今日は5月22日から行われる春季北海道高校野球大会の組み合わせ抽選が行われましたね。組み合わせ結果については後日記事にするとして、今回は前回の続きで残る札幌支部5ブロックを振り返りたいなと思います。

Aブロックは予想通り、東海大札幌が圧倒的な強さで優勝しました。昨秋の北海道大会準優勝校でもありますし、妥当なところですね。夏の札幌支部は例年9ブロックが割り振られます。なので優勝なら夏のシード権は確実、準優勝だと春の準優勝5校のうち、2校が同じブロックに入ることになるんですね。ただし3校は確実にシードされますから、やはり決勝には進みたいところ。そういう意味では同ブロックの東海大札幌と決勝まで当たらなかった、逆のトーナメントゾーンのチームはどの学校にもそのチャンスがあったわけですが、やはり準決勝は北星学園大附と札幌創成という私立どうしの対戦となりました。結局、札幌創成が勝って決勝進出、同校が第2シードということに。しかし、東海大札幌に敗れて夏はノーシードで迎える札幌光星もおりますし、東海大札幌以外は夏も熾烈な代表校争いが続きそうです。

Bブロックは札幌第一が3試合すべてで二桁得点、貫録を見せました。しかし、失点も多い。相変わらず投手力が弱い印象です。第2シード争いは札幌龍谷学園、恵庭北、市立札幌新川あたりの争いかと思ったら、札幌支部唯一の連合チームがまさかの快進撃。恵庭北などを破って準決勝に勝ち進みました。これにはびっくりしましたね。今大会一番の驚きではなかったでしょうか。4校の連合ということで、学校名を見ても毎年単独でチームを作れない学校ばかりで、単独で出場しても一回戦を勝ったことなど記憶も無いくらいの、そういう学校ばかりでしたから尚更驚きました。準決勝の札幌龍谷学園戦も善戦しましたし、連合チームの健闘が光ったBブロック。その中で連合チーム4校のうちの一つである札幌あすかぜ高は、報道によると北照高で8度甲子園に出場し、センバツ大会ではベスト8の実績もある河上敬也氏が4月から同校の監督に就任したんですね。河上監督は30年以上北照の監督を務め、数多くのプロ野球選手を輩出してきましたが、部員への体罰が発覚して2015年に監督を辞任、アメリカへの野球留学、兵庫県の通信制高校野球部監督、北海道独立リーグの監督を経て札幌あすかぜ前監督との繋がりで同校の監督就任に至ったようです。札幌あすかぜは普通の公立校でもありますし、北照の時のように選手を集めてくることは基本的にはできませんが、それでも何かが変わりそうな、そんな期待を抱かせてくれるニュースとなりました。第2シードは札幌龍谷学園が獲得しております。

Cブロックは予想通り大激戦でした。昨秋の代表校である酪農学園大附とわの森三愛を筆頭に、強豪私立の札幌静修、伝統校の北海学園札幌、新鋭私立の文教大附属、文武両立の札幌東、進学校の札幌旭丘など、どこが勝ち上がってもおかしくありませんでしたが、公立の中では比較的実力のある大麻(おおあさ)が決勝でとわの森三愛を破って優勝しました。春の代表は20年ぶり、3季通してもその年の夏以来の代表ということになりますかね、記録を遡ると。特に札幌東戦、文教大附属戦は接戦。決勝の江別市決戦にも完勝し、見事な優勝でした。夏は第1シードに大麻、第2シードに酪農学園大附とわの森三愛が入ります。

