先日の本ブログで、パシフィック=リーグの現時点での今季順位予想と各球団の戦力分析を記事にしました。おさらいすると、1位から6位の順にバファローズ、ライオンズ、マリーンズ、ファイターズ、ホークス、イーグルスという順位予想。ただ、2位から6位は混戦必至。どこがAクラスに入ってもおかしくないと思っています。特に5位予想のホークスは投手陣さえ安定すれば、間違いなくAクラスの力はありますからね。戦力的には紙一重、あとはベンチの采配次第だと思っています。その、監督の采配次第を一番強く感じるのがファイターズ。戦力的には今年は補強も満足に出来ましたし、十分戦える戦力だと思っています。もちろん課題はいっぱいありますよ。走塁、守備、打線の繋がり…何といっても5年連続最下位争いしか出来てないチームですからね。ただ、昨年の万波中正のブレイク、近年の松本剛のリーダーシップ、その他、清宮、野村、五十幡ら楽しみな若手がいて、今年はレイエスなどのメジャーで実績のある選手も加入してきました。あとは新庄監督次第だと、新庄監督の采配次第だと、私は思っています。先日、新庄監督は記者に今年も先発投手の中4日を示唆しました。私は昨季、中4を強く批判し続けてきましたが、その考えは未だ変わってはおりません。中4日をやり始めて鈴木健矢が使い物にならなくなりましたし、せっかくAクラスを狙える位置にいたのが、それから一気に低迷しましたもんね。素人でもわかる悪手ですから、プロなら絶対止めて欲しいなと思います。一部のファンは冗談に決まってるなんてタカをくくっておりますが、新庄監督は良くも悪くも有言実行する男だということを忘れてはいけません。私もまさか本気とは思っていませんが、万が一、中4をやった瞬間にAクラスの可能性は無くなるということをここに、明言したいなと思います。それとメディアにも苦言を。新庄監督が発信するとなんでもファン目線だとか持ち上げるの、そろそろ止めた方が良いと思います。そういう忖度があるから、いろいろな芸能界の問題が最近明るみになってるんじゃないですか?冷静に、神格化せずに報じていただきたいなと思います。解説陣もしっかり悪いものは悪いと言って欲しい。前述した中4問題にしたって当時は誰一人、止めろと言う人ははいませんでした。むしろ、さすが新庄監督みたいな空気も漂ってましたもんね。でも、実際はチームにプラスになることはありませんでした。それでプロの解説者と言えますか?新庄監督や選手に媚びを売るのではなく、悪いものは悪いと言って欲しいなと、昔の巨人に対する江川卓さん(元巨人)のような辛口コメントを、それこそがファイターズを成長させるきっかけになるのだと私は思います。

今季のファイターズは先発投手に伊藤大海、加藤貴之、バーへイゲン、山崎福也、上原健太、北山亘基、鈴木健矢、金村尚真、根本悠楓がいて、新戦力のマーフィーや黒木優太も先発に挑戦中。他にもロドリゲス、生田目翼、田中瑛斗もいますし、先発ローテーションに入るには大変狭き門となっています。現在、ファイターズは沖縄でキャンプを張ってますけども、紅白戦や練習試合を精力的にこなしてここまでは順調に来ているように感じますね。とにかく怪我だけが心配。投手はこの時期、しっかりと試したいことは試していると思うので、それで結果も出ていればかなり期待持てるかなと思います。リリーフ陣も田中正義を始め、ザバラ、池田隆英、石川直也、山本拓実、玉井大翔、杉浦稔大、宮西尚生、河野竜生、福田俊、堀瑞輝など駒は揃います。外国人枠など含め、首脳陣がどうやり繰りするか。注目ですね。

一方、野手陣は未だポジションが固定されていないのが現状。まさにサバイバル状態です。唯一万波中正だけ、レギュラーが確約されている状態ですね。ライト、万波は固定で良いでしょう。昨年のようにファーストとか、私は当初から反対でしたが、絶対止めて欲しいなと思います。外野陣でいくと前述したとおり、松本剛の存在も無くてはならない存在。センターかレフトか。こればっかりは断言できませんが、どちらもそつなくこなすというのが松本の強みでもありますからね。足の状態(一昨年、足を怪我して不安をかかえておりました)も今年は良いということですし、昨年はやや不本意な成績(私は足の不安をかかえながら良くやっていると思っておりましたが)でしたけども、今年は一年通して絶対やってくれると思っています。そうなると外野はあと一枠ということで、江越大賀、淺間大基、今川優馬、五十幡亮汰らの既存の選手に加え、新戦力のスティーブンソンや水谷瞬らも加わって熾烈なポジション争い勃発です。練習試合などでスティーブンソンやレイエスらが活躍してますけども、個人的には非常に不満を持っておりまして、今の時期、猛打賞とかホームラン打ったとか、全然参考にならないんですよね。チームが負けてないことにも不満。今の時期は、どんどん負けて欲しいんですけどね。前述したとおり、投手は今時期試したいことを試す時期。本気ではないんです。本気じゃない投手の球を今は気持ち良く打ててますけども、開幕すれば一流の投手が本気で投げてきますからね。研究もしてきますし。特に新外国人は今、気持ちよく打ってしまうと日本の投手はこんなものかと誤解するおそれがある。そして公式戦で全然打てなくて、フラストレーションが溜まって余計に打てなくなるという外国人を、過去何人も見てきております。できればこの時期あまり実戦に使って欲しくないですし、試合に出るのであれば打たなくていいから、バットを振らなくて良いから見逃し三振してこいよと、そう思うんですけどね。あまりにもこの時期に気持ちよく打ててることがとても不安であり、不満です。

