サッカーのU23アジアカップが中東のカタールで行われておりますが、先日、日本代表は決勝進出を決め、パリ五輪出場権も獲得しました。まずは、おめでとうございますですね。グループリーグで韓国に敗れたものの、中国、アラブ首長国連邦、カタール、イラクを破って決勝進出を決めた日本U23代表チーム。さすがです。ほとんどの試合を見てましたけれども、アジアのレベルも上がったんでしょうか、日本にとって楽な試合は一つもありませんでした。日本に勝った韓国は準々決勝でインドネシアに負けておりますし、日本代表には最後まで気を引き締めて、優勝目指して頑張って欲しいなと思います。ところで代表メンバーの中でも中心選手として活躍していた松木玖生選手。高校サッカーファンの私はもちろん以前から知っていましたが、北海道室蘭市出身の道産子なんですよね。中学からは青森山田に進学して高校時代は選手権でチームの大黒柱として優勝もしておりまして、その頃から必ず日本代表のユニフォームを着ると確信しておりました。今は日本のプロチームに所属しておりますが、もうまもなく海外に移籍するでしょうし、まだ21歳ですからね。将来必ず、A代表で中心選手になって、ワールドカップを獲ってくれものと思います。

全日本柔道選手権が先日、NHKで放送されておりました。この大会は、今はめっきり少なくなった体重無差別のトーナメントで、「柔よく剛を制す」を地で行く大会。私が高校時代は春の高校選手権の個人戦などは無差別で行われておりましたが、今は体重別となっており、ちょっと残念に思っておりました。なので、近年では非常に貴重な体重無差別なんですね。昔は小川直也選手(バルセロナ五輪95kg超級銀メダリスト)vs古賀稔彦選手(バルセロナ五輪71kg以下級金メダリスト、アトランタ五輪78kg以下級銀メダリスト)などという夢のような対戦もありました。各階級の王者の対戦が見られるんですから、こんな嬉しいことはありませんね。ただ、今大会はオリンピック前ということで、残念ながら男子も女子もトップクラスの選手は出場しなかったようです。残念ではありましたが、それでも昨年の全日本王者など、強くて有名な選手も出ておりましたし、とても面白い大会だったと思います。その中で女子優勝の瀬川麻優選手は、北海道石狩市出身の道産子。失礼ながら私は良く存じ上げない選手でしたが、北海高時代はインターハイ個人戦で3位になってるんですね。昨年入籍されたそうで、優勝インタビューで旦那さんに「愛してるよー」って、明るくて良いじゃないですか。大会中、ずっと旦那さんがつきっきりでアドバイスを送ったり練習相手になっていたそうですからね。麻優選手が優勝して旦那さんの方が泣いていたそうですし(麻優選手は終始笑顔)、まだ26歳、次のオリンピック目指して頑張って欲しいなと思います。

北海道日本ハムファイターズは、今週ライオンズとの2連戦に1勝1敗でした。初戦は山崎福が1失点完投、素晴らしかったですね。正直申しまして、山崎福は開幕から何試合か投げてますけれども、ここまで安定感あるピッチングをしてくれるとは思いませんでした。というのもバファローズ時代、山崎福はファイターズに良く打たれていたので。逆に苦手のファイターズを相手にすることが無くなったおかげで楽に投げられてるのかな?2戦目は福島、金村、齋藤友貴哉の継投で最後は齋藤が打たれてサヨナラ負けでしたけども、3人とも、いわゆるテスト的な意味合いの登板なんですよね。福島は先発ローテーションに残れるかどうか、金村は長いイニング投げさせて次の登板で先発できるかどうか、齋藤は金村の抜けるセットアッパーの適正があるかどうか。福島は5回1失点、金村は3回無失点と一応合格ということで、二人とも次の先発は近いうちにセッティングされるかと思いますが、齋藤はやはり楽な場面で投げさせた方が良いでしょう。オープン戦みたいな選手起用も、貯金があるからできること。今日からはバファローズ、ホークスとのビジター6連戦。ファイターズにとっては今季初の6連戦となります。今日のバファローズ戦は今季初めて、万波の打順を代えてきましたね。3番田宮、4番マルティネス、5番万波。私は開幕前から万波は5番でと言い続けてきましたので、この打順の方がしっくりきます。おそらく最近の万波の調子を考えて、楽な打順でということなのでしょう。田宮の3番も、私は以前から推奨してきました。捕手というポジションがどうかなと思っていたのですが、田宮みたいなバッターは5番タイプではありませんでしたからね。良いと思います。ただ、これを固定にはしないでしょう。あくまでも一時的な感じではないでしょうか。今日から始まる6連戦は今後を占う意味で大事な6連戦となります。今日は3-0でバファローズを下しました。先発の鈴木健矢が5回を1安打無失点としっかり仕事をして、リリーフ陣も相変わらずの安定感。明日からの5試合も、頑張って欲しいなと思います。

