大谷翔平選手の会見は予想通り10分くらいの短い、しかも質疑応答なしのものでしたけど、私は理路整然としていて、良い会見だったと思いました。アメリカメディアは、あれは会見ではなく声明(質疑応答が無かったので)だと、日本のメディアもそれに追従して報道している節がありますが、我々からしたら会見だろうが声明だろうがそんなことはどうでも良くて、大谷選手が何をどこまで、どんな表情で喋るんだろうということに注目していたんだと思います。会見を開く意義って、その内容以上にどんな表情で、口調で喋るかが見れることだと思うんですよね。たとえば文章にして活字で世に出した場合、いくらでも世間を騙すことって出来ると思うんですよ、表情が見えないから。本ブログだってそうです。嘘を書こうと、騙そうと思ったらいくらでも騙せるんです。詐欺師ならその道のプロですから、表情から読み解くのは難しいかも知れませんが、大谷選手はプロ野球選手であって詐欺師ではないですからね。大谷選手はメモを読み上げながら事の経緯を説明されておりましたが、個人的には大谷選手の表情や口調などから、本当のことをお話しされていると思いました。

アメリカでは疑惑が払拭されない声明だったなんて報じられ方もしているようですが、それは当然のことと言えますね。まず、今回の会見で疑惑が払拭されるなんて私も含めて多くの人は思っていなかったはず。むしろ大谷選手はかなり突っ込んで話されたなと思って、びっくりしているくらいですから。先日、アメリカのメディアだったと思いますが、「4つのなぜ」を報じていました。

① なぜ記者からの質問を受け付けなかったのか

② なぜ多額のお金が無くなっていることに気づかなかった   のか

③ なぜ水原氏は大谷選手の口座から大金を送金できたのか、また、銀行はなぜスルーしたのか

④ なぜ水原氏はギャンブル依存や多額の借金があることを大谷選手に隠し通せたのか

①に関しては質問されてもほとんどのことに答えられないからでしょうね。仮に数問答えたとしても、なぜあの質問には答えられてこの質問には答えられないんだという不満や疑念が湧くのは確実。どっちにしても叩かれるのなら、最初から質問は受け付けないとした方が健全でしょう、公式戦を控えている大谷選手にとっては時間の無駄でもありますし。②に関してはアメリカと日本の違いや大谷選手のお金の価値観もありますからね。一概にどうこう言えませんが、はっきり言えることはお金の価値観って人それぞれ違うと思うんですよね。10万円しか貯金が無い人と10億貯金がある人の場合、5千円無くなって後者の人が血眼になって探すでしょうか。前者は出てくるまで探すでしょうけどね。自分に置き換えても、大谷選手が気づけなかったのは理解できる。世の中皆が、お金に執着していると思ったら大間違いです。だからと言って、大谷選手を擁護しているわけではありません。大谷選手のお金が闇の組織に流れたことは事実ですからね。これを反省材料として、対策を施して欲しいなと思います。③と④については水原一平さんのことなので、大谷選手に質問されても答えられないと思いますが、銀行のチェックでいうと日本でもありましたよね、多額のお金が一個人に誤って振り込まれた事件。あり得ないなんて論調が国内外でありますけども、あるんじゃないでしょうかね、実際にありましたし。疑惑があるのは理解はできますが、それは捜査当局の捜査結果が明るみにしてくれると思いますからね。それまで待つべきだと思います。ただ、大谷選手側が現時点で告発してない可能性も指摘されています。でも、ゆくゆくは告発すると思いますよ、現時点ではまだなだけで。おそらく、アメリカメディアがこれだけ疑惑を報じるのは大谷選手から謝罪の言葉が欲しかったんだと思います。お金の管理が私自身甘かったですと、その結果反社会勢力に自分のお金が流れてしまいました、ごめんなさいって。因みに日本国内でも大谷選手に疑念を抱いている人は少なからずいるようで、今回の疑惑の発端となった水原さんのアメリカメディアへのコメントが180度翻ったことについて、やっぱり大谷選手は噓をついているのではないか、送金の疑惑が晴れない以上、大谷選手の知らないところで水原さんが送金できたというのは通常ではありえないという声も聞かれます。むしろ水原さんの最初のコメント(大谷選手と一緒に送金した等)の方が腑に落ちると。でも私の考えは違っておりまして、大谷選手の声明の方が腑に落ちました。理由はギャンブルをしたり嘘をつくメリットが大谷選手には無いが、水原さんにはあること。もちろん真実はわかりませんが、水原さんの言ってることの方が腑に落ちる、大谷選手が嘘をついているのではないかという意見はちょっと暴論のようにも聞こえてしまいますがどうでしょうか。