内野手はどこのポジションも決まっておりません。しかし、まずは二遊間は固定したいところ。現時点で有力なのは上川畑大悟と奈良間大己。この二人を軸に二遊間争いは展開します。他には石井一成、加藤豪将、福田光輝、水野達稀、細川凌平などが候補に挙がりますが、オープン戦を迎えるころにはある程度、レギュラーに関しては決めて欲しいなと思っております。個人的には、石井などの中堅選手や明瀬諒介などのルーキーがレギュラーに入ってくるようでは残念ながら開幕ダッシュは望めないでしょう。石井は栗山監督時代からチャンスを与えられながら、モノにすることはできませんでした。昨年も開幕レギュラーの座を掴みながらまったく打てず。そういうところを、しっかり首脳陣は判断して欲しいなと思います。今打てるからといって、公式戦で打てるわけではありません。あくまで昨シーズンの公式戦での実績を第一に考慮して欲しいなと思います。ファーストはマルティネスとレイエスのどちらかでしょうね。二人とも内野手登録ではありませんけども、やっぱり長打が打てて打撃に特化した選手がファーストには望ましい。昨季を見る限りではマルティネスのファースト守備、非常に良かったですしレイエスは守備に不安がありそうなので、ファーストにマルティネス、DHにレイエスが良いと思っています。ただ、外国人枠の兼ね合いもありますので、結果が出なければどんどん外国人選手は入れ替えるべきだと思っておりますけどね。昨年は野村佑希がサードの守備の不安もあってファーストで多く使われていましたけども、清宮幸太郎の怪我でサードが空きましたからね。先日も書いたとおり、野村はおそらくサードの守備からの野球のリズムが体に染みついているような気がしておりまして、守備の不安に目をつむってサードで使い続けるしかないのかなと、そう思っております。ただ、サード候補は他にもおりまして、郡司裕也や有薗直輝なども候補に挙がるでしょうしね。特に郡司は打撃は良いものがありますし、捕手登録の郡司にとってはサードは滅茶苦茶やりやすいと思います。昨年はセカンドに挑戦させられたりとあり得ないコンバート案があって郡司もやりやくかったと思います。キャッチャー兼セカンドなんて聞いたことありませんからね。キャッチャー兼サードなら高校野球でもよく聞きますし、似通ったポジションですからね。やりやすさはあるのではないでしょうか。ただ、個人的には野村がサードで、郡司は代打の神様的存在になって欲しいなと思っています。

キャッチャーは伏見寅威を筆頭に、清水優心、古川裕大、田宮裕涼、それにルーキーの進藤勇也の争いになるかと思います。捕手登録のマルティネスや郡司が他のポジションで常時一軍で活躍するとなると、伏見以下5人の中から2人しか一軍に上がれないかもしれませんね。ここも二遊間同様非常に重要なポジションでして、扇の要でもありますし、サッカーでいうところの司令塔でもあります。そう考えると絶対的な存在であり、信頼のおける選手であり、そういった選手が求められるのかなと。守備には目をつむってとか、そういうことで務まるポジションでは無いと思っています。現時点では伏見が一番近い存在ではあると思うのですが、やっぱり若手の台頭は欲しいところ。キャッチャーの場合は我々のような素人が見てああだこうだ言えるようなポジションではないと思いますので、そこはバッテリーコーチの決定に異論はありませんが、内野のときも書きましたが長年チャンスをもらいながらモノにできなかった清水は私の中では捕手でのレギュラーは無いと思っておりまして、以前から言っておりますが清水は打撃を活かしてファーストやサードにコンバートするのが望ましいと思っております。そう考えると、田宮か進藤に期待ですね。

と言うことで、長々と現状の課題や希望など書いてきましたが、昨年までの成績や現在のキャンプ、練習試合などを見てると4位予想にはしましたけども、限りなく5位や6位に近い4位予想だということですね。限りなくAクラスに近い5位予想のホークスとは、そこが決定的に違うところ。ファイターズ浮上のカギは新庄監督の采配の他に、外国人選手の働きが大きいと思っておりまして、日本人なら投手は伊藤大海、野手は松本剛がキーマンだと思っています。二人とも昨年は不本意な成績でした。その悔しさをバネに活躍しないと、今季もBクラスは既定路線。逆に言えばこれらの選手が活躍すればAクラスも夢ではないということですね。頑張って欲しいなと思います。