでしょうか、勝ち続けることで段々と相撲のリズムが良くなって中日から8連勝、二桁の大台に乗せました。これで来場所の自己最高位は確実になったと思われますが、今場所の序盤のような内容では平幕上位では勝てませんからね。四つ相撲も取りたいならもっと筋力と技術を磨いて、頑張って欲しいなと思います。唯一の道産子関取ですからね、期待しておりますよ。一方、霧島の敢闘賞は意外でした。敢闘賞って平幕下位力士で好成績を収めた力士がだいたいは受賞するんですけど、平幕上位の番付で大関経験者でもある霧島がね、そうですか、そうきましたかという感じです。他はね、安青錦にしても義ノ富士にしても妥当なところではなかったでしょうか。

ということで、以下に来場所の番付を予想しました。

 

         東      西

横綱      豊昇龍    大の里

大関      琴櫻     安青錦

関脇      霧島     高安

小結      王鵬     若元春

前頭筆頭    宇良     義ノ富士

同2枚目    若隆景    一山本

同3枚目    伯桜鵬    隆の勝

同4枚目    熱海富士   玉鷲

同5枚目    美ノ海    大栄翔

同6枚目    平戸海    阿武剋

同7枚目    欧勝馬    藤ノ川

同8枚目    正代     豪ノ山

同9枚目    金峰山    狼雅

同10枚目   阿炎     翠富士

同11枚目   翔猿     琴勝峰

同12枚目   時疾風    錦富士

同13枚目   獅司     友風

同14枚目   千代翔馬   御嶽海

同15枚目   竜電     朝白龍

同16枚目   朝紅龍    朝乃山

同17枚目   欧勝海    羽出山

 

いやぁ、十両上位に好成績が多くてね、幕内と十両の入れ替えは揉めそうです。まず、確実に幕内から十両へ陥落しそうなのが湘南乃海(前頭15枚目、3勝12敗)、佐田の海(前頭16枚目、4勝11敗)、明生(前頭18枚目、1勝5敗9休)の3人。他は通常なら落ちる成績ではないんですよね。微妙なのが欧勝海(前頭16枚目)ですけど、下に一枚半で7勝は本来なら十分踏み止まれる成績。上記予想では私は朝白龍(十両2枚目、10勝)、朝乃山(十両4枚目、12勝)、羽出山(十両5枚目、11勝)の3人を上げましたけども、藤青雲(十両筆頭、8勝)や琴栄峰(十両2枚目、9勝)も上がってもなんら不思議はない成績なんでね。入れ替えが3人だと仮定すると、朝白龍と朝乃山は確実として3枠目に藤青雲、琴栄峰、羽出山のいずれかということで、私は3人の直接対決で勝っていて、尚且つ十両上位で11勝の羽出山を予想しました。これね、たとえば藤青雲が東の筆頭だったらまだわかんなかったんですよ。でも西の筆頭というところもね、羽出山有利とした理由。琴栄峰もね、東の筆頭止まりかなと予想しますが、先にも述べたとおり、欧勝海次第で藤青雲と琴栄峰の番付も変わってくると思います。もし欧勝海が十両へ陥落となれば、私は琴栄峰有利と思いますね。いずれにしても番付編成会議、難航しそうです。