明後日の日曜日に初日を迎える大相撲5月場所。5月場所は夏場所とも呼ばれますね。なぜ、「5月」が「夏」なのでしょう?実は、旧暦の5月は「夏」に該当するのだそうです。昔は年二場所であったり四場所であったりしてましたが、昭和に入ってからも5月場所は一貫して「夏場所」と呼ばれており、その流れのまま今日に至ったものと思われます。因みに今は東京場所が1月、5月、9月と年3回あって、それぞれ初場所、夏場所、秋場所と呼ばれていますね。地方場所は3月が大阪場所(別名は春場所)、7月は名古屋場所、11月は九州(福岡)場所。ただ、日本相撲協会は現在、夏場所とは公には一言も謳っていません。春場所や秋場所もしかり。あくまでも正式名称は1月、3月、5月、7月、9月、11月場所ということですね。以上、雑学でした。

さて、5月場所で注目されるべき存在であった2力士が休場すると報道されておりました。朝乃山(小結)は、約3年ぶりに三役返り咲きも、膝の怪我で調整が大幅に遅れたもよう。でも、よく休場の決断をしたなと思って、最近のお相撲さんは無理してでも出る傾向にあるじゃないですか。まぁ、休場を決断したということは相当膝の状態が悪いのかなと思うのですが、ここで全休しても番付的には幕内に残れますからね。完治させて来場所出場すれば優勝の可能性もありますし、そうすれば一気に番付を上げて三役を狙える地位まで上がってこられます。まだ30歳、老け込む歳ではありませんので、焦らず、怪我を治して欲しいなと思います。先場所優勝の尊富士(前頭6枚目、自己最高位)も先場所痛めた怪我が完治せず、休場を発表。朝乃山は膝、尊富士は足首の靭帯損傷ということですね。私も柔道の試合で膝の靭帯を痛めたことがありましたけれども、なかなか痛みが引かないんですよね。しばらくはベットに足を上げるのも辛くて。両力士とも途中出場は考えていないということで、前頭6枚目の尊富士は来場所十両へ陥落することが濃厚ですが、まだ25歳、これからいっぱいチャンスはあるでしょうからね。来場所以降怪我を完治させて、頑張って欲しいなと思います。

大関2場所目の琴ノ若は、今場所から四股名を琴櫻に変えて臨みます。元横綱の祖父の四股名を頂いたと言うことですね。さしづめ「二代目琴櫻」ってところでしょうか。私自身は初代の琴櫻の相撲は生で見たことはありませんが、おじいちゃんを超えるような横綱になって欲しいなと思います。あっ、まだ大関なので気が早いか…先場所は新大関で10勝は立派。しかも終盤まで優勝争いに絡んでましたしね。他の3大関は新大関の場所でいずれも途中休場か8勝止まりでしたから、琴ノ若…じゃなかった、琴櫻への期待は否が応でも膨らみます。豊昇龍(大関)は先場所、大関で一番の好成績(11勝)を上げました。しかし大関陣との対戦は琴ノ若戦のみ、言ってみればほとんどが自分より番付下位との対戦でした。ましてや新大関の琴ノ若よりも先に優勝戦線から脱落し、決して褒められた内容ではありません。先場所も書きましたが、今の相撲内容では良くて12勝、これでは横綱なんて夢のまた夢ですからね。考え方を改めて、頑張って欲しいなと思います。貴景勝(大関)は先場所、なんとか勝ち越しました(8勝)。怪我に苦しめられて綱取りどころではないと思いますが、それも突き押し相撲の宿命。怪我に苦しみたくないのであれば、差し身も覚えることですね。霧島(大関)はなぜ、先場所負け越したのか、理由がわかりません。意外と精神的脆さがあるのでしょうか。とにかく今場所はカド番ですから、最低でも勝ち越し目指して、いや、本来なら優勝争いに絶対加わらなければいけない大関なんですけどね。頑張って欲しいなと思います。

三役力士で一番の注目は何と言っても新三役の大の里(小結)。角界入りしてまだ一年、素晴らしいスピード出世ですね。ただ、下積みを知らないと勘違いを起こしがち。それはどの世界でも言えることだと思います。場所前に自身の不祥事があって、協会からは厳重注意処分という、寛大な処分をいただきました。おそらく次は無いですからね。気を引き締めて、心技体の備わった立派なお相撲さんになっていただきたいなと思います。

照ノ富士(横綱)は先場所は腰を痛めて途中休場、今場所の出場も危ぶまれましたが出場することになったようです。照ノ富士はとにかく序盤が勝負。特に初日は大の里が相手ですからね。場所を占う意味でも大事な一番。大注目です。大栄翔(前頭筆頭)は約一年守ってきた三役の地位から陥落、今場所は平幕力士として相撲を取ります。優勝経験もあるお相撲さんですからね。頑張って欲しいなと思います。高安(前頭3枚目)は、上位総当たりの番付とはいえ、先場所から調子は良さそうです。先場所同様の相撲が取れれば、或いは「アレ」に手が届くかも知れません。阿武咲(前頭5枚目)も面白い存在です。上位戦が組まれても後半になりますから、序盤で勢いがつけば優勝争いを引っ搔き回しそうな、そんな予感がします。新入幕の欧翔馬(前頭14枚目)と時疾風(前頭15枚目)はともに27歳(学年は時疾風の方が一学年上)と年齢的にはもう若手と呼べる年齢ではありません。それだけ苦労して掴んだ新入幕、頑張って欲しいなと思います。北海道出身の一山本(前頭12枚目)は、なんだかこの辺りの番付に落ち着いた感じがしますね。いやいや、唯一の道産子関取ですから、貪欲に、上を目指して欲しいなと思います。

話しは変わって北海道日本ハムファイターズ。今週はホークスとの3連戦でしたけれども、残念ながら今季初の同一カード3連敗となりました。いわゆる「3タテ」ってやつですね。先日も書きましたけども、いやあ、今のホークスは強い!ファイターズも決して悪い野球をやっていた訳ではないと思うんですが、ホークスはその遥か上を行っちゃってるような、他のチームと明らかにレベルが違いますね。点差だけ見れば接戦のように見えますが、実力的にはかなりの開きがありました。まぁ、こういう時もありますよ。切り替えて今日からのエスコンFでのマリーンズ戦に臨みましょう!今日の先発は私の予想に反して福島ですね。そして明日は加藤貴。じゃあ、なぜ先週伊藤と加藤貴のローテーションを入れ替えたのでしょう?しかも加藤貴を中5日にしてまで。謎ですね。こういう謎采配が一番いけないんですけどね。その伊藤は3月4月度の月間MVPを受賞しました。プロ4年目で初受賞、おめでとうございます。益々チームの勝利に貢献して欲しいなと思います。

北海道日本ハムファイターズは、育成契約選手の柳川大晟を支配下登録すると発表しました。柳川は大分県出身で、九州国際大付高から育成ドラフト3位で入団したプロ入り3年目、150キロを超える直球が魅力の20歳の投手。同期入団の育成選手が続々と支配下契約されるのを見て腐りかけた時期もあったそうですが、本人の努力の甲斐あってこの度、ついに支配下契約を勝ち取りました。今季は柳川と同学年で同期入団の福島も支配下契約されて一軍で頑張っていますからね。切磋琢磨して頑張って欲しいなと思います。最近のファームの試合では先発を任されているということで、おそらく近々一軍で先発デビューすることが濃厚だとは思いますが、新庄監督は将来的にリリーフで育てたい腹積もりのよう。いずれにしても自分の特徴を活かして、まずは楽しんで投げて欲しいなと思います。