先日、北海道で行われたプロボウリングトーナメント、グリコセブンティーンアイス杯に続いて、北海道ではラウンドワンGCB予選と札幌ライラックオープンが行われました。札幌ライラックOPは今年で3回目、今回も多くのプロアマの選手が出場していましたね。道外プロは永野すばるプロと安藤瞳プロが参戦。永野プロは優勝回数6度を数える、男子の実力派プロ。ご自身が敗退したあと、動画の実況席に入って田代小夏プロと解説をしておりましたが、相変わらず話しが面白いですね。レギュラートーナメントも、いろんなプロが解説してくれると良いのですが。安藤プロはBS放送の某人気ボウリング番組のレギュラー選手として出演されておりますし、以前地上波のドキュメント番組でも取り上げられておりましたので、ボウリングにあまり興味ない方でも知っている人はいるかと思います。ユーチューブでも活躍されていて、女子プロの中でも知名度はある方ですね。道内のプロももちろん出場していて、道内アマチュア選手との真剣勝負は映像を見ていても白熱した勝負が伝わってきました。予選、準決勝、決勝トーナメントと行われた本トーナメント。優勝は女子ジュニアの両手投げの選手でした。まだ中学生ということで、楽しくて仕方ない年齢でしょうね。私もボウリングを始めた20代前半のころはスコアが上がって上達している感じがあって、そのころって滅茶滅茶楽しかったですから。何よりも周りの大人たちが褒めてくれる。そうやってジュニアの子たちは伸びていくボウリングって、素晴らしいスポーツだなと改めて思います。本トーナメントはレギュラートーナメントと違い、ハンディキャップが設けられております。女子とジュニアにそれぞれ10ピンずつ。なので今回優勝した選手には、20ピンのハンディキャップがありました。今の時代、ハンディキャップがあるのと無いのとでは全然違います。昔はボールの性能が悪く、どうしても女子選手はパワーの男子選手に敵わなかったのですが、今はボールの性能が良いですからね。ハンディキャップ20ピンは、かなり有利に働いたことでしょう。以前、私が参加していたリーグでもこんなことがありました。ハンディキャップ40くらい持っていた男性ボウラーさんが、なんと270くらいのビッグゲームを打って、そしたらハンディキャップ込みで300越えちゃうという。もうパーフェクトどころの騒ぎじゃ無くなってきますよね、そうなると。今回優勝したジュニアの方もしっかりスコアも出しておりましたし、素晴らしいボウリングをしておりました。改めて、優勝おめでとうございますと言いたいですね。決勝トーナメント8強にはアマチュア選手7名が残り、北海道のアマチュア選手のレベルの高さがうかがえました。唯一プロで8強に残った本間由佳梨プロは元サンコーボウル所属でもありますし、なんとか勝ちたかった(会場はサンコーボウルさん)んですけどね。残念ながら準々決勝で、男子のアマチュア選手の方に負けてしまいました。4強には優勝した女子ジュニアの子の他に男子アマチュア選手3名が勝ち上がりました。男子はアマチュアといえどハンディキャップがありませんから、素晴らしいボウリングをされていたんだなと思います。出場した皆さん、本当にお疲れさまでした。

一方、ラウンドワンGCB予選は8会場中、5会場で終了しました。先日は前述のとおり札幌白石会場で行われております。結果については後日記事にしたいなと思います。以前も書きましたがラウンドワンGCBの説明を改めて。ラウンドワンGCBとはラウンドワンが特別協賛する、JPBA(日本プロボウリング協会)、JBC(全日本ボウリング協会)、NBF(日本ボウラーズ連盟)の主要3団体から代表者を選出して、真の日本一ボウラーを決する大会です。JPBAは1月から予選を開始しておりまして、全国のラウンドワン8会場で予選を行い、各部門(男女レギュラー、男女アクティブジェネレーション、男女グランドジェネレーション)を勝ち抜いた各会場のレギュラー部門は男子6名、女子7名、アクティブジェネレーション部門は参加人数によって変動しますが各会場男女とも0~4名程度、グランドジェネレーション部門は8会場すべて終わった段階で上位9名、その他シードプロ、歴代優勝プロ、ラウンドワン推薦プロらが10月に行われるJPBA決勝大会に進出します。そして各部門上位8名(グランドジェネレーション部門は6名、変更があるかもしれません)のみが11月の3団体ファイナルに進出できるということですね。今年で4回目となるGCB(グランドチャンピオンシップボウリングトーナメント)。その前もラウンドワンカップという名前で行ってはおりましたが、GCBになってからはまだ歴史の浅い大会です。予選のここまでの結果を見ると実力あるプロは順当に予選を通過しているようですね。残り3会場、まだ予選を通過できてないプロは、頑張って欲しいなと思います。

先日、地上波ゴールデンタイムのバラエティ番組に、名和秋プロ、川添奨太プロ、森本健太プロが出演されておりました。内容は名和プロと川添プロが交互に投球し、いかに相手にスペアを取らせないような、難しいスプリットの形でピンを残すかという普通ではあり得ないボウリング勝負。勝負は川添プロが勝ちましたが、とても面白くて良い企画だと思いました。そういえば川添プロ、4月に行われた全米ツアーで準優勝されたんですよね。他のプロも、どんどんアメリカに行って、勝負して欲しいなと思います。

さて、JPBAのレギュラートーナメントは6月8日~9日に行われる女子新人戦、6月13日~16日のアイキョーホームプレゼンツレディーストーナメント、6月28日~30日の東海OP(男女共催)と続きます。昨日は女子のレギュラートーナメント出場優先権をかけた下半期女子トーナメント出場優先順位決定戦が行われておりました。シード外のトーナメントプロが東海OP以降の出場権をかけて戦うんですね。12ゲームを投げて順位をつける本大会。以下、上位5名のプロの名前を列挙しました(敬称略)。

1位、川田菜摘、56期、右投げ、AVE220

2位、大坪菜摘美、49期、右投げ、AVE217

3位、小池沙紀、49期、右投げ、AVE217

4位、宮城鈴菜、42期、右投げ、AVE213

5位、秋吉夕紀、56期、右投げ、AVE213

3位までは商品はあるようですね。賞金はありません。もちろんポイントもなし。それより順位を1番でも上げて、レギュラートーナメントに出たいという気持ちの方が強いかと思います。川田プロは今年のプロテスト実技2位で合格したルーキー。秋吉プロは先日も書いた通り、JPBA出戻りプロですね。今年のプロテストトップ合格者です。小池プロはレギュラートーナメント優勝経験のあるプロ。他にもタイトルホルダーはおりまして、8位の渡辺けあきプロ、11位の内藤真裕実プロ、16位の大石奈緒プロ、19位の小林よしみプロ、24位の中野麻理子プロなどがおります。大石プロは久しく、優勝から遠ざかっておりますね。昔は絶大な人気を誇っていた同プロも、最近は上位にすら名前を残せなくなりました。若いころのダイナミックなフォームを思い出して、頑張って欲しいなと思います。北海道から参戦の倉田結プロは164名中121位。昨年より順位を落としてしまいました。来年こそ、頑張ってくださいね。