とつぜんですが、大相撲を見たり聞いたりして「なぜ?」と感じることはありませんか?私はあるんですよね、いくつかの疑問が。私は北の湖が横綱の時代から大相撲を見てますが、途中いろいろルールも変わったりして、一時期貴乃花が引退したころは大相撲中継を見なくなりましたけど、約40年近くは見続けていながら他の競技と比べてイマイチわからないことも多くって。そこで今日は、大相撲のいくつかの疑問を記事にしていきたいなと思います。

まず、最近すごくモヤモヤしてるのが立ち合いの手つき。昔はお互い同時に腰を下ろして手をついていたのが、近年はどちらかの力士が先に手をついていつでも立ちますよって構えを取って、それを確認してから相手力士がよっこらせと腰を下ろす。横綱大関なんかはほとんどの場合、自分から手をつきませんもんね。なぜそうなったんでしょう?今はしっかりと手をつきなさいと教えられているようなので、暗黙のルールでそうなってるのかも知れませんが、テレビを見てると先に手をついた方がやる気満々に見えて、後から腰を下ろす方はなんとも立ちにくそうにしたり、よっこらせとしょうがなく立つ雰囲気が出てて、先に手をついた方がやっぱり勝ってる印象があって、いつからそうなんだろうってずっと思いながら見てました。だから最近の大関って弱いんじゃないかって。昔の映像を見返す時もあるんですけど、昔はそういう立ち合いは一切無くて、最近ですよね、ああいう立ち合いになったのは。じゃあ横綱大関がすべて後から手をついてるかと言えばそんなことは無くて、貴景勝や霧島、琴ノ若はたまに先に手をつくこともあるし、どういうことなんだろうって。これを考えるようになったのは、昨年の豊昇龍vs豪の山で豊昇龍がなかなか手をつかず審判部から注意を受けた一件から。豊昇龍は、大関に上がる前から手をつくのが遅いお相撲さんでした。いつかは豪の山戦のような一件が起こるのではないかと思っていたらやっぱりみたいな。今はほとんど同時に手をつかなくなりましたけど、しっかり手をつけと言うのもどうなのかと、お互いの呼吸がしっかり合えば私は立っても良いと思うんですけどね。例えば双葉山の時代は両者しっかり手をついて立っていますが、お互い同時に腰を下ろして同時に手をついて立っているんですよね。でも、今はそういう立ち合いは完全に無くなりました。なぜ手つきに必要以上にこだわるのか、なぜ横綱大関はほとんどの場合後から手をつくのか、豊昇龍のような考えをする力士が対戦した場合、永遠に手をつかずに相撲が始まんないのではないかって。謎ですね。

大相撲のルールやマナーについても疑問が。白鵬(元横綱)がよく、立ち合いにプロレス技のエルボーみたいなことをして批判されていましたが、あれを批判する意味が私にはよくわからなくて。だって、ルール上問題ないわけでしょ。だったら批判されるべき筋合いのものではないはずで、メディアや横綱審議委員会が問題視することがどうも当時、腑に落ちませんでした。あれを問題にするのであればエルボー禁止と明文化すればいい。親方になって白鵬(現宮城野親方)はいろんな問題に直面してますけども、先日起こった問題と現役時代の問題は分けて考えるべきで、その辺も腑に落ちません。ただ強ければ良いとは私も思いませんけど、アスリートである以上勝負に徹するのは当然で、例えば御嶽海などが時々見せる必要以上の相手への気遣い(土俵を割ろうとする相手の手を引いて土俵から落ちないようにする行為)は土俵を割って勝負がついた後ならともかく、勝負がつく前に相手を気遣ってどうするって思うんですよね。土俵の上は生きるか死ぬかの戦場だと思って、やって欲しいなと思います。ファンはお相撲さんの優しい気遣いを見たいのではありません。真剣勝負を見たいんです。じゃないと、日本人から強い大関や横綱なんて生まれませんよ。

素朴な疑問ですが、土俵上のお相撲さんってどうやって制限時間を知るんでしょう。観客や視聴者は勝負審判が手を上げたり呼び出しさんが立ち上がったりしてわかりますが、土俵上のお相撲さんは明らかにその前からわかってますよね。時間前に呼び出しさんが教えてくれるのか、それとも他に誰かが合図を送るのか。謎です。

NHKのアナウンサーって、解説者の名前呼びすぎじゃありませんか?私が解説者の立場なら、あまり名前を連呼されるのは鬱陶しいというか。いちいち返事しなきゃならないじゃないですか。明らかに隣の席の解説者とアナウンサーが喋ってるのに、アナウンサーの方は解説者の名前を4~5回は呼んでますもんね。あれ、何とかなりませんか?って思います。

春場所は優勝争い単独トップの尊富士(前頭17枚目)が今日も勝って11連勝。新入幕の連勝記録であの、大鵬(元横綱)に並びました。二敗で追う大の里(前頭5枚目)も大関に完勝、もうどちらが大関かわかりません。尊富士や大の里は立派ですが、横綱不在の場所で大関陣はなにやってんだか。

話しは変わってセンバツ甲子園大会。今日3日目に登場した二十一世紀枠で出場の別海高校(北海道)は、創志学園(岡山県)に0-7で敗れ、一回戦で姿を消すことになってしまいました。強風の悪天候とはいえエラーから失点したのは悔やまれますが、それでも随所に良いプレーもあって、持てる力は出せたんじゃないでしょうかね。別海高校お疲れさまでした。また夏に向けて、頑張ってください。北海道からはもう一校、北海高校も出場します。明後日、大会5日目の第二試合に大阪桐蔭と対戦予定。北海道王者のプライドを持って、頑張って欲しいなと思います。今大会から低反発バットが導入されてますけども、ここまで9試合、やっぱり打球が飛んでないですね。飛ばなくなったというより、打球の勢いがなくなりました。ただ、1-0の試合が増えるのではないかと思ってましたが意外と点は入っている印象です。ファンの中には「野球離れが加速しそう」とか「ラッキーゾーン復活して」なんて声もあるようですが、私はそんなこと無いと思っていて、高校野球は常に進化してますから、数年後には打者が対応して打球も飛び出してくると思います。そうやって選手も道具も進化していくのが世の常。選手の安全面を考えての措置ですから、温かく見守って欲しいなと思います。野球離れが進むとしたら、それは別の問題があるからだと思います。ここまでの出場校で強いなと感じたのは高崎健康福祉大高崎高校(群馬県)。140キロ越える投手が2人いるのは強みですね。守備もしっかりしていて、この後勝ち進めば打線も調子が上がってくるでしょうから、これはかなり期待していいんじゃないでしょうか。因みに2番手で登板した石垣投手は北海道登別市の中学校から健大高崎高校へ進学した道産子。2年生ながら140キロ台を連発していましたね。頑張って欲しいなと思います。それにしても関東勢、予想以上に強いなぁ。