北海道日本ハムファイターズは週末エスコンFにてイーグルスとの3連戦、結果は1勝1敗1分けでした。交流戦優勝のイーグルスに厳しい試合が続きましたが、まぁ負け越さなくて良かったなというところでしょうか。にしても初戦の試合は凄かったですね。あれは球場に足を運ばれたお客さんにとっては最高のゲームだったのではないでしょうか。私も現地で野球観戦を時々して思うんですけれども、打撃戦が一番面白いです。投手戦って、テレビで見てると面白いですけど、現地で見ると案外つまらない。新庄監督は初戦のような試合こそ「楽しかった」と言わないといけないのではないでしょうか。ファンのことを思えばね。試合を振り返ると、先発投手の山崎福が立ち上がりかららしくない内容で、今季初めて伏見以外とのバッテリーを組んだことも影響したんでしょうか、それでも途中から立ち直ってらしい投球になって、味方も逆転してくれて、正直勝ったと思ったんですけどね。レイエスの満塁弾は涙が出るほど嬉しかったし、これで勝てれば最高だったのですが…まさかの満塁お返し弾を浴びて、9回には逆転されて。残り2イニングで5点差をひっくり返されるとは思いませんでした。9回、イーグルスのピッチャーは守護神の則本投手。2死ランナー無しで清宮の当たりは平凡なピッチャーゴロ。もう完全に、万事休していましたよ。ところがここからがドラマですね。則本投手が一塁にまさかの暴投、清宮は二塁に残るという。ああいうピッチャーゴロって、意外と難しんですよね。マウンドは高くなっていますから、マウンド付近から投げると得てして高投しやすい。思い出すのが昭和62年夏の高校野球甲子園大会。準決勝で、同じようなシチュエーションでサヨナラ負けしたチームがありました。すみませんね、思い出が高校野球ばかりで。ファイターズの話に戻すと、たしかにピッチャーとすれば難しいんですけど、打った清宮、ピッチャーゴロでも打った瞬間から全力疾走でした。ひょっとすると、清宮の全力疾走がエラーを誘発したかもしれませんね。で、次打者の交流戦MVP、水谷の適時打で同点。私は、実はセオリーから外れるかも知れませんけど、イーグルス目線で言えば水谷敬遠でもいいのかなと思ってました。それくらい、今の水谷は調子が良い。もちろん水谷を出せばサヨナラのランナーですからね。イーグルスとすれば敬遠は選択肢には無かったと思いますし、おそらく同点OKだったのかなと思いますね。ただ、あそこで勝負を決めようと思ったら絶対敬遠でした。次打者が前の打席で満塁弾を放ったレイエスでしたけど、水谷とレイエスを比べた時にどちらが勝負しやすいか、打ち取りやすいかと考えると絶対水谷との勝負は避けるべき。そうしなかったのは、敬遠してレイエスに万が一打たれた方が悔いが残る、だったら水谷にホームランさえ打たれなければ同点止まりですからということで、そちらを選んだんでしょうね。結果的に同点にはなりましたけど勝ち越しは許しませんでしたからね。イーグルスとすれば価値ある引き分けだったと思います。一方のファイターズも、万事休した状況から土俵際で残って引き分け。まさに両チーム痛み分けとなった初戦でした。

2戦目は予想どおり伊藤大海の先発。ローテーションの順番でいけば金村だったんですけど、伊藤を予想したのにはもちろん理由があって、先週の土曜日がナイターだったんですよね。で、先日の土曜日はデーゲーム。中6日無いんです。それで金村は無いだろうと、登板間隔の空いている伊藤しかいないだろうということですね。3戦目の加藤貴はデーゲームからデーゲームで問題ないですけど、金村の場合はナイターからのデーゲームでしたからね。あとは金村の疲労にも配慮したかなぁ。出来る限り万全の状態で金村には投げてもらいたいですからね。そこは容易に予想できるところだったかなと思います。その2戦目、初戦で満塁弾のレイエスが初めて4番に座って3安打。先日も書きましたけど、今後のキーマンは私はレイエスだと思っていて、暑い時期になって、絶対打ち出してくれると私は確信しております。解説陣は長打が出ないと獲得した意味がないと口を揃えて言いますが、私はそんなことはないと思っていて、とにかく今は打率を上げて欲しいなと。打率を上げれば長打はそのうち出ますよ。頑張って欲しいなと思います。