Dブロックはセンバツ出場の北海が、やはり強かったですね。準決勝で札幌日大を3-2、決勝で札幌国際情報を1-0で破って優勝しました。北海は無条件で春季北海道大会出場が決まっているため、準優勝の札幌国際情報も同大会に出場することになります。実は今大会、唯一現地観戦したのが同ブロック準決勝の北海vs札幌日大の試合(同日行われたCブロック準決勝の大麻vs文教大附属も観戦しました)でして、試合内容は序盤に北海が2点を先制も、すぐに札幌日大の9番1番打者が連続ホームランを打って追いつき、2-2のまま終盤へもつれるという期待通りの接戦でした。北海は複数の投手の継投で札幌日大に追加点を与えず、札幌日大も昨夏南北海道大会4強の原動力となった小熊投手がテンポの良い投球で北海打線を抑えていくという展開。終盤に勝ち越した北海が3投手の継投で逃げ切ったゲームでしたが、北海の2番手以降の投手、良かったですね。背番号は20番とか21番という大きめの番号を付けていましたが、夏までの成長が本当に楽しみだなと感じさせてくれました。札幌日大の課題はやはり打線でしょうね。下位打線からの連続本塁打はさすが力のあるところを見せてくれましたが、北海の先発投手が右のスリークォーターで、9番1番の左打者は比較的捉えやすい印象がありました。二番手以降の投手からはほぼ快音が聞かれず北海ペースになってしまったことが残念な印象。それともう一つ、両校の違いは野球の緻密さにあると感じました。これは今に始まったことではありませんが、走攻守すべてにおいて、北海の緻密さが上回っていたような、そんな気がしますね、野球の専門家ではないので上手く説明できませんけど。その差を埋めないことには甲子園は厳しいのではと、改めて感じさせられました。点差以上に、野球の質の違いの差があったように思います。北海が第1シード、札幌国際情報が第2シード、札幌日大はノーシードで迎える今夏。札幌日大がどのブロックに入るかによって、非常に他校の脅威になることでしょう。

Eブロックも予想通り札幌大谷が優勝しました。昨夏南北海道大会ベスト8、秋初戦敗退の立命館慶祥が決勝まで勝ち上がり、夏の第2シードを獲得。立命館慶祥は今年はどうかと思われたんですけれども、さすがですね。きっちり夏に向けて仕上げてきております。北海道科学大高や札幌山の手の私立勢、札幌白石、札幌北、恵庭南の公立勢も夏のくじ運によってはチャンスはありますからね。頑張って欲しいなと思います。

さて、話しは変わって北海道日本ハムファイターズ。今週は平日のデーゲームという一風変わった時間帯で行われたエスコンFにライオンズを迎えての2連戦でしたが、何も言うことはありません。完璧な2連勝でした。これで週末のマリーンズ戦から5連勝、正直、怖いくらいの強さです。山崎福がまたも完投勝利し、一軍再昇格を果たしたばかりのスティーブンソンが初の猛打賞、水野もプロ初本塁打。選手みんながノビノビとやれてるなって、そこが他球団との大きな違いなのかなって思います。この調子で今日からの千葉3連戦も頑張ってもらいましょう!今日の先発は金村ですね。私は加藤貴を予想したんですが、中8日の金村の空き過ぎに配慮したのでしょうか。来週は交流戦前の最後の週、エスコンFと仙台での6連戦となっております。エスコンFにバファローズを迎えての3連戦は山崎福、上原、福島の先発投手を予想。本来なら北山が入ってくるはずだったんですけど前回の登板後、二軍降格となりました。なぜ?と思ったファンも多いと思いますが、これも好調だから成せる技。成績が上がってなかったら、おそらく北山を抹消する決断には至らなかったと思います。チーム状態が良いうちに二軍で調子を上げてもらおうと、そういう配慮ではないのかなって思いますね。変わって上原、福島の昇格を予想しましたが、可能性としては先日支配下登録された柳川の可能性もあると思っていて。新庄監督は先日、交流戦前のイーグルス戦か甲子園での交流戦の初戦の先発をちらつかせましたが、どうなんでしょうね、日曜日と火曜日は毎週、伊藤と山崎福が投げてるんですよ。その大エースのポジションを奪ってまで若い投手を投げさせる意味がありますかね?それなら来週のバファローズ戦の方が現実味がありますし、ホームゲームですからファンへのお披露目という意味でもぴったりの舞台のような気が私はしますけど。ただ、新庄監督という人は変に有言実行的なところがありますから、イーグルス戦か阪神戦になるのでしょうね。週末の仙台での3連戦の先発投手は金村、加藤貴、伊藤を予想しますが、前述したとおり伊藤ではなく柳川の可能性も。そうなると、ローテーションがズレてその後の交流戦6連戦の頭に伊藤、2戦目に山崎福(もしくは山崎福、伊藤の順)ということになりますね。来週は先発投手の起用について、注目したいなと思います。