昨日で春季高校野球北海道大会が終わりました。結果は以下のとおりです。

 

一回戦

遠軽(北見1位)14-4稚内大谷(名寄1位)7回コールド

札幌国際情報(札幌D2位)2-1別海(釧根1位)

クラーク記念国際(空知1位)5-0函館大柏陵(函館1位)

駒大苫小牧(室蘭1位)11-2札幌第一(札幌B1位)7回コールド

旭川実業(旭川1位)5-3札幌大谷(札幌E1位)

北海(札幌D1位)5x-4帯広大谷(十勝1位)10回タイブレーク

東海大札幌(札幌A1位)4-3北照(小樽1位)

釧路江南(釧根2位)13-1大麻(札幌C1位)8回コールド

二回戦

遠軽5-1札幌国際情報、クラーク記念国際8-6駒大苫小牧(10回タイブレーク)、北海3-1旭川実業、東海大札幌10-3釧路江南(7回コールド)

準決勝

クラーク記念国際3xー2遠軽(11回タイブレーク)

北海4-2東海大札幌

決勝

北海3-2クラーク記念国際

 

私は一回戦の5試合を現地観戦しました。遠軽ー稚内大谷、札幌国際情報ー別海、駒苫ー札幌第一、旭川実業ー札幌大谷、北海ー帯広大谷。北海ー帯広大谷の試合は途中で帰りましたけどね。普段見ることのできない北北海道のチームを中心に、観戦しました。中でも際立っていたのが旭川実業の田中投手。去年から札幌円山球場にもスピードガンが表示されるようになって、全試合チェックしながら観戦していたのですが、私が観戦した試合の投手はだいたい120キロ台後半から130キロ台前半、中には140キロまで届いた投手もおりましたが、平均で行くと135キロ前後という感じでした。しかし、田中投手は常時140キロ台を投げ、私が確認できた中ではMAX149キロ(一部報道ではMAX151キロ)出てましたね。札幌大谷戦では2番手で登板しましたが、田中投手に代わってから札幌大谷打線、手も足も出ませんでしたね。さすがプロ注目投手、圧巻の投球内容でした。札幌国際情報と別海の公立校対決は締まった好ゲームでした。お互いのピッチャーが速い球を投げるわけでもないのですが(ともに130キロ前後)、テンポの良い試合で非常に好感が持てました。札幌第一はノーサイン野球を貫いたのかな?同校監督の菊池監督はサインを一切出していませんでしたね。春の大会なのでそういうのもアリではないかと思います。そんな中でも勝ちにこだわって4季連続の優勝となったのが北海。昨年の春から道内公式戦無敗です。別に圧倒的に強いわけじゃないんですけどね。なんでかわからないけど他校よりちょっとだけ強い。不思議なチームです。新チーム結成以降、北海の弱点は投手陣にありました。昨秋は一年生(現二年生)の松田投手が主戦を務めていましたが、今大会はベンチにも入っていないようですね。しかし、2~3か月前まで中学生だった2人の一年生投手が今大会は毎試合のように登板し、二年生の浅水投手に繋ぐというパターンで今大会も4点以内に抑え、経験豊富な先輩野手陣が相手よりも1点多く取って勝つという試合運びは他校に付け入るスキを与えませんでした。ということで、夏の南北海道は完全に北海を中心とした展開となりそうです。打倒北海の可能性があるとすれば東海大札幌、札幌日大、札幌大谷、駒苫、北照。夏までの成長に期待ですね。一方、北北海道は好投手擁する旭川実業がややリードもクラーク記念国際らが肉薄しており、まったくわかりません。旭川実業は毎年優勝候補には挙がるのですが、いつも肝心なところで負けてしまう勝負弱さが気になります。メンタルを鍛えて、夏に向けて頑張って欲しいなと思いますね。今大会準優勝のクラーク記念国際も十分優勝候補に上がると思います。だだし、同校も夏に弱いイメージがありますね。学校というよりも、むしろ佐々木啓司監督自身にそのイメージがあるのかも。昨秋は北海にコールド負けも、今大会は決勝まで勝ち進んで北海と接戦も演じました。着実に成長はしていると思うので、3度目の夏の甲子園に向けて頑張って欲しいなと思います。今大会、支部で負けてしまった旭川志峯(旧旭川大高)も夏に照準を合わせるのが上手な学校なので、侮れないですね。校名や監督が代わってからまだ甲子園に行けてませんから、そろそろ優勝したいところです。公立勢で面白いのが遠軽。私立勢に一泡吹かせるだけの実力はあると思いますね。二十一世紀枠でセンバツに出場した別海も夏の優勝は厳しいとは思いますが、頑張って欲しいなと思います。