ところで私は、ファイターズファンである以上に道産子ファンでもありまして、ライオンズの若林楽人選手、素晴らしいサヨナラホームランでしたね。白老町出身で駒大苫小牧高~駒澤大を経て、2020年ドラフト4位でライオンズに入団、ルーキーイヤーではいきなり開幕を一軍で迎えて春先は盗塁王争いを独走していたものの、怪我で戦列を離れてその後2年ほど苦しんだ時期がありました。決して長打が売りの選手ではないのですが、ファイターズ戦で1試合2本塁打、感無量でしたね。サヨナラホームランの後、同じく道産子の佐藤龍世選手(内野手、厚岸町出身、北海高~富士大~埼玉西武~北海道日本ハム~埼玉西武)と何度も抱き合って、喜んでいましたけど道産子同士、仲いいんでしょうね。道産子といえばホークスの川村友斗選手(外野手、松前町出身、北海高~仙台大~福岡ソフトバンク)も活躍してますし、こんなに嬉しいことはありません。ファイターズも伊藤大海(投手、鹿部町出身、駒大苫小牧高~駒澤大中退~苫小牧駒大~北海道日本ハム)が安定感抜群の投球でチームの勝利に貢献してますし、先日一軍昇格も福島と入れ替えでまた二軍に落とされてしまった福田俊(投手、札幌市出身、横浜創学館高~星槎道都大~北海道日本ハム)、一軍で安定した投球を見せている杉浦稔大(投手、帯広市出身、帯広大谷高~国学院大~東京ヤクルト~北海道日本ハム)、今季まだ一軍昇格のない玉井大翔(投手、佐呂間町出身、旭川実業高~東農大オホーツク~新日鐵住金かずさマジック~北海道日本ハム)、将来期待値の高い根本悠楓(投手、白老町出身、苫小牧中央高~北海道日本ハム)、ベンチには欠かせない存在の伏見寅威(捕手、千歳市出身、東海大四高~東海大~オリックス~北海道日本ハム)、二軍では無双状態の今川優馬(外野手、釧路市出身、東海大四~東海大北海道~JFE東日本~北海道日本ハム)、育成契約で古巣に戻ってきた鍵谷陽平(投手、七飯町出身、北海高~中央大~北海道日本ハム~巨人~北海道日本ハム)といった道産子選手がおります。頑張って欲しいですね。

ただ、我々ファンが若林選手を褒めるのと敵将の新庄監督が褒めるのでは意味合いが違います。新庄監督はライオンズ戦のサヨナラ負けの後のコメントで、「今日はもう若林君ですよ」と若林選手を褒め称えるようなコメントを発しましたが、それは監督という立場上してはいけないコメントではないでしょうか。少なくともこれまでの監督さんは言わなかったですよ、サヨナラ弾を打った相手の選手を褒める言葉なんて。味方の何がいけなくて負けてしまったのか反省する言葉から始めないといけないのでは?まずは味方の選手やファンに目を向けて欲しいなと思います。

海外では待ちに待ったと言いますか、昨オフ、ポスティングシステムによりマイナー契約を結んだ上沢直之投手が、ついにメジャー昇格、初登板を果たしました。春先は打たれもしましたけど、ファイターズ時代から良くなかったですからね、春先は。GWあたりから徐々に調子を上げて夏場は絶好調になる投手ですから、心配はしておりませんでしたがやっぱりいざ、メジャーで投げたとなると嬉しいもんです。しかもリリーフで2回無失点、完璧じゃないですか。上沢投手は正直、有原投手(現ソフトバンク)と違う思い入れがあるんですよね。ファイターズのために10年以上、右腕を振り続けてくれて、弱いチーム状態の時も腐らず、一生懸命投げてくれていました。だからこそ、マイナー契約でも頑張って欲しいと思えたわけです。しかしこれでやっと、日本人メジャーリーガーとして報道番組等で大谷選手らと一緒に名を連ねることができますね。今までは日本人メジャーリーガーに名前すらありませんでしたから、個人的には寂しい想いをしておりました。まだスタートラインに立てただけですが、一日でも長く、メジャーで頑張って欲しいなと思います。