春季高校野球北海道大会が終了しました。以下、結果です。

 

一回戦

知内(南)3xー2北照(南)=11回タイブレーク

北見北斗(北)13-3釧路北陽(北)=5回コールド

旭川実業(北)5-0札幌光星(南)

札幌大谷(南)7-2苫小牧中央(南)

北海(南)2-0札幌日大(南)

東海大札幌(南)5-3滝川西(北)

白樺学園(北)6-2立命館慶祥(南)

士別翔雲(北)2-0北海道栄(南)

二回戦

知内5-3北見北斗=10回タイブレーク

旭川実業7-4札幌大谷

北海3-2東海大札幌

白樺学園13-1士別翔雲=5回コールド

準決勝

旭川実業4-0知内

北海6-0白樺学園

決勝

北海5-4旭川実業

 

カッコ内は、夏の南北北海道の出場大会を表しています。私は、一回戦8試合すべてを現地観戦しました。その中で印象に残ったチームは、知内と士別翔雲。両チームとも初めて見ましたけど、良いチームでしたね。特に投手。エースがともに最速140キロ以上を投げていて、それを中心に守備が盛り立てる。私の好きなチームカラーです。特に知内は北照との開幕戦、4回の守備で無死一三塁のピンチ、次打者の打球を知内の一塁手がベンチにぶつかりながら好捕してね、それを見て北照の二人の走者もタッチアップ、本塁上で間一髪アウトという、知内の守備も北照の少しのスキも逃さないプレーにも思わず拍手しました。結局一塁走者もタッチアップしていたことで次打者の適時打で追いつくという展開。タイブレークになっても北照の攻撃を凌いだ知内が、最後はサヨナラ勝ちという両チーム、レベルの高い好試合となりました。士別翔雲vs北海道栄もね、両チーム好守備連発で良かったですよね。ただ、試合は見てないんですけれども二回戦の白樺学園戦、士別翔雲はエラーと四球から大量失点に繋がったようで、そこが残念。名寄支部代表は稚内大谷もそうだったんですけど、一回戦でせっかく良い試合をしながら二回戦で大敗するというケースがよくあるのでね。北北海道を勝ち上がれる選手層と体力を身に着けて、同校には夏に臨んで欲しいなと思います。

センバツ出場枠での出場となった東海大札幌は、センバツ大会で注目された矢吹投手が一回戦で足を痛めて途中交代するというアクシデント。春夏連続出場に黄色信号が灯りました。まぁ、怪我が無くても元々簡単ではない連続出場ですからね。支部の準決勝で負けて夏はノーシードでもありますし、しかも新監督の同チーム、矢吹投手の怪我の具合は心配ですけど、より一層厳しくなったと言わざるを得ませんね。北海は3年連続の春季大会優勝ということで、そこはさすがでした。一回戦を現地で見てましたけども、やっぱり守備の良さはさすが。相手の札幌日大も好守備連発で、お互い仕上がりは順調のようです。ただ、北海は相変わらず主力投手が決まらず、小刻みな継投に終始。昨年のセンバツ大会で甲子園のマウンドに上がった最速140キロオーバーの松田投手にその期待がかかるんでしょうけど、大会通して期待に応えるような活躍は出来ていませんでした。それでも優勝してしまうところが北海の凄さではあるんですけど、今のレベルでは、ちょっと夏は厳しそう。厳しいというのは、南北海道を勝ち上がれるかどうかではなく、甲子園で戦えるかどうかということですね。私は以前から言ってますけど、甲子園で勝てるチームを応援したいので。北海道の高校野球って、昔から良い時も悪い時も北海のレベルが基準なんですよね。長年見ている北海のレベルで、今年の北海道の全国におけるレベルがだいたいわかるんです。そう考えると、今春の北海のレベルは全国的にちょっと弱いのかなと。今の北海のレベルを超えるようなチームが出てこないと甲子園では戦えないと私は思っています。それは北海自身も含めてね。北海自身が、今の北海のレベルを超えて夏を勝ち上がることを期待します。

今大会を見た感想としては、打撃は割と仕上がっている印象を受けました。新基準バットの割りに、打球が飛んでいるイメージがあった。ただ、線にはなっていないのかなと。一回戦を見た限りでは北海や苫小牧中央など、ヒット数の割りに得点が入らないゲームが多かった気がします。その辺は夏までに仕上げてきたチームが甲子園に近くなっていくんでしょうけどね。以下に近年における、春季大会優勝校の夏の成績を表しました。

     春優勝校      夏の成績

令和元年 駒大苫小牧      南大会4強

令和2年 コロナにより中止

令和3年 札幌日大       南大会準優勝

令和4年 札幌第一       支部ブロック決勝敗退

令和5年 北海         甲子園出場

令和6年 北海         南大会16強

令和7年 北海           ?

