今日は今週のニュースから、個人的に気になった話題を記事にしたいなと思います。

大相撲界で不祥事がありました。大の里(先場所前頭5枚目で11勝)が、未成年の力士と飲酒したということで、部屋の親方である二所ノ関親方(元稀勢の里)と大の里に厳重注意処分が下されたということです。記事では「部屋内で」とあるので、処分対象者から大の里と未成年力士がサシで部屋の中でお酒を飲んでいたということになるんでしょうか。ただ、詳細は良くわかりません。大の里が誘って上下関係上未成年力士が断れない状況の中で飲酒に至ったのか、それとも未成年力士の飲酒が常習的で、それなら一緒に飲もうかとそのような流れの中で飲酒に至ったのか、いずれにしてもコンプライアンスに厳しい昨今ですからね。果たして厳重注意処分が妥当なのかどうか、意見が分かれるところでしょう。ネットニュースのコメントなどを見ると、大相撲ファンからは処分内容は妥当の見解が多いような気がしますね。今回、二所ノ関親方からの報告で発覚したということなので、おそらく大の里も反省の色を示していたということでそういう処分になったのかなと思いますが、未成年の飲酒は立派な犯罪なので、親方と大の里が同じ処分ということに、個人的にはかなり違和感を持ちました。それとなぜ、未成年力士の処分が公表されていないのかも不思議。というか、公表されてないのでお咎めなしということなんでしょう。前述したとおり、どういう状況下で飲酒に至ったかわからないので処分しろとかそういうことを言うつもりはありませんが、だったらこういう状況でお酒を飲んでしまいました、本人も深く反省してるので今回は処分は見送ることにしましたとか、協会から何らかのコメントが出されても良いような気がします。法律的には今回のような状況では未成年者に罰則規定はなく、協会からの処分が無くても全然良いのですが、公表された内容が少なすぎるので、もっと開示しないといけないのではないかと思いました。一方大の里は、法律的にも処罰の対象になりますから、謹慎とか一場所出場停止とか、それくらいの処分はあって然るべき。少なくとも親方と同じ処分は納得がいきません。昔は許されたとか、体育会系では当たり前とか言う人もいるかも知れません。ただ、はっきり言えるのは昔も許されていないということ。20年近く前、元アナウンサーが未成年のアイドルと飲酒したということで無期限の謹慎処分を受けたことがありました。20年前でさえそれくらいの処分ですからね。いくら親方からの報告があったからとはいえ、処分は甘いような気がしますがどうでしょうか。

相変わらず水原一平容疑者の報道が続いています。テレビでは水原容疑者を糾弾する芸能人が多くて、自分が被害に遭ったわけでもないのに良くそんなに怒れるなと、私なんかは辟易しているところでございますが、ネットニュースの一般の方のコメントを見ると多くの方は冷静にこの事件を見られているようで安心しております。しかし、ワイドショーは連日この問題を取り上げて国民を煽り続けていましたからね。そういう意味不明な怒りをぶちまける方々に、この言葉を送りたいなと思います。

「罪を憎んで人を憎まず」

実はこれ、ネットニュースの一般の方のコメントから拾ってきた言葉なのですが、久々に聞きましたね。こんないい言葉が日本にはあるのに、多くの日本人はそれを忘れてしまっているような気がします。ぜひ、特にワイドショーの出演者は肝に銘じていただきたいなと思います。水原容疑者を徹底的に悪者にしようという構図に、まず被害者が日本のスーパースターであったことが要因にあるでしょう。同じような事件が日本でもありましたね。頂き女子とか名乗って男性から金をだまし取った事件。先日、判決も下されましたが、なかには処分が重すぎるとか騙された男性も悪いとか、そんな意見も散見されるようです。水原容疑者を擁護する声はまったく聞かれないのに、頂き女子は擁護の声がある。理由の一つに、20代の女性=弱者のイメージがあるんだろうなと思いますね。弱者が強者(男性)から金をだまし取って何が悪いと、男性も夢を見させてもらったんだろと、そういうイメージなんでしょうね。水原容疑者の場合は、完全に水原容疑者が悪、大谷選手が善ということが植え付けられましたからね。ましてや、日本の至宝相手ですから、滅茶苦茶分が悪いということは言うまでもありません。ただ一つ、言いたいことは罪に大きいも小さいも無いということ。特に頂き女子の件が重すぎる処分だったとは私は微塵も思いませんし、詐欺を拡散させた罪は相当考慮されたと思いますから、過去の判例から見て懲役9年でしたっけ?そういう判決に至ったのかなと思います。ただ、男性の弱い心につけ込んで金をだまし取った、詐欺マニュアルを拡散させたからと言って、厳罰にしろとか思ったことはありません。被害を受けた男性らがそう思うのは致し方ありませんが、第三者が立腹するのは完全にお門違い。「罪を憎んで人を憎まず」。改めて肝に銘じていただきたいなと思います。

電車内のリュック等の持ち方について、ネットニュースになっていました。以前は混雑時は体の前に抱えることがマナーとされていたのですが、最近はそれもあまり推奨されていないようです。私はそもそも、この「マナー」という言葉に違和感を持っていて、マナーを守っていたら何してもいいんだみたいな風潮が嫌でした。前に抱えていても邪魔に感じる場合もあるでしょうし、感じ方は人それぞれ。そもそも電車乗車時のマナーとして良く知られている「ヘッドホンからの音漏れ」や「車内での化粧」は私は嫌だと感じたことがありません。でも、これをマナー違反だと声高に叫び出したころからそういう状況に出くわすと嫌悪感が出たりして、本来気にもしていなかったことが気になり始めてしまって、そういうところで息苦しさも感じておりました。例えば駅構内でよく見かける歩きスマホは外でもやってはいけませんし、騒々しい会話やゴミの放置なども電車内に限らず不快。要は、いかに他人を思いやる心、想像力を働かせることが大事かだと思いますね。最近は想像力に欠けてる人が多いように感じます。リュックの持ち方も、他人を気遣えていればマナーに設定しなくても良いはずですし、逆に他人を許す心も大事ではないでしょうか。

プロ野球の阪神タイガースが、野次に注意する動画をあげて話題になってました。某ライバル球団に対して「くたばれ」とか、エラーした味方の選手に「帰れ」とか、そういう野次が横行していたようです。昨年も問題になってましたよね、「侮辱的な替え歌」が。私の見解としては、死を連想させる野次は敵味方関係なく絶対ダメ、死を連想させなくても相手への野次は基本的にはアウトだと思っています。味方に対しては、死を連想させる言葉でなければ基本的には許容範囲。ただ、あまりにもひどい誹謗中傷的な野次はダメでしょうね。というように、野次と一概に言ってもピンキリですからね。何が良くて何がダメなのか、野次を完全に無くすことは無理でしょうからね。もし、すべての野次がダメだと言うのであればNPBは禁止すればいい。野次を言ったファンを見つけ次第球場からつまみ出して金輪際出禁にするとか。でも、そんな野球観戦楽しくないじゃないですか。それにそれができないということは、そういうことなんですよね。アメリカで野次があるのかどうかわかりませんが、野次は日本の文化という通説もあるくらいなので無いんでしょう。その代わりアメリカにはブーイングがある。日本ではあまりブーイングの光景は目にしませんけど、山川穂高選手(現ホークス)がライオンズファンからブーイング受けてますよね?それに対して、「もうそろそろいいのでは?」とか「ライオンズ投手陣は投げにくそう」とか、そういう声も聞かれますが、そこは気のすむまでやらしてあげたら良いのではないでしょうか。移籍した経緯が経緯ですから、そこをファンから取り上げるとファンのはけ口はどこに向かえば良いのかわからなくなりますからね。ブーイングするということはライオンズファンの意思表示でもありますし、言葉にするとそれこそ誹謗中傷的な、そういう野次になってしまうのでブーイングに変えてるんだと思います。賢明ですよ、ライオンズファンは。