3戦目はあと一本が出ませんでした。そういう意味では、イーグルスの投手陣が良かったということでしょうね。これまで4番を外れたことのなかったマルティネスが今季初の2番を打ちましたが機能せず。新庄監督は調子の悪い選手を休ませて奮起を促すという、それが良い結果になっているというのもありますが、私はそういう選手の使い方、好きですね。二軍から上げた選手を即日使ってあげるのもいい。この3連戦でもマルティネスと松本剛を2戦目スタメンから外しましたし、緊急招集(詳細は後述)の福田光は即、結果を残す活躍ぶり。3戦目は機能しませんでしたけど、控えメンバーにもチャンスが与えられますし、主力メンバーにとっては休養にもなりますし、これぞ私が求めていた選手の起用法です。前監督は調子の良い選手ほど積極的に休ませていましたからね。それに異を唱えない解説陣もどうかと思って、当時は憤りしかありませんでした。調子の良い選手ほどどんどん使うべき。そういうところの新庄野球は好きですね。

さて、残念なニュースが飛び込んできました。初戦で負傷交代した水野が診断の結果全治5~6週間ということで、一軍登録を抹消されました。二塁走者の水野が打者ヒットで三塁を回った後、サードコーチャーに急に止められて足首を捻挫するという。映像を見ると森本コーチは割りと早い段階で止めているんですけどね。水野がホームしか見て無くて、コーチのジェスチャーに気づくのが遅れた感じです。しょうがないですよね、一生懸命なプレーの結果ですから。ああいうの、良く見かけますよね、現ホークスの山川選手もライオンズ時代、あれで長期離脱を余儀なくされていました。残念ですが、怪我を治してまた、一軍に戻ってきて欲しいなと思います。で、前述したとおり福田光が大活躍。そこがファイターズの不思議なところですよね。だって、二軍で1割台の福田光が一軍で2安打2打点なんて、普通は考えられないじゃないですか。ただ、やっぱりショートストップは水野なんです。一日も早い一軍復帰を願っていますよ。

明日からライオンズ2連戦、初戦は所沢、2戦目は大宮で行われます。どうでしょう、この時期の埼玉は熱いのかな?私もこの時期の埼玉に昔行ったことがありますが、北国育ちの私には堪えました。先発投手は明日は金村と発表されましたね。明後日は私は上原を予想。埼玉シリーズの後は移動日を挟んでエスコンFにホークスを迎えての3連戦。ローテーションどおり山崎福、伊藤、加藤貴の先発を予想します。

前述のとおり水野が抹消、福田光が一軍登録されました。そして今日付けで矢澤が一軍登録を抹消されましたね。新庄監督の嫌う先頭打者への四球。それが抹消された原因でしょうね。あれがヒットだったら、同じように失点していても抹消は無かったと思います。新庄監督のそこの徹底ぶりには理解を示す一方で、四球を出した瞬間、わかりやすくうなだれるのは止めた方が良いと思いますね。マウンドからも良く見えるでしょうし、投手はますます委縮してしまいます。以前から言ってるんですけどね。そろそろわかってくれないかなぁ。

トレードの噂話が絶えない最近でしたけど、ついにありましたね、巨人と埼玉西武の一対一のトレード。巨人からは松原外野手、埼玉西武からは若林外野手が交換要員となりました。両チームの成績を見ると、おそらく埼玉西武から打診したんじゃないかなぁ。松原選手が欲しいって。そこで巨人から求められたのが松原選手と似たタイプの若林選手だったのではないでしょうか。若林選手は本ブログでも何度か取り上げているとおり、北海道出身の道産子です。苫小牧市のお隣り、白老町出身で、駒大苫小牧高時代はファイターズの伊藤大海の一学年下の世代ではありましたが2年生の時からレギュラーとして活躍しておりました。その後駒大へ進学し、ドラフト4位で埼玉西武ライオンズへ入団。ルーキーながらいきなり盗塁王の可能性(高校時代はあまり足が速い印象がなかったので、この活躍には当時、驚きました)もあった中で大怪我に見舞われ、残りのシーズンを棒に振りましたが、一昨年、昨年と徐々に復活してきての今年だったんですけどね。自身が大のライオンズファンを公言しており、ご本人も驚かれたことと思います。巨人へ行ってもぜひ、頑張って欲しいなと思います。