夏の支部予選は6月22日、函館支部などを皮切りに始まります。私も都合が合えば、現地観戦して球児たちの熱いプレーを見届けたいなと思います。

話しは変わってプロボウリングトーナメント。男子シーズントライアル、スプリングシリーズは5月20日と21日、4会場で行われ、新狭山グランドボウル会場の優勝は山本勲プロ(シーズントライアル14勝目)、東京ポートボウル会場の優勝は斉藤琢哉プロ(シーズントライアル5勝目)、アソビックスあさひ会場の優勝は安里秀策プロ(シーズントライアル初優勝)、コーシンボウル会場の優勝は原口優馬プロ(シーズントライアル2勝目)でした。それぞれの会場で、良い戦いが繰り広げられたと思います。北海道から参戦の小山泰正プロは東京ポートボウル会場に出場して予選落ち、江川司プロは新狭山グランドボウル会場に出場して準決勝敗退、最終9位でした。そして5月25日~26日に行われたグリコセブンティーンアイス杯。ちょっとうっかりしてたんですけど、会場が札幌だったんですね。だから北海道からの参戦プロも多かったのかって、納得させられました。最近、うっかりが多い私です…と、愚痴はさておき、会場となったサンコーボウルさんは、道内で最もレーン数の多いセンターさん。残念ながら、私は一度も足を運んだことはありませんけどね。今大会は道内のプロだけでなく、道内のアマチュア選手も数多く出場しておりました。男子アマチュア2位でプロアマ合わせても最終9位と健闘した菊澤選手は、かつて私も同じリーグで投げておりました。両手投げの選手で、とにかくスピードがあって強い球を当時から投げていて別格の存在。今大会も映像を見ましたけど、変わらず強いボールを投げているなと、それが予選1ゲーム目でパーフェクトゲームを達成し、準決勝まで勝ち上がった要因となったんでしょうね。プロに混じっての9位は、ただただ凄いの一言。一緒に投げていたことを、誇らしくさえ感じます。その他、名だたる北海道のアマチュア選手がたくさん出場しておりましたね。みなさん、お疲れさまでした。

さて、本トーナメントの結果ですが、男子の優勝は山本勲プロ。通算20勝目、永久シード獲得です。おめでとうございます。レフティで永久シードは、初めてだったんですね。それにしても山本勲プロの毎度の安定感はなんなんでしょうね。今月に入って開幕戦が3位、シーズントライアル優勝、そして今大会も優勝ですからね。昨年は惜しくも三冠を逃した山本勲プロ。今年は幸先良いスタートを切りました。惜しくも2位の藤永北斗プロも調子良いですね。開幕戦で初優勝を果たし、あわや連覇の可能性もありました。プロ2年目の藤永プロから、今年は目が離せなくなりそうです。そして3位に入った増田優希プロは、先日プロになったばかりの高校生プロボウラー。今大会は今年の新人の中ではプロテストトップ合格者のみ出場資格が与えられていて、ルーキーでは男子は増田プロのみ参戦となったわけですが、素晴らしい活躍を見せてくれました。その前のシーズントライアルでも東京ポートボウル会場で予選1位通過、惜しくも優勝とはなりませんでしたけど健闘しましたしね。藤永プロ同様、注目の若手です。女子の優勝決定戦はワンショットプレーオフまでもつれ込む大熱戦となりました。永久シード保有者の姫路麗プロと通算5勝の若手実力者、久保田彩花プロの対戦。序盤から一進一退の攻防は7フレーム目からターキーを持ってきた久保田プロの優位で最終10フレーム目を迎えました。20ピン以上(簡単に言うと、スペアとストライク)で久保田プロの優勝、プレッシャーをかける意味でも姫路プロはターキーを持ってこないと逆転優勝は不可能という状況。先投げの久保田プロは一投目を9本カウント、二投目見事にカバー。三投目ストライクなら久保田プロの勝利、9本以下なら姫路プロの結果待ちという状況でストライクを持ってこれず9本カウントとなってしまいました。その結果を受けて後投げの姫路プロはターキー。223vs223でワンショットプレーオフ(一投ごとのカウント勝負)に突入しました。最後は姫路プロが力尽きて9本カウント、久保田プロはストライクということで久保田プロの優勝。通算6勝目、おめでとうございました。久しぶりに白熱した試合を見た気がします。北海道のプロの結果は江川司プロ(最終17位)、本間由佳梨プロ(最終21位)、倉田萌プロ(最終27位)が準決勝敗退、小山泰正プロ、山口健治プロ、川浪隆弘プロ、倉田結プロは予選落ちでした。本間由佳梨プロはホーム(元サンコーボウル所属)だったのでもう少し活躍して欲しかったかなと…プロの方々も皆さんお疲れさまでした。おそらく来月行われる札幌ライラックOP(6月2日、会場=サンコーボウル)も出場されることと思います。北海道のアマチュア選手の方々も出られることでしょう。注目したいなと思います。

次戦は6月4日に行われる下半期女子トーナメント出場優先順位決定戦ですね。北海道からは倉田結プロが参戦。頑張って欲しいなと思います。