先週末からのビジター6連戦。北海道日本ハムファイターズは昨日まで2勝3敗、今日は是が非でも勝って勝率5割をキープしたいところです。先日から書いてますが、この時期順位などどうでもいい話。しかし、勝率は常に気にして戦わないといけません。ビジターゲームでしかも相手が昨シーズンの覇者バファローズと、ここまで圧倒的な強さを見せるホークス相手ですから、難しい試合になるのは覚悟してました。なんとか今日の試合に勝って、この6連戦を5割で乗り切りたいところです。

この6連戦中、ファイターズは今までと変えたことが二つありました。一つ目は今季初めて、先発投手(加藤貴)を中5日で起用したこと。私は先日、中4中5の昨年の起用法に異論を唱えましたが、中5日については状況によっては理解はできます。あくまで個人的見解ですが、わざわざローテーションを崩した理由は加藤貴をカード頭に持っていきたかったのかなと思うんですね。先週の6連戦の頭に、ローテーション事情から鈴木が先発せざるを得ませんでした。ただ、まだ実績の乏しい鈴木にカード頭は酷だし、長いイニングが見込めない投手では連戦の初戦からリリーフ投手を継ぎ込んでブルペン陣が疲弊してしまうおそれが大。なので一番使い勝手の良い加藤貴を登板間隔を短くしてカード頭にすべく中5日で起用したのではないでしょうか。それなら理解はできますし、週末のバファローズ戦で加藤貴は90球投げて無いんですよね(2試合続けて90球未満)。これはおそらく中5日の次戦を考えての球数制限だったと思います。明後日(5月10日)からエスコンFでマリーンズ3連戦がありますけども、おそらく初戦に中5日で加藤貴、2戦目は中9日で福島、3戦目はローテーションどおり中6日で伊藤ではないでしょうか。その後は休養日を挟んでエスコンFでライオンズとの2連戦、移動日を挟んで来週末は千葉でマリーンズ3連戦。ホームゲームが多くて休養もできる計8試合、5勝はして欲しいですね。ライオンズ2連戦の先発投手は山崎福と北山、千葉の3連戦は加藤貴、金村、伊藤と予想します。

二つ目の変わったことは、開幕から一貫して3番で使い続けた万波を5番(昨日は6番)に打順変更したこと。おそらく首脳陣は万波の状態が良くないと見て打順を下げたんでしょう。確かに三振も増えて状態が良いようには見えませんもんね。しかし、先日も書きましたがヒットは要所で出てるんですよ。タイムリーヒットも打ててるんですね。ましてや新庄監督は開幕前、万波だけはスタメン確定みたいなことを仰っていたじゃないですか。だから3番に固定し続けたわけで。そうと決めたのなら極力、いじって欲しくないなと思いました。なんか、この状況って病気と似てる気がするんですね。病気って、「病は気から」とは良く言ったもので、入院したり薬を処方されたり病人扱いされると一気に具合が悪くなる気がするじゃないですか。それと一緒のような気がしていて。打順を代えられて「あなたは調子が悪いですよ」って言われているように万波が捉え始めて、さらに調子を落とすっていう。休養のためにスタメンを外れるなら良いとは思うんですが、あからさまに打順を代えられると万波自身にも悪影響が出ますし、他の打者陣にも影響が出るような気がして、私はよっぽどのことが無い限りは3番を外して欲しく無かったなと思いましたね、もう、手遅れですけど。