今回の騒動で大谷選手にも非がある等、今までの大谷報道とは打って変わって大谷選手は叩かれたりもしましたが、これを機に日本のメディアも大谷選手の報道を考え直して欲しいなと思います。あまりにも連日くだらないことで報道しすぎ。これは以前から本ブログで苦言を呈しておりました。私はまったく心配していませんでしたが、今回もオープン戦でヒットの出ない大谷選手を不振だと言って大々的に報じたり、水原ショックなんて報じられ方もしていましたよね。なんでもかんでも水原さんに繋げるのは本当に止めて欲しい。何打席ノーヒットって、何打席もノーヒットではありませんでしたよ。オープン戦で打てないからって、なんで公式戦と繋げて何打席もヒットが出てない、不振だってなるんですか。私はむしろ、オープン戦全打席三振でも良いと思っているくらい。その逆もしかりです。オープン戦で打ちまくったからといって、絶好調とはならないんです。それくらいの実績ある選手だということは、日本のメディアが一番良く分かっているはずなのにね。くだらない報道が多いなと、つくづく感じます。

話しは変わって北海道日本ハムファイターズは今日、開幕戦を迎えております。開幕一軍に名を連ねた選手は生田目、伊藤、杉浦、金村、田中正、河野、マーフィー、鈴木、北浦、山本(以上投手)、マルティネス、伏見、郡司、田宮、加藤豪、野村、中島、石井、水野、細川、奈良間、スティーブンソン、松本剛、江越、五十幡、万波、レイエス(以上野手)。ほぼ予想通り、報道通りですね。投手は10名(先発投手4名が順次明日から入ってきますので実質14名)、野手17名ということで、日程的に余裕がある3~4月なので投手を少なく野手多めにしたんだと思います。それも当然予想していたことではありました。開幕スタメンは以下のとおり。

 

1番 センター   松本剛(右)

2番 レフト    スティーブンソン(左)

3番 ライト    万波(右)

4番 ファースト  マルティネス(右)

5番 サード    野村(右)

6番 DH     レイエス(右)

7番 ショート   水野(左)

8番 セカンド   奈良間(右)

9番 キャッチャー 田宮(左)

先発投手=伊藤

 

一つ選手たちに言いたいのは、開幕一軍やスタメンに名を連ねることは、ゴールではなくスタートだということ。特に一軍経験の乏しい田宮、水野などは肝に銘じて欲しいなと思います。打順についてはだいたい予想していたとおり。1番と2番の考え方と万波、野村への考え方が私とは違いますが、他はこんなもんかなと思います。田宮を9番にしたのは良いですね。おそらく上位打線との兼ね合いで9番にしたんだと思います。相手投手が左の小島投手ということで松本剛を1番にしているので、田宮を9番にして極力ジグザグに打線を組もうと、そういうことだと思いますので相手が右投手でスティーブンソンが1番の場合は田宮は8番を打つんだと思いますね。

さぁ、まずは20年以上無かった道産子の開幕投手、伊藤大海が良いチームの流れを作るピッチングをして、開幕戦勝利に導いて欲しいなと思います。