 

次に夏の優勝校の春の成績です。

       夏優勝校    春の成績   

令和元年(北)旭川大     北海道大会8強 

    (南) 北照      支部決勝敗退 

令和2年 コロナにより中止

令和3年(北)帯広農業    支部決勝敗退

    (南) 北海      北海道大会初戦敗退

令和4年(北)旭川大     支部決勝敗退

    (南)札幌大谷    支部決勝敗退     

令和5年(北)クラーク国際  北海道大会8強

    (南)北海      北海道大会優勝

令和6年(北)白樺学園    支部4強    

    (南) 札幌日大    支部敗退(夏ノーシード)

※旭川大=現在の旭川志峯

 

令和に入ってから、春夏連続で甲子園に出場したのは令和3年の北海と令和5年のクラーク記念国際の2度、春の優勝校が夏も制したのは令和5年の北海のみ。いずれも経験豊富な監督さんの下での達成でした。令和3年の北海はエースの木村投手(現福岡ソフトバンク)を中心に野手も下級生時代から経験豊富で選手が揃っていましたし、令和5年のクラーク記念国際も下級生時代から経験豊富な新岡投手など、他校を圧倒していました。同じく令和5年の北海も、層の厚い強力投手陣が他校を圧倒していた。それらと比較すると、今年の北海はどうしても見劣りしてしまう。それでも昨秋準優勝、今春優勝しているので当然夏の優勝候補最右翼にはなると思うのですが、絶対的な強さは無いと私は思います。昨年のチームも秋春と優勝して迎えた夏、まさかのコールド負け。前述したとおり、打線の強化が夏を勝ち抜く大きなポイントではあるのでね。ただ、昨年の経験があるからこそ今夏の北海は負けないチームになる可能性もあると思います。同じ轍を踏まないのが、北海の北海たる所以ですから。

最後に、軽く夏の展望をしたいなと思います。あくまで現段階の個人の見解であることをご理解いただきたいなと思います。まず南北海道は、実力が均衡していてどこが勝ち上がってもおかしくないと思います。その中で優勝候補筆頭に上がるのは前述の北海。対抗馬は2年連続夏の甲子園出場を狙う札幌日大と秋春ともに北海道大会16強の北照と予想しました。この3チーム、共通の特色は選手層が厚く守備が抜群に良いこと。特に北海と北照は少し甲子園から遠ざかっていますからね。私はこのどちらかが甲子園に近いのではないかと今のところは見ています。札幌日大に関しては連続出場の難しさがあるのでね。ただ、昨夏の甲子園や昨秋の北海道大会で主戦として投げていた島田投手が春は一度も投げていないので、そこは不気味ではありますけど。島田投手が夏、投げられることができれば投手層の厚みも増してくるはずですから、決して2年連続も不可能ではないと思います。他に注目するのは今春センバツ出場の東海大札幌、最速140キロ超えの久松投手擁する立命館慶祥、同じく最速140キロ超えの田澤投手擁する知内、守備力では北海などにも引けを取らない北海道栄など。しかし、北海道栄は打力が劇的に向上しないとかなり厳しい印象を受けましたし、東海大札幌は相変わらず守備がやや弱。打線もそこまで破壊力はなく、春夏連続出場の難しさもあるでしょうしね。ましてや新監督の同チームですから、余計に連続出場に向けては難しい夏となりそうです。知内はチーム力としては推したいところなんですけど、南北海道で公立校の勝つ難しさがあるのでね。投手も田澤投手一人では厳しく、さらに言うと今春勝ち上がったことで田澤投手の消耗が激しいのかなと。毎試合投げていたのでね。そこは夏、注目して見て行きたいなと思います。他にはノーシードからの巻き返しを狙う駒大苫小牧、昨夏南北海道大会4強の札幌光星、函館支部第2シードの函館大柏陵も注目です。

北北海道は今春北海道大会ともに4強以上の旭川実業と白樺学園が中心になることは間違いないと思います。ただ、不安要素はありまして、大一番に弱いイメージの旭川実業と、こちらも2年連続の難しさがある白樺学園ということで、他校にも十分チャンスはありそうですね。その一番手に上げたいのが滝川西。最速140キロオーバーの阿部投手を中心に守備力にまとまりがあり、打撃も良い感じで春は振れておりました。北海道大会では一回戦で敗れましたけども、下手に勝ち上がって投手を消耗させなかったという意味では良かったのかなと私は思います。春はあまりブラスバンドなどの応援は無いんですけれども、支部予選から学校をあげての応援は今年の同校野球部に対する学校の期待の表れでもあると思うのでね。夏は大いに注目したいなと思います。他には、春は支部で敗れましたけどもクラーク記念国際と帯広大谷にもチャンスはありそう。ともに同支部にライバル校(滝川西、白樺学園)がいるのでね。ライバルを追いかけているうちに飛躍的にレベルが上がることもありますから、そこにも注目したいなと思います。支部予選廃止の最後の年に名寄支部から甲子園出場を狙う士別翔雲にも注目。エースの大橋投手は最速140キロ超え、守備もよく鍛えられており、決して他校に引けは取りません。あとは冒頭でお話ししたとおり、勝ち上がる体力ですね。投手層、実戦経験、気持ちの面で他校を上回れるかどうか。学校や町を挙げての応援も重要です。春は支部一回戦負けの旭川志峯も夏にはきっと巻き返してくるでしょう。

夏の支部予選は6月21日、函館支部、十勝支部、釧根支部で開幕、22日以降も順次開幕していきます。夏は動画で視聴しながら感想を、支部代表が出そろいましたらまた、展望したいなと思います。