ファイターズはホークスに連敗して、実に約3週間ぶりの連敗となったわけですが、いやぁ、強いですね、ホークスは。強い+勢いが感じられます。ファイターズも勢いがあってここまで好成績を上げておりますが、ホークスはさらにその上を行っちゃってる気がしますね。決してファイターズの戦い方が悪い訳ではなく、ホークスが強い。それは認めざるを得ないと思います。しかし、私があえて苦言を呈するとすれば、それは監督や選手のコメント。昨年から言い続けておりますが、先発投手のリードされた状態で降板したあとのコメントで、「逆転してくれることを信じて頑張って応援します」と言うんですね。いやいや、応援するのは当たり前だし、自分の悪かったところだけをコメントして良くない?って思うんですよ。頑張って応援するってのも変な話で、貴方の頑張るべき場所はマウンドの上であってベンチではない。次戦に向けて何を改善したいのか、そういうことを話した方がずっと建設的でファンも聞きたいことだと思うんです。もしくは昨年から言ってますが先発投手だけ反省の弁ってどうなの?って。4番打者がチャンスに打てなくても試合中に反省のコメント出さないじゃないですか。要らないですよね、先発投手の試合中における後ろ向きなコメント。頑張って応援したからといっても逆転なんかそうそうできるもんでもないですし。むしろ、例えば意味不明な野手の交代とか、たまにあるじゃないですか。そういうことを、もっと試合中明らかに出来ないんですかね?テレビやラジオも、少し考えていただきたいなと思います。新庄監督のコメントにも不満があって、昨日の敗戦後、「誰のせいでもない」ってコメントされてるんですけれども、ひと言、「選手を使ったのは自分なので、自分が悪い」と言えば株は上がる気がします。それを伝え聞いた選手はなにくそと思えると思いますし、あくまで監督に責任は無いって聞こえちゃうんですね。まぁ、敗戦後ほとんどコメントを出さない新庄監督にしてみたらコメントしただけましかなとは思いますが。近年の風潮で、優勝すると過剰に監督がもてはやされるじゃないですか。昨年の岡田監督(現阪神)や栗山英樹氏(前北海道日本ハム監督)、そして優勝はしてませんけど新庄監督もそう。共通してるのはマスコミ受けが良い監督さんばかり、もてはやされます。一方、実績がありながら評価されない監督さんもいらっしゃいますよね。落合博満氏(元中日監督)や中島監督(現オリックス)など。共通してるのはマスコミ受けが悪いことと、出身地くらいかな?つまり、マスコミの報じ方一つで世間に与える印象が全然変わってくるということです。あくまで個人的見解ですが、勝った要因は監督じゃなくて選手なんです。選手が頑張ってくれたおかげなんです。でも、負ければ責任は選手ではなく監督にある。監督とはそういうものなんじゃないでしょうか。解説者もチームが弱いと選手を批判してばっかりで監督を擁護しがちですが、まったく逆だと思いますよ。監督の采配や教えが悪いからチームは弱いんです。そして強い時は選手がしっかりコーチの教え通りに動けているから強い。メディアや解説者は、肝に銘じて欲しいなと思います。

週末から今週にかけて、一軍と二軍の入れ替えが激しく行われました。抹消されたのは鈴木、奈良間、清宮、北浦、昇格したのは矢澤、今川、野村、堀。鈴木は調子云々ではなく、先発、リリーフどちらでも行けるようにということでの再調整でしょう。先発5~6番手がまだ決まっていませんからね。今のところは金村と福島に託すでしょうが、この二人でシーズンを乗り切れるとは首脳陣も思ってないでしょうし。二人とも登板間隔を空けないと故障にも繋がると思いますから、今後、必ず鈴木の力が必要になってくると思います。もちろんバーへイゲンや上原の力も必要ですからね。待ってますよ。清宮は残念ですが、故障で出遅れてるんでね。それだけでもチャンスは遠退いた上に、1割にも満たない打率では致し方ないでしょう。奈良間はセカンド候補者争いに敗れた感じですね。今、一軍には中島、加藤豪、石井、上川畑、細川、そして奈良間とセカンド候補者がいるんですけれども、チームの二塁手をみんな一軍に上げちゃってる形なんですよね。だから二軍の試合では外野手や捕手がセカンドを守ることも、しばしば起きています。それだけみんなにチャンスを与えて見極めてきたということですね。その中でついに、脱落となったのが奈良間ということでしょう。ただ、別に実力が劣るとかそういうことではなく、今の一軍で他のセカンド陣は必要だったということです。奈良間については、まだまだチャンスはいっぱいあると思いますからね。頑張って欲しいなと思います。昇格組の野村以外の3選手は今季初昇格。堀はいつ以来でしょう?1年以上一軍で投げていないのではないでしょうか。数年前は最多ホールドも獲得した投手ですからね。期待しております。矢澤は、今季は投手に専念するのかな?早めにどちらかに決めた方が、個人的には良いと思うんですけどね。今川はやっとという感じですが、昨年も一軍に来るとなかなか厳しかったですからね。成長の跡を見せて欲しいなと思います。