4月に入ってテレビ番組もリニューアルされたものもあったりして、新年度が始まったんだなと実感させられる季節となりました。札幌界隈はこの時期珍しい積雪ゼロ、桜の開花予想もゴールデンウイーク前ということで、どんどん地球温暖化を実感させられております。それが、いいことなのか、悪いことなのかは別にして。ところで新年度からテレビ番組の出演者が新しくなったというところで真っ先に思いつくのは「笑点」と「サンデーモーニング」ですね。どちらも毎週かかさずと言って良いほど見ておりまして、両番組に共通してるのは日曜日の人気番組であるということと、大御所さんがご勇退されて若い方が新たに加わったということ。実は「笑点」のほうは昔から見ていたというわけではなく、気が向いた時に見ていた感じでした。番組の名物でもあった桂歌丸さんと6代目三遊亭円楽さんのやり取りが非常に面白くて、落語に興味のまったくない私も当番組を一時期見ていたのですが、だんだんそのやり取りも時代と共に薄れていき、ご病気等で世代交代が進む中であまり番組を見なくなっていきました。出演者の高齢化も進み、このまま廃れていくのかなと思ったところに現れた救世主が桂宮治さん。出演者をいじって笑いを取るスタイルは、やっぱり面白いですよね。かつての6代目円楽さんがそうであったように、一番芸歴の短い宮治さんが諸先輩方をいじることによって笑いが生まれるんだと思います。この方は人をいじるだけじゃなく、物真似や演技力も優れていて、某テレビショッピングを真似た一人芝居は最高に面白い。さらに元々あった林家たい平さんの司会者いじりや新しく加わった春風亭一之輔さんの毒舌や自虐ネタ。三遊亭好楽さんは仕事をしないキャラを確立させて宮治さんらにいじられてますし、三遊亭小遊三さんは唯一無二の下ネタで笑いを取っています。それぞれにキャラが確立されて、今のメンバーは史上最高に面白いのではないでしょうか。もちろん、昔から見ていた訳ではないのでわかりませんけどね。以前、関西の某落語家さんが笑点について、「大喜利は噺家であれば誰でも簡単にできる。でも笑点のメンバーになるにはそれだけができてもダメ。いかにメンバーに溶け込めるかが重要」と仰っていました。まったくその通りだなと思いますが、4月から立川晴の輔さんという落語家さんが新メンバーに加わりましたね。もちろん私のような落語素人にはまったく存じ上げない方です。今までがそうだったように、笑点という番組は出演者が入れ替わると途端にまったく別の番組になったかのような印象を与えてしまいます。晴の輔さんには早くメンバーに溶け込んでいただいて、キャラを確立させて今までと同じような笑いを提供して欲しいなと思います。

「サンデーモーニング」は司会者が変わりました。35年以上MCを務めていた俳優の関口宏さんが勇退され、新しく元NHKアナウンサーの膳場貴子さんがMCに就かれましたね。最初の放送を見ましたけど、一気に若返った感がありました。巷では「関口ロス」になっている方もいらっしゃるようですが、たしかに私も関口さんがMCじゃないことに違和感はありましたけど、世代交代はどの業界でも必要ですし、そのうち慣れてくると思います。膳場さんには、膳場さんしか出せない雰囲気を番組に浸透させて、頑張っていただきたいなと思います。

ところで「サンデーモーニング」という番組は、「偏向報道」だとネットニュースなどでよく非難されておりまして、その悪の権化が関口宏さんだみたいな言われかたをしております。ネットの報道だけでなく、ネット民も今回のMC交代について、「やっと朝から不快な思いをしなくて済む」とか、「もっと早くTBSには決断して欲しかった」など、辛辣なコメントが数多く見受けられる状況でして、私にはそういう方々の気持ちがまったく理解できずに困惑している状況。朝から不快な思いをしてまでなぜ当番組を見る必要があるのでしょうか。TBSしか映らない地区にお住まいならともかく、そんな地域無いでしょうしね。TBSしか映らないテレビを持たれているんだとしたら、早いとこテレビの買い替えをお薦めしたいなと思います。偏向報道と非難する人は、実は自分が偏向志向なのではないかと思うんですよね。だって、自分の考え以外は受け付けないというわけでしょ。偏向以外の何物でもありませんよね。それに私は当番組を長年見ておりますけども、関口さんが自らご自分の意見を発したことってほとんど無いんですよ。その辺はMCの立場をわきまえておられたのかなと思いますが、たとえ発言したとて全然問題はありません。それは一個人の意見なのですから。それに偏向報道だとしたら、それはコメンテーターの発言の方を指摘しないといけないと思います。正直、私も当番組のコメンテーターの発言に首を傾けたくなるようなこともありました。でも、だからと言って偏向報道だとは思ったことはありません。なぜなら一人一人、考えは違って当然だから。それでも当番組をかかさず見るのは、しっかりした肩書を持つ知識人の理路整然としたコメントと、落ち着いた番組の雰囲気が好きで、他の報道番組とは一線を隔しているところがあるから。他の報道番組はすぐ大谷翔平選手か天気に行くじゃないですか、無難に。でも当番組は世界情勢と国内政治をメインに扱って、大谷翔平選手の報道はスポーツコーナーの限られたごく一部でのみ扱うだけ。偏向報道という言葉は、私は多くの平日の報道番組、情報番組、ワイドショー番組の方が当てはまると思っています。だから平日の朝や昼の情報番組は、特別なニュースがある日以外は見なくなりましたけどね。見たくもないそれらの番組を見てストレスを溜めこむ必要は無いですし、情報番組等ってストレスがかかって当然だと思うんですよ。それはコロナ禍で我々は学んだはず。必要以上に見ないことが重要だと思います。偏向報道が嫌だと言うのならNHKだけ見ればいい。なぜ、そうしないのか不思議に思いますね。不満をネットに書き込むということは、当番組を見ているということに他なりません。当番組を改善して欲しい、ここを直したらもっと良くなるのではなどの建設的な意見ならわかりますけど、多くのネット民がしていることは人格否定、人格攻撃ですからね。関口宏さんを個人的に嫌いな方々が、偏向報道のせいにしているだけなんだと私は思います。それをネットに書き込むという行動こそ、世の中では「誹謗中傷」と言うんですよ。

話しは変わって北海道日本ハムファイターズ。週末のライオンズ3連戦は1勝2敗と負け越しました。初戦こそ延長戦の末逆転で勝ちましたけど、あとの2試合は良い所はほとんどありませんでしたね。2戦連続で打ちこまれた上原は二軍降格となり、代わって根本が一軍へ昇格するようです。私の予想では4月13日(土)のバファローズ戦先発が濃厚かな?頑張って欲しいなと思います。ただ、今の根本にはあまり期待が持てないんですよね。以前も書いたとおり、まずは中継ぎで一軍の打者に慣れて欲しいんですけどね。そうすると先発投手がいなくなりますし、バーへイゲンがねぇ…いやらしい話、高い金払ってんだから早く戦力になって欲しいんですけど。野手では現役ドラフトで加入した水谷瞬が一軍初昇格の見込み、江越が降格となりました。おそらく水谷は明日あたり、早速使われるんじゃないでしょうかね、レフトあたりで。頑張って欲しいなと思います。明日の予告先発は山崎福、木曜日から週末にかけての4連戦の先発投手は北山、伊藤、根本、加藤貴の順と予想します。