夏の高校野球、北海道各支部予選は今日の札幌支部をもって全日程を終了しました。先日もお話ししたとおり、来夏からは支部予選の撤廃が検討されており、長く続いてきた夏の支部予選は今年が最後となる可能性も。ちなみに支部予選が導入されたのは記録を遡ると昭和8年(当時は地区予選という名称で、南部、西部、中部、東部の4地区、翌年から西部が札幌と小樽に分裂したようです)のこと。昭和21年から函館、小樽、札幌、旭川、帯広地区に名称が変わり、昭和23年には室蘭、空知、北見、釧根が追加されて9地区となり、昭和26年に空知が南北に分離、昭和29年に名寄が旭川から独立し、11地区となりました。名称もいつからか支部に変更、平成19年に南北空知支部が統合され、10支部となって現在に至っています。無くなる寂しさはありますが、私は現状を考えると支部撤廃賛成派。できれば秋春も昔のような5~6支部くらいにして欲しいなと願っています。

さて、今日は北北海道の16代表校を紹介したいなと思います。

旭川支部

旭川実業(2年連続)

   一回戦  9-0旭川南(7回コールド)

   代表決定戦6-3旭川明成

旭川志峯(8大会連続)

   一回戦  9-0旭川商業(7回コールド)

   代表決定戦3-0旭川龍谷

旭川東(2年ぶり)

   二回戦  12-1富良野(5回コールド)

   代表決定戦12-1富良野緑峰、上富良野連合

                (5回コールド)

旭川永嶺(2年連続)

   二回戦  5-2旭川北

   代表決定戦5-4旭川工業(10回タイブレーク)

4ブロックすべて、シード校が勝ち上がりました。その中で注目は好投手擁する旭川実業と夏の甲子園、北北海道最多出場を誇る旭川志峯(旧旭川大高)。北大会では間違いなく優勝候補に上がるであろう両校。北大会では、直接対決もありそうです。旭川東はくじ運に恵まれて無難に勝ち上がりました。これもイチローさんのコーチのおかげ?旭川永嶺は統合後初の北大会勝利を目指します。

空知支部

クラーク記念国際(8年連続)

   一回戦  32-0栗山(5回コールド)

   代表決定戦1-0岩見沢緑陵

滝川(2年連続)

   一回戦  4-0岩見沢東

   代表決定戦6-0美唄尚栄

岩見沢農業(6年ぶり)

   二回戦  7-0砂川(7回コールド)

   代表決定戦8-2岩見沢西

第3シードの滝川西が初戦で敗れる波乱はあったものの、他のシード校は順当に勝ち上がりました。しかし同支部は、滝川西を破った岩見沢西をはじめノーシード校が大健闘。岩見沢緑陵も昨年の北大会優勝校、クラーク国際と互角の戦いを演じました。

十勝支部

帯広大谷(2年ぶり)

   一回戦  14-0音更(5回コールド)

   代表決定戦6-3帯広農業

帯広三条(11年ぶり)

   一回戦  4-1足寄

   代表決定戦5-4帯広南商

白樺学園(3年連続)

   二回戦  9-1帯広北(7回コールド)

   代表決定戦5-0帯広工業

初戦22奪三振で注目された帯広農業の渋谷投手は第1シードの帯広大谷戦、7回まで無失点と好投も8回以降に6失点。球数が増えたところを打たれて逆転負けでした。なんと言っても酷暑の中186球ですからね。これが公立校の残酷な現実でしょう。同支部もシード校が順当に勝ち上がりました。昨年代表の足寄は初戦敗退、第2シードの帯広三条にあと一歩及ばなかった帯広南商が、久しぶりに強い印象を持ちました。

釧根支部

別海(3年ぶり)

  一回戦  10-0釧路商他4校連合(6回コールド)

  代表決定戦11-1根室(6回コールド)

釧路江南(2年連続)

  一回戦  7-0中標津(8回コールド)

  代表決定戦4-0釧路湖陵

武修館(3年連続)

  一回戦  12-1釧路高専(7回コールド)

  代表決定戦12-11釧路明輝

同支部もシード校が順当に勝ち上がりました。その中でも注目は二十一世紀枠で今春甲子園に出場した別海。実は夏の北大会はまだ、勝ったことが無いんですよね。まずは初勝利を目指します。

北見支部

遠軽(2年連続)

   二回戦  9-1北見北斗(8回コールド)

   代表決定戦14-4網走南ヶ丘

北見柏陽(2年連続)

   二回戦  8-7北見緑陵

   代表決定戦10-4紋別

北見北斗のコールド負けは意外でした。遠軽は近年、第一人者として同支部を引っ張ってきた学校。最近ちょっと陰りが見えてきたのかなと思ったのですが、また強い遠軽が戻ってきましたね。北北海道の公立の中では実績、実力ともにナンバーワンだと思いますので、有力私立校も油断はできません。紋別の池田悠真投手(3年、右投げ)はMAX150キロとプロも注目する投手でしたが北見柏陽打線に打ち込まれました。次のステージで、さらにレベルアップして欲しいなと思います。同支部も両シード校が順当に勝ち上がりました。

名寄支部

士別翔雲(2年連続)

  二回戦 9-0枝幸、天塩、豊富連合(7回コールド)

  代表決定戦3-2稚内大谷(10回タイブレーク)

今年も「三度目の正直」を完結させた士別翔雲。昨年の北大会はベスト4、北北海道大会の実績では最近はすっかり稚内大谷を上回りました。今年も同支部初の甲子園目指して、頑張って欲しいなと思います。

以上北北海道16代表の紹介でした。北北海道大会は7月5日組み合わせ抽選が行われ、同月13日開幕、順調に日程をこなせば7月23日決勝です。私が思う優勝候補最右翼は旭川実業、それをわずかの差でクラーク国際、旭川志峯、帯広大谷、別海、遠軽が追う展開と予想。ただし、ここからはくじ運も大きく影響してくると思いますのでね。5日の組み合わせが発表されたあと、くわしく展望したいなと思います。南北海道16代表については後日、紹介します。