北海道の夏の高校野球支部予選は、ほとんどの支部で代表決定戦を残すのみとなりました。どのチームも頑張って欲しいなと思います。ここまでの試合、何試合かは動画で視聴しました。全試合映像で見れるのは良い時代になりましたね。だって、球場に行って観戦しても面白い試合を見れるとは限らないじゃないですか。言い方が適当かどうかわかりませんけど、点差の開いた試合は正直つまらない。でも、今は途中経過を見て競った試合を現地に行かなくても映像で見ることが出来るんです。最高ですよね。そういった意味では室蘭支部2回戦、苫小牧東vs浦河は最高に面白い試合でしたし、見れて良かったなと思いました。苫小牧東は甲子園出場経験があり、昨秋ブロック準優勝、今春支部ベスト4の実力校。対する浦河は郡部の学校とはいえ、ちょうど10年前には南北海道大会ベスト4にも入ったことがある学校です。新チーム結成以降公式戦未勝利とはいえ、昨秋は駒苫に1-7、春は室蘭栄(同校は今夏代表決定戦に進出)に2-4でしたから、決して弱くはないぞということで、注目はしておりました。試合の方は苫小牧東が3点リードで迎えた9回ウラの浦河の攻撃、二死から連続短長打で3点差を追いつき、10回も2点差を逆転してのサヨナラ勝ち。素晴らしい脅威の粘りを見せてくれました。一方の苫小牧東はあと一人というところから追いつかれるという。結果論ですが、タイムを取るのがワンテンポ遅かったかなぁ。9回二死から走者を出した時、または溜めた時にタイムを取れば、或いは逃げ切れていたかもしれません。タイムを取ったのが失点の後。適時打を打たれる前にタイムをって、そう思いながら見ておりました。まぁ、監督さんの考え方ですからね。私がどうこう言えるものでもありませんが、タイムのタイミングって、高校野球では非常に重要。特に今は昔と違って回数に制約がありますからね。タイムを取っていても打たれたかも知れませんし、そこは何とも言えないところですが、ただ、全員で勝利を掴むという意味ではタイムは取れるうちは取った方が良いと思います。じゃないと、投手が全責任を負わされる形になって可哀想ですよね。マウンド上は孤独だと思うので、そこに気を使ってあげてもいいのではないでしょうか。とはいえ、両チーム死力を尽くしたナイスゲームでした。拍手を送りたいなと思います。

これで札幌、小樽、名寄支部以外の代表決定戦進出校が出揃いました。各支部代表決定戦のカードは駒大苫小牧vs苫小牧中央、苫小牧工業vs室蘭栄、浦河vs鵡川、函館大柏陵vs函館工業、知内vs市立函館、函館大谷vs函館大有斗、旭川実業vs旭川明成、旭川志峯vs旭川龍谷、旭川東vs連合チーム(富良野緑峰、上富良野)、旭川永嶺vs旭川工業、クラーク国際vs岩見沢緑陵、滝川vs美唄尚栄、岩見沢農業vs岩見沢西、帯広南商vs帯広三条、帯広大谷vs帯広農業、帯広工業vs白樺学園、釧路江南vs釧路湖陵、別海vs根室、武修館vs釧路明輝、遠軽vs網走南ヶ丘、北見柏陽vs紋別。波乱と言えば空知支部第3シードの滝川西が岩見沢西に負けたことくらいでしょうか。甲子園経験があって春は同校にコールド勝ちの滝川西が、まさか単独出場もままならない岩見沢西に負けるとは。野球はやってみないと分からないスポーツだなと、改めて感じさせられました。注目は先日もお話ししたとおり旭川実業の田中投手と帯広農業の渋谷投手。他の試合も見どころの多い対戦となりましたね。札幌、小樽、名寄支部は明日ブロック準決勝、明後日代表決定戦です(札幌支部は日曜と月曜の2日間)。札幌支部ではシード校が敗れたりはしてますが、波乱というほどのものでもありません。有力校はどの支部も順当に勝ち上がっております。

その一方で、ちょっと残念なニュースがありました。小樽支部で初戦を突破した北照の野球部員数名が、飲酒していたということで高野連に報告があったそうです。幸いベンチ入りメンバーに該当者はいないということで、出場に差支えは無いと判断されたようですが、まだ高校野球生活は終わっていませんからね。気を付けて欲しいものです。近年、北照は部員が一気に増えたようなので、監督や部長先生も今まで以上にしっかり指導して欲しいなと思いますね。真面目にやってる選手が足を引っ張られるのだけは見たくないので。

話しは変わって今週の北海道日本ハムファイターズ。ライオンズとの埼玉シリーズ2連戦、結果は1分け1敗、予想外の結果に終わってしまいました。というのも断トツ最下位のライオンズ戦ですからね。首位ホークスを追いかけるという意味では、絶対負け越しは許されない2連戦でした。相手投手が良ければ点は取れないのは当然ですが、やはり前にも行ったように打順、動かしすぎのような気がします。ちょっと落ち着きが無くて、それが選手にも浸透してるのかなって。コーチの配置転換もそう。首脳陣が落ち着かないと、選手も落ち着きませんからね。まずはどっしりと腰を据えて、野球をして欲しいなと思います。

一軍と二軍の入れ替えも今週は多かったですよね。齋藤友貴哉、福島、淺間、伏見が昇格、松本剛と進藤が抹消されました。松本は胃腸炎ということで、だいぶストレスが溜まっていたのかな?一度リフレッシュさせて、すぐに一軍に戻すと新庄監督は明言しています。伏見と進藤の入れ替えは予定通り。淺間は今季初昇格ですね。背水の陣で頑張って欲しいなと思います。福島は前回ちょっと良くなかったですからね。私は少し間隔を空けるのかなと思っていたのですが、中12日で来ましたね。相当首脳陣から信頼されている証拠でしょう。

今日からホークスをエスコンFに迎えての3連戦、休養日を挟んで来週もエスコンFにマリーンズを迎えての3連戦となっております。今日の先発は予定通り山崎福、明日は伊藤の予告先発が発表されました。明後日は加藤貴でしょうから、この3本柱で2勝1敗が最低ライン。そろそろ追い上げムードにならないと、ホークスにこのまま走られてしまいますからね。頑張って欲しいなと思います。来週のマリーンズ3連戦、先発投手は金村、達、福島を予想。福島は先日先発して抹消されませんでしたから、中7日空けての先発を予想しました。達はギャンブル的予想ですが、そろそろ一軍で見たいなと。実は達と福島は同じ年にドラフト指名されてるんですよ、達は支配下1位指名、福島は育成1位指名で。育成の福島の方が先に活躍しだして、達も黙ってはいられないでしょうからね。二人は同い年で長身投手という共通点もあります。ファームでは防御率こそ5点台と良くないですが、先日は伏見とバッテリーを組んで8回被安打1無失点の好投。達ー伏見のバッテリーを一軍でも見てみたいという、これは願望ですね。もう一つの理由は、他に一軍で投げれる投手が見当たらないのでね。上原は先日のファームの試合で大炎上しましたし、バーへイゲンはどこ行った?って感じですしね。あと可能性があるとすれば、先日一軍デビューを果たした細野くらいかなぁ。細野か達。見てみたいのは達